【開催見解】第5回盛岡競馬(7/22~7/31 重賞:すずらん賞、せきれい賞)

 平成29年度の第5回盛岡競馬は7月22日から前半3日間、7月29日から後半3日間の計6日間開催される。

 

 初日(22日)のメインレースは古馬B1級二組による一般競走『岩手県調騎会騎手部会協賛・震災復興子ども達に夢と笑顔を』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。

 主役は今シーズン本格化の道を歩む4歳馬・サインズストームになりそうだが、強敵は前々走でこれに土を付けているヒロノエンペラー。そして、中央からの移籍緒戦で盛岡マイル=1分39秒1の好タイムをマークしたミュークロール。さらには今シーズン好調のリオサリナス、元A級のヒデノホープ、トーホクアローなども侮れず、激戦の予感も。また、快速・アイアムプレシャスは先週の牝馬重賞・フェアリーカップを使ったばかりで、この稿締め切りの段階で出否は未定だが、この馬がいるかいないかでレース展開は大きく変わる。

 

 2日目(23日)のメインレースは古馬B1クラスによる特別競走『レインボーカップ』芝1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は14頭。

 中心は7月8日に行われたレインボーカップターフチャレンジ(盛岡芝1700m)を制したロケットボール。昨年のこの競走の覇者であり、他にも昨年のオープン重賞・かきつばた賞(盛岡芝2400m)3着、3走前の指定交流・カシオペア賞3着など、芝実績で他馬の一枚上を行く存在。

 相手はそのレインボーカップターフチャレンジでクビ差の2着に食い下がったウインミラージュが有力視されるが、芝2勝のニーマルキングの反撃も要警戒。また、ここが移籍緒戦となるディクタムは中央時代に函館芝1800mで2着が2回あり、いきなり注意が必要となりそうだ。

 

 後半週。4日目(29日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第40回すずらん賞』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は19頭。

 1200~1400mを主戦場とするラブバレット、1800m以上を主戦場とするエンパイアペガサスの登録はないが、アントニオピサ、ガッサンプレイ、イーグルカザン、スズカセクレターボ、コミュニティ、牝馬のミラクルフラワーと第2勢力とでも言うべき実力馬がこぞってエントリー。さらにはここが移籍緒戦となる中央ダート5勝馬・メイショウオセアンもいるが、今回はチェリーピッカー、コスモジョイジョイという上がり馬が遂にオープン重賞に登録してきたことが最大の注目点になるだろう。

 チェリーピッカーは前走で連勝が12でストップしたが、致命的な出遅れと敗因ははっきりしており、引き続き追いかけたい素材。その深緑特別でチェリーピッカーに土を付けたのがコスモジョイジョイ。こちらの勢いも目を見張るものがある。

 なお、この競走の1~3着馬には9月10日に行われる重賞『青藍賞』への優先出走権が与えられる。

 

 5日目(30日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第39回せきれい賞』芝2400m。フルゲート=14頭に対して登録馬は18頭。

 地方全国交流競走ということで他地区から6頭の出走枠に8頭がエントリー。なかでも最も注目しなければならないのは浦和のパーティメーカー。昨秋のOROカップこそ9着と崩れたが、昨年のこの競走の覇者であり、2歳時にはジュニアグランプリも勝っている盛岡芝への適性は抜群。今回も走り頃の叩き3走目の遠征となる。同じく浦和からの選定馬・ヴァーゲンザイルは中央芝5勝、エデンロックは中央芝3勝で、札幌2歳ステークス(G3)3着がある実績馬。ダートで苦戦が続く近況でも軽くは扱えない存在。

 北海道からはイキのいい4歳馬2騎がエントリー。ジャストフォファンは昨年の道営3冠(2)(3)(1)着。他にも黒潮盃4着、ダービーグランプリ6着がある実力馬だが、昨年のオパールカップ(盛岡芝1700m)で逃げて2着と芝も走る。アイアイヨークンは現在C1ランクだが、こちらも昨年のオパールカップでジャストフォファンに次ぐ3着と好走しており、こちらも芝適性は十分。

 地元勢はもちろん盛岡芝11戦7勝のサンエイゴールドが大将格。昨年のこの競走は1番人気に支持されながらパーティメーカーの3着と敗れており、パワーアップした今年こそはの期待がかかる。続くのは前哨戦・かきつばた賞でサンエイゴールドに続いたブレイズアトレイルだが、ここで注目したいのは3歳の雄・ブラックロード。ダートでは期待ほど走っていないが、5月のサファイア賞(盛岡芝2400m)、7月のオパールカップ(盛岡芝1700m)と3歳の芝重賞を連勝。距離、道悪にも対応できており、この馬の成長力は無視できない。

 なお、この競走の1~2着馬には8月15日に行われる重賞『桂樹杯』への優先出走権が、1着馬にはさらに9月24日に行われる重賞『OROカップ』への優先出走権が与えられる。

 

(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

 

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