【開催見解】第19回園田競馬後半・第20回園田競馬前半（12/12～15）
５月の兵庫大賞典を射止めたサウスウインドが園田金盃をも射止めた。これはまさに兵庫版天皇賞春秋制覇の快挙。しかも４番手から王道の競馬でアッサリ抜け出したのだから勝ち方、内容が素晴らしかった。27日に行われる兵庫ゴールドトロフィーでトウケイタイガーがＪＲＡ勢を撃破すればまた話しは変わってくるが、今のところ年代表馬はこのサウスで決まり！陣営のみなさん、おめでとう！
サテ今週の園田競馬は12～15日までの４日間開催。あと２週間もすれば年末年始の変則強行軍、ここで頭数を揃えなければならないのにここで１日無理をしても大丈夫なのか。何となく後々に響いてきそうな感じがあるが…。
期間中のメインは14日に行われるＡ１級の1,400m戦。注目は ［１］［２］着とようやく軌道に乗ってきたベルサリエーレ、前走もゴール寸前まで踏ん張っていたし、逃げスタイルが確立されてきた。これまでより同型が揃った点が気懸かりだが、勢い重視ならこの馬から。ナナヨンハーバーは前走、上がり弾けての完勝。１Ｆ延長がどうかも先行馬が揃えば揃うほど前半からある程度の流れは見込める。つまり折り合いもスムーズに付くということ。７月佐賀ヴィーナスカップを制したエイシンアトロポスは５カ月半ぶりの出走、好時計を収めた能検からも仕上がりは及第点以上と見ていいだろう。同じくタガノギャラクシー、マイアリエスも休み明け、やはりハナ争いは激しくなりそう。ウインピアチェーレはベストが1,400m、残り１Ｆをどう克服するかだけ。叩き３走目を迎えるアサ クサセーラもソロソロ気になってきた。
15日はＢ１級の1,400m戦がメイン、３連続連対中マダムアルディは目下絶好調だし、初陣［２］着エイシンビリケンは太めを叩いたことで更に良化ムード。ゼットガガはレース巧者だけに昇級の壁はそこまでなさそう。ミラクルナイト、ルイカズマ、ロジテールといった実力馬もひと脚は確実だし、混戦ムードが漂う。
12日もＢ１級の1,400m戦がメインだが、ここもまた混戦模様、人気の中心は３走目を迎えるスターレーンだが、兵庫県ではまだ１勝のみとなかなか勝ち切れない。久々の1,400m戦でどんなパフォーマンス発揮となるか。シンボリセザンヌは攻めの競馬に徹した前走が好内容。馬体もシッカリ絞れてきたし、またも積極的に動けば一層面白い存在に。ロータスガ ーデンは前走が案外も決して調子落ち云々ではない。今一度の改めての狙い。キザシには久々に下原Ｊが乗ってきた、前走も終始圏内だったが、勝ち馬の決め脚に屈しただけ、ここも大差はあるまい。
13日はＢ２級の1,400m戦がメイン。５連勝エスシーシャールは完璧な内容続き、ここも単なる通過点にすぎないはず。相手は門別成績抜群のニシケンイチリン、直前の追い切りも動いたし、いきなり能力全開となるか。カヴェリエールは連続［２］着、一時リズムを崩したが、今は完全に回復ムード。外枠もいい。ベッシュカネルの好走は田中Ｊ騎乗時に集中だったが、前走が久々の笹田コンビでもそれなりに見せ場、今週は伏兵以上の存在になってくるかも。ビックアマゾネスもソロソロ警戒必要な一頭、展開が嵌る かどうかだけ。
（文：競馬キンキ 北防 敦）
