【開催見解】第19回園田競馬前半(12/4~6)
スタート直後に隣枠馬と接触、その後1角でも外々を回された。普通の馬ならここで終わるパターン多々だが、普通の馬でないだけにこんなことでは怯まない。兵庫ジュニアグランプリ、まったくのノーステッキで完勝だったデルマルーヴル、トンでもない強さだった。おそらく疲れも残していないだろうから次走予定、全日本2歳優駿も簡単に制してしまうだろう。そして来春の兵庫チャンピオンシップで再び兵庫県に戻ってきてもらいたいものである。
サテ今週の園田競馬は通常通りの火、水、木曜(4~6日)の3日間開催で期間中のメインは5日に行われるA1級の1400メートル戦。◎集中はリッパーザウィンだろう。4カ月ぶりということで幾分太め感は残すが、追い切りは及第点 以上の動き、一線級も不在だけにいきなり力の違いを見せつけそう。アリオンダンスは久々の1400メートル戦にどう対応するかだが、今のデキなら確実に上位争いに。ワンダーヴァローレは前2走が好内容、2走前に初A1級勝ちを収めてからは雰囲気も変わった感じ。ドリームポリーニは暑さに弱いタイプで夏場休養に充てての半年ぶり。しかし、馬体に太め感はないし、決め脚も十分。久々でも好勝負になりそう。ドリームコンサートは叩き2走目、どこまで馬体回復なっているかがカギ。
4日はB1級の1400メートル戦がメイン。3歳重賞路線で健闘してきたオータムヘイローが初めて古馬戦に挑む。とは言っても能力的には胸を貸す立場だろう。前走楠賞は兵庫県馬最先着の(3)着、ここはキッチリ勝利をもぎ取りたい 。ブキスは前走が着差以上の強さ、馬体もスッキリしてきたし、まだまだ上積みありそう。エイシンエールは一挙の相手強化で連勝はストップしたが、潜在能力相当。改めての狙い。マコトパパヴェロは前走ブギスに敗れるも自身としては上々の内容、発情さえ来なければコンスタントに走れるとか。カネトシバリアント、クールファンタジーの先行勢も多少の警戒必要。
6日はA2級の1400メートル戦がメイン。目下8連勝中タガノカピートの◎は不動。前走が小差だったとはまだまだ能力の絶対値が違う。相手は常に相手なり堅実な走りのスターレーン、前走見事なまでのイン抜け出しだったデルマアツヒメ。
(文:競馬キンキ 北防 敦)