【開催見解】第5回園田競馬前半(5/8~10)
先週の兵庫チャンピオンシップは予想通りJRAクリソベリル、ヴァイトブリックのワンツーで極々固く収まった。しかし3着に入ったのがナンと地元バンローズキングス。この激走には本当ビックリさせられた。内ぴったり経済コースを回りが功を奏したのだが、ペースが上がっても離されずに付いて行ったし、実に見どころ十分。次走ダービーに繋がるいい走りだった。こうなると菊水賞馬ジンギが出なかったことが一層悔やまれる。机上計算だが、もし出れいれば2着以上はあったかもしれない。あ~ぁ勿体ない。
そして翌日の兵庫大賞典は3番手内で完璧に脚をタメたエイシンニシパの完勝だった。それにしてもタガノゴールドがあそこまで完璧にマイタイザンをマークするとは…。ひと足早い夏休みに入るマイ、この借りは秋以降にキッチリお返しするものだと…。
その金ナイターが始まったことで当分の間は水、木、金曜開催となり今週は8、9、10日の3日間で期間中のメインは10日に行われるA1級の1400メートル戦。中心はハタノキセキ、この距離は2月のウインターカップ以来だが、まったくマイナス材料はない。逆に今なら却って1400メートルの方がいいのでは…と思ったりもする。斤量も今回は前走から1キロ減の57になる見込みで中心は任せられそう。勝ち振りが良かったのはメイプルキングにタガノカピート、ともにうまく流れにさえ乗れば連勝の可能性も十分。ショウサンルヴィアは道中の折り合いがポイントも園田で勝利があるのはこの1400メートル戦のみ。イルティモーネ、ラミアカーサは展開が嵌るか嵌らないかだけ。
9日はA2級の1230メートル戦がメイン。注目はドウカンヤマ、前走が鼻、首差の3着、上位を占めたのは絶好調馬2頭だったし、ここはV有力。前走スタートでトモを落としたメイシヨウミツタダは逃げがベストでも2番手外付けならキッチリ能力は出せる。勝ち振り良かったマルメロは目下絶好調、見えない昇級のカベだけ。追い切り動いたプリティクイーン、巧者ウインフラクタルも軽視禁物で。
8日はB1級の1400メートル戦がメイン。充実一途はキール、背1キロ増になっても今の勢い、デキなら即突破しそう。マイネルネッツは前走、転厩初戦3着、勝負どころはスーッと動けたし、2走目の反動さえなければ当然勝ち負け。前走のキータイプは淡々とした流れに泣いた、距離の長短は不問、少しでも展開が向けば。内枠+主戦Jで一変狙いはロータスガーデン、ビナイーグルも今度は追い出してからの反応違ってくるはず。
(文:競馬キンキ 北防 敦)