【開催見解】第16回園田競馬後半・第17回園田競馬前半(11/7~10 重賞:兵庫クイーンカップ)

 先週水曜日の新設重賞兵庫ゴールドカップはバズーカの完勝だった。所属する田中範厩舎はオープン馬が数多く存在するだけに距離の使い分けにひと苦労。そのため同馬もこれまでは中長距離が中心だったが、今回初めての1230メートル戦で即結果を出した。1角までの折り合いが難しいだけに却って速いペースも向いたのかもしれない。今後どのような路線を敷くかは不明も暮れには兵庫ゴールドトロフィー(1400メートル)もある、JRA勢に果敢と挑戦してもらいたいなぁ。

 

 サテ今週の園田競馬は3月以来となる久々の4日間開催(7~10日)但し絶対頭数が不足気味なのか、4日間とも10Rでの実施予定となった。期間中のメインは9日に行われるブロック間交流重賞兵庫クイーンカップ。遠征馬は4頭だが、どの馬も今ひとつ強調点には欠く。しかし迎え撃つ地元勢も絶対的な存在がなく、少々荒れムードは漂う。恐らく一番人気は昨年の覇者タガノトリオンフ、能力的に当然のことだろうが、近走なかなか勝ち切れていない点だけが気懸かりで。次いで叩き2走目を迎えるスターレーン、アルカナ。共に決め脚秘めるだけに展開ひとつで逆転のチャンスも。新井厩舎のユウキエナージー、モンドリュミエールも着実に力を付ける。しかもモンドには田中J、どんな走りをするのか実に興味深い。

 

 10日はA1、A2級混合の1400メートル戦がメイン。出走予定は前走姫山菊花賞で穴人気を集めたキヨマサ、B1級連勝で初A2級となるエイシンキサナドゥ、堅実駆けレイズオブザサン、5カ月ぶりながらも実績一番アサクサセーラあたり。

 

 7、8日は既にメンバー確定済みで7日はB1級の1400メートル戦がメイン。一番人気は7カ月ぶりも十分な乗り込みを積んだドリームポリーニ。A2級でも常に上位に顔を出していたのだからここは久々でも家賃が安い。直前の好追い切りも後押ししそう。キザシは叩き3走目、前走が今ひとつ見せ場なく終わったものの内面的な良化は確実、ここらで奮起しないと。クールジャイロはまったくアテにできないタイプ、それだけに取捨が微妙だが、聞くところによると前走はスタート直後の物見で前に進まなかったとか。改めて見直す手十分。逃げるシーズアレインボーも現級ならギリギリ粘り込みある。

 

 8日はB2級の1400メートル戦がメイン。
フルゲートも手伝い混戦ムードだが、とりあえず軸馬になりそうなのはツルノヒトコエ、自分のペースに持ち込んで巻き返しを図りたい。トーコーディオーネも前走はまともに砂を被る展開になり力を引き出せず。完全に夏負けは取れて状態アップ、2番手までに付けてスムーズに立ち回れば。ニシノイーグルもソロソロチャンスか。確かに以前ほどの切れ脚はなくなったが、常に脚は使えている。メンバーが薄くなった分で一角崩し以上があっても。クラウドチェンバーもあと一歩、うまく流れに乗れるようなら。体重が戻ったビックアマゾネスもソロソロ一考。

 

 

(文:競馬キンキ 北防 敦)

 

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