【開催見解】第3回園田競馬後半・第4回園田競馬(4/30~5/3 重賞:兵庫チャンピオンシップ[JpnII]、兵庫大賞典)
菊水賞[3]着以内馬が兵庫チャンピオンシップで[5]着以内、かつ兵庫県馬最先着を果たせばオーナー、調教師へ高額のボーナスが出る。グレード競走への出走意欲を高めてもらうために掲げられた取り組みだが、今日の兵庫CSにこの制度対象馬は1頭だけ。当面の目標はその先の兵庫ダービー、ここで体調、リズムを崩すわけにはいかないのだろう。
まぁそんなことは百も承知だが、それでも園田競馬を盛り上げるためには出てほしかったね。特に三冠馬になる可能性があったジンギには…。
区切りの第20回目、兵庫チャンピオンシップは2日に行われる。2連勝中クリソベリルを中心に3戦2勝ヴァイトブリック、強力馬が揃った前走伏竜Sでも果敢と逃げたゴールドラグーン、決め脚のあるメスキータ、前走芝度外視ダイシンインディーへ。
とにかくJRA馬さえ買っていればほぼ的中する一戦である。
30日はB1級の1230メートル戦がメイン。中心は[3][2]着ウィッシュノート、追い出してからに幾らか甘さを残すもののここはもうチャンス、と言うか決めておかないことには…。
フィットは船橋からの転入初戦、未知数ながらも追い切りは動いたし、戦績からも現級なら即通用しそう。前走がいい勝ち振りだったロマングレース、叩きつつ調子を上げてきたトップターゲットも圏内。
1日はB1級の1400メートル戦がメイン。令和の幕開け、一番に表彰台に立つのは誰なのか。非常に気になるところだが、ここは稀にみる大激戦、どこからでも狙える。
追い切り動いたのはジャンダラリン、コントローラー。前走流れに乗り切れず、力を出し切れなかったのはワールドスター、エリンソード。
そこへ勝ちみには遅いもののシッカリ伸びてくるワキノハガクレ、ウインゴスペル、吉村J起用のヒミノオオタカなどなど、もう大混戦である。
3日は兵庫大賞典、主役は連覇を狙うマイタイザン。今年に入って2走してからのここは去年と同じローテーション。前走JRA馬相手でもハナを譲らなかったそのスピード、完全に完成されてきた。
大きく出遅れない限りは逃げ切れそう。相手筆頭はエイシンニシパ、タイザンとの直接対決は分が悪いもののレース巧者ぶりを武器に逆転狙い。タガノゴールドも前走のように内ぴったりの経済コース回りになれば存分に力発揮できる。
他ではキクノソル、エイシンミノアカあたりか。尚この日からその金ナイターが開幕する、どうぞお楽しみに。
(文:競馬キンキ 北防 敦)