【開催見解】第3回盛岡競馬(5/31~6/9)
平成26年度の第3回盛岡競馬は5月31日から前半3日間、6月7日から後半3日間の計6日間開催される。
2日目(1日)のメインレースは3歳馬による重賞競走『第8回サファイア賞』芝2400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は14頭。
前開催の重賞・はまなす賞(芝1600m)を制したターントゥタイドはこれで芝は5戦4勝。芝ではプレイアンドリアル、ライズライン以外には先着を許しておらず、初体験の2400mが舞台でも有力な首位候補。
インフラレッドレイはそのはまなす賞でターントゥタイドからアタマ+クビと僅差の3着。重賞初挑戦としては大健闘と言え、マヤノトップガン産駒なら2400mへの距離延長もプラスに作用しそうだ。
他ではスプリングカップ3着、やまびこ賞4着とトップクラスで健闘を見せるユナイテッドボス。上がり馬・コスモリリパット、ムーンドロップも注目の存在となる。
なお、この競走の1着馬には8月3日に行われる重賞『せきれい賞』への優先出走権が与えられる。
3日目(2日)のメインレースは3歳馬による重賞競走『第34回岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』ダート2000m。フルゲート=12頭に対して登録馬は14頭。
トライアル・やまびこ賞を7馬身差で圧勝したライズラインが不動の主役といった雰囲気。冬季2戦してきた大井では本領を発揮できなかったが、やはり岩手の水が合う様子。
相手はスプリングカップの覇者・シグラップロード、昨年、ライズラインの好敵手だったラブバレット、実力牝馬・フラッシュモブ。まずはこの3騎が有望だが、トライアルでライズラインにぶっちぎられているだけに、快速・ジャイアントスター、指定交流勝ちのマイネルラヴォーロ、今シーズン4戦3勝のコウギョウセットら別路線組も警戒が必要に。
4日目(7日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第17回かきつばた賞』芝2400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は14頭。
前開催のOROターフ特別(芝1700m)を快勝したソールデスタンが一応の主役となりそうだが、適性が問われる特殊条件で難解な一戦。
まずは実績面から注目したい中央出身馬が2騎。中央3勝のシルクランスロットは芝2200mで1勝、芝2600mで2勝。ブラックタキシードの下・ミカエルビスティーは東京芝2400mに勝ち鞍。
昨年の覇者・コスモプランタン、やはり盛岡芝2400mのサファイア賞勝ちがあるオールマイウェイ。さらには盛岡芝で確かな実績があるハカタドンタク、ロッソコルサらの良化にも注意したいところ。
なお、この競走の1~2着馬には8月3日に行われる重賞『せきれい賞』への優先出走権が与えられる。
5日目(8日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第40回早池峰(はやちね)賞』ダート1200m。フルゲート=12頭に対して登録馬は14頭。
ドリームクラフトを筆頭にランドオウジ、スズヨシーズン、ヒカルジョディーら錚々たる実績馬の顔も見えるが、ここは5月6日に行われた、今回と同条件のスプリント特別(盛岡ダート1200m)の上位組を強調したい局面。
3番手から横綱相撲で抜け出したコスモフィナンシェは昨年のみちのく大賞典の覇者だが、ここにきて短距離への適応力を示してきた。
同2着のコウギョウライトは前地・大井でC1ランクと格下だが、全4勝中3勝をこの距離でマークしてきたスペシャリスト。
同3着のジャリーヴは3歳の牝馬だが、今回も古馬の牡馬と5kgのハンデ差で走れるのは大きな魅力。
なお、この競走の1~3着馬には7月6日に行われる重賞『岩鷲賞』への優先出走権が与えられる。
(文:エイカン 内山達明))