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【開催見解】第4回盛岡競馬(7/8~17 重賞:マーキュリーカップ(JpnIII)、ハヤテスプリント、オパールカップ、フェアリーカップ、岩鷲賞)

 平成29年度の第4回盛岡競馬は7月8日から前半3日間、7月15日から後半3日間の計6日間開催される。

 

 初日(8日)のメインレースは3歳馬による重賞競走『第5回ハヤテスプリント』ダート1000m。フルゲート=12頭に対して登録馬は10頭。
 シーズン唯一の3歳馬による5ハロン重賞で適性が問われるレース。まずは前開催の重賞・ウイナーカップ(水沢ダ1400m)を致命的な出遅れから巻き返し、重賞2勝目をマークしたオールザベストが実力では最上位だが、ここは賞金別定ということで58kgが課せられている。距離は門別の1200mで8戦2勝、2着6回とパーフェクト連対の記録を残しており、こなせる範囲と思われるが、今回は前走以上に好スタートが求められる局面となる。
 逆転候補は牝馬2騎。ダンストンリアンは前記・ウイナーカップでオールザベストとともに良く追い込んで2着に食い込んだ。本格的なスプリント戦は経験がなく、適性は未知数だが、ここにきての成長力は魅力。
 もう1頭の牝馬・ニードアフレンドは久々のウイナーカップで3着に粘り込み、今回は叩かれての良化が見込める局面。この世代でナンバーワンと思われるテンのダッシュ力を持つ快速馬で、スプリント戦出走は本当に楽しみ。
 別路線組ではアムネシア。5月29日の3歳オープン戦(盛岡ダ1000m)を1分01秒1の好タイムで逃げ切り、ここまで待機。今回は距離適性から狙った鞍と思われる。
 惑星馬はここが移籍緒戦となるビービースペース。デビューから道営→名古屋→川崎→道営と渡り歩き、4勝をマーク。短距離適性は定かではないが、2走前に門別で勝利した時のメンバーを考えると、レベル的に侮れない存在と言えそう。

 

 2日目(9日)のメインレースは3歳馬による重賞競走『第18回オパールカップ』芝1700m。フルゲート=14頭に対して登録馬は10頭。
 トライアル・はまなす賞(盛岡芝1600m)は展開がもつれて混戦となったレース。それだけに、はまなす賞→サファイア賞(盛岡芝2400m)と今シーズンの芝重賞を連続2着のサンエイジャックが連軸向きと目されるが、はまなす賞を制したソーディスイズラヴ、4着・ルーク、5着・ヤコウレッシャ、8着・ブラックロード、9着・ダズンフラワーあたりは展開ひとつでまったく違った結果になりそう。
 そして、地方全国交流競走ということで他地区からは船橋のイントゥゾーンがエントリー。ここまで9戦2勝の牝馬で芝経験はないが、前々走の東京プリンセス賞で勝ち馬から0秒3差の4着に食い込んだ実力馬。芝適性さえあれば、レベル的にぶっちぎりで勝利する可能性も秘める。
 なお、この競走の1着馬には9月24日に行われる重賞『OROカップ』への優先出走権が与えられる。

 

 後半週。4日目(15日)のメインレースは3歳以上オープン牝馬による重賞競走『第18回フェアリーカップ』ダート1800m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。
 5月に牡馬相手のシアンモア記念を制し、牝馬限定戦では昨年の地方全国交流・ビューチフルドリーマーカップ2着があるユッコが実力最右翼。前走は門別の牝馬重賞・ヒダカソウカップに遠征。レコード決着のスピード馬場で追走に手間どり4着までだったが、マイネス感はない。ただ、7月20日に行われる門別のノースクイーンカップに再びエントリーしており、この稿締め切りの段階で出否は未定となっている。
 もう1頭の有力馬は昨年のこのレースを4馬身差で楽勝したミラクルフラワー。前開催のA級一組戦は1900mということでゴール際でヒロノプリンスに掴まったが、復調を感じさせる逃げを披露。牝馬限定の1800mが舞台なら重賞4勝の勝負強さを誇示する可能性も十分。
 そして注目は3歳馬・ダンストンレガーメがエントリーしてきたこと。この春はあやめ賞→日高賞と牝馬重賞を連勝し、前走の岩手ダービー・ダイヤモンドカップでも4着に食い込むなど、ここにきてメキメキと力をつけてきた。今回は古馬のA級馬とは3kgハンデをもらっており、単に健闘以上の成績も期待できる。
 なお、この競走の1~3着馬には8月27日に行われる重賞『ビューチフルドリーマーカップ』への優先出走権が与えられる。

 

 5日目(16日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第49回岩鷲(がんじゅ)賞』ダート1200m。フルゲート=12頭に対して登録馬は11頭。
 前哨戦の栗駒賞(水沢1400m)を9馬身差で楽勝した全国区のスプリンター・ラブバレットが今回も他馬を圧倒するだろう。大目標のクラスターカップ(Jpn3)と同舞台だけに、仕上げはともかく、手加減はしまい。
 焦点は次位争い。前哨戦の2着馬・ガッサンプレイが移籍2戦目でさらなる上積みも期待できる局面でまずは有力候補。続くのはイーグルカザン、プリムラブルガリスといったところだが、前哨戦を回避したスズカセクレターボもこの争いに加わってきそうだ。
 なお、この競走の1着馬には8月15日に行われる重賞『クラスターカップ(Jpn3)』への優先出走権が与えられる。

 

 6日目(17日)のメインレースは3歳以上オープン馬によるダートグレード競走『第21回マーキュリーカップ(Jpn3)』ダート2000m。フルゲート=14頭に対して登録馬は24頭。
 注目の中央勢は実績なら平安ステークス(G3)、シリウスステークス(G3)、アンタレスステークス(G3)と中~長距離の重賞を3勝しているクリノスターオーが最上位だが、昨年のシリウスステークス(阪神ダ2000m)の1~2着馬・マスクゾロ、ピオネロ、さらには前走のブリリアントステークス(東京ダ2100m)でオープン3勝目をマークしたミツバも魅力の素材。残り1頭の選定馬がドリームキラリ、補欠の1番手がマーチステークス(G3)の2着馬・ディアデルレイなど、粒ぞろいの登録馬となっており、なんと昨年のこのレースの勝ち馬・ストロングサウザーが補欠の5番手と出走は絶望的となっている。
 地方勢では岩手デビューで南関東で力をつけたウマノジョーが1番手。続くのは金沢の実力馬・グルームアイランド。トップ級が不在の地元勢の出番はないだろう。

 

(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

 

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