【開催見解】第12回園田競馬後半(8/21~23)
台風接近のため先週木曜日は開催中止。自然の力に勝てるわけもなく、素直に負けは認めるが、幾ら何でもお盆シリーズにこれはないだろう、痛すぎる。無駄になった紙面もこんなときに限って渾身ネタがあったりで差し替えができるようなら後日、改めて使いたいぐらい…。しかし、それにしても摂津盃のヒダルマは強かった。好枠を引き当てたというラッキーも味方したが、初重賞+初距離を難なくクリアだから、これは今後の重賞路線も一層面白くさせること間違いなし。10月姫山菊花賞あたりが次なるターゲットだろう。
サテ今週の園田競馬は通常通りの水、木、金曜(21~23日)の3日間開催で期間中のメインは22日に行われる園田オータムトロフィーTRクリスタル賞。先週予定が台風中止による影響で1週延びたため本番までは中1週、そのため当初の予定より2頭ほど少なくなったが、実績馬リリコを中心に好レースになることは必至。その逆転候補は2連勝中、決め脚のあるジュンダイセツ、スタートが決まるようにレースがうまくなってきたヒストリコ、どんな流れになっても対応できるクリノマンジェリカ。
21日はB1級の1400m戦がメイン。出走なら人気になっていたであろうスターリングブルスが直前回避となったことでやや混戦ムードに。ひとまず中心は戦列復帰後[2][4]着のスターリーウォリア、前走がやや伸びを欠いたものの決め脚は断然、2度目の田中コンビで前進は当然か。デンコウアリオンは前走のように揉まれず前付けなら力を出せる、展開ひとつか。オニチャンも理想は前付け、調教の感じは相変わらずいいだけにこれまた展開ひとつか。ゼットパールにはスタート五分なら…の条件が付く。前走は枠内硬直、1秒以上のロスがありながらも差し切ったのだから能力は相当。夏得意なメイショウティグレ、10歳になっても引き続き元気なクレバーペガサスも大きな差はない。
23日はA2級の1700m戦がメイン。摂津盃に出ていても穴人気を集めたであろうコスモヴァーズ、マイフォルテが中心になりそう。特にコスモの地力強化は著しい。しかし、最大注目は4連勝ナリタミニスター。1700mは初めてだし、ここでどこまでやれるのか。少し状況は違うが、前記ヒダルマとダブって映る…。再転入初戦フィールドシャルムは小回りコースが合うこと間違いなく、初戦狙いが成立しそう。
(文:競馬キンキ 北防 敦)