【開催見解】第17回園田競馬後半(10/30~11/1)
先週金曜日に行われた第3回兵庫ゴールドカップを制したのはナチュラリー。これ以上ないと言わんばかりの巧発を決めての逃げ切りだった。とにかくスタートに全神経を集中させた笹田J、そしてこれまた完璧に仕上げた武田厩務員。もう立派立派。これ以上の言葉が出てこない。タイレコードでの決着になっただけに脚もとが心配になったが、これも軽いトモ擦れを起こした程度とのこと、良かった良かった。これで今年の最優秀短距離馬の勲章も近づいてきました。
サテ今週の園田競馬は通常通りの水、木、金曜(30、31、1日)の3日間開催で期間中のメインは31日に行われるA1級の1400メートル戦。主役は2連勝中エイシンデジタル、2走前が強烈過ぎただけに前走が今ひとつ期待外れだったものの勝ちは勝ち、まだまだ伸びしろも十分だし、ここは2走前のようなインパクト期待。当面の相手はナリタミニスター、こちらも目下2連勝中、ただ、3走前の(2)着時の勝ち馬は前記デジタル。3番手には休み明けをひと叩きされたブレイヴコール、仕上がり途上だった前走でも見せ場は作ったし、さすがはダービー馬、今回の追い切りは当時以上ですべてに前進間違いなし。キヨマサは9月の金沢遠征以降、2カ月弱ぶりになるが、仕上がりは及第点以上。
30日はA2級の1230メートル戦がメイン。前走、前を行く馬に進路を絶たれたコントローラーに期待。中間の追い切りでも自己ベストを刻んだし、体調は申し分ない。あとは展開が嵌るかどうかだけ。ホクセツプリンスは掛かり気味に行く気性だけに1230メートルペースの方がいい。前走の上がりはメンバー中最速、伸び不発シーンはなさそう。マルメロは常に相手なりで大崩れは少ない。少頭数も歓迎か。メイシヨウミツタダの中間の乗り込みは前走時以上で。
1日はB1級の1400メートル戦がメイン。昇級戦なるものの前走、一騎打ちの叩き合いを制したメジャーロールの勢いに賭けたい。ハニーロコガール、ナリタサウスは常にあと一歩、展開さえ向くようなら逆転があっても…。連続(3)着フィールドステイも中2週で臨める今回は伏兵以上の働き十分かも。
(文:競馬キンキ 北防 敦)