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【開催見解】第6回水沢競馬(9/2~9/11 重賞:ビギナーズカップ、ヴィーナススプリント、青藍賞)

【開催見解】第6回水沢競馬(9/2~9/11)

 

 平成29年度の第6回水沢競馬は9月2日から前半3日間、9月9日から後半3日間の計6日間開催される。

 

 初日(2日)のメインレースは古馬B2クラスによる特別競走『セプテンバーカップ』ダート1300m。フルゲート=10頭に対して登録馬は10頭。

 7月にこの距離のC1特別・ジュライカップを快勝しているコパノチャールズはダートに限ればただいま3連勝中。条件、調子両面において中心と言えそうだ。強敵はこのところずっと勝ち負けを演じているレイズアスマイル。前開催のB2戦(水沢1400m)では前記・コパノチャールズと1/2馬身と僅差。1300mは初距離となるが、距離短縮はプラスに作用するはず。そして快速・ヒライズミナンバー。不振が続いていたが、前開催のB2四組戦を最低人気ながら鮮やかに逃げ切り勝ち。もともと小回り・水沢コースは11勝と大得意。1300mは3戦1勝、2着2回と確かな実績を残している。

 

 2日目(3日)のメインレースは2歳馬による重賞競走『第35回ビギナーズカップ』ダート1400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は9頭。

 2歳世代最初のダートのタイトル戦。まだ力関係は定まっていない。まずは前開催で今回と同条件のJRA認定競走を5馬身差で快勝したブレシアイル。メイショウボーラー産駒らしく、芝~ダートどちらにも対応できる模様。そして前々開催の盛岡ダート1200m戦を好時計で圧勝したミズサンゼウス。この2騎が有力候補と目されるが、新馬戦の勝ちっぷりが良かったリュウノムーン、ドライヴスター、ダート替わりでリュウノジャイアン、プリヴィレッジなど、登録頭数は少ないが、激戦になりそうな予感。

 なお、この競走の1~3着馬には10月15日に行われる重賞『若駒賞』への優先出走権が与えられる。

 

 3日目(4日)のメインレースは古馬B1クラスによる短距離特設『震災復興・子ども達に夢と笑顔を』ダート1400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は11頭。

 中心は前開催の短距離特設(水沢1300m)で岩手初勝利をマークしたキクノレヨンになりそう。4番人気だったが、さすがは5月までA級ランクだったという貫録の差し切り勝ち。距離が延びるのもプラスに作用するだろう。当面の相手はそのレースでクビ差2着に逃げ粘ったスティルプリンスだが、こちらは距離延長に不安が。右回りで一変を見せたコウギョウハンサム、同レースで最速上がりをマークしたフロジストンにもチャンスがありそう。別路線組では3歳馬・ヤコウレッシャ、実績馬・ゼンザイの動向が注目される。

 

 後半週。4日目(9日)のメインレースは3歳以上牝馬による重賞競走『第5回ヴィーナススプリント』ダート1300m。フルゲート=10頭に対して登録馬は12頭。

 前開催の地方全国交流重賞・ビューチフルドリーマーカップで強気のレース運びから3着と健闘したミラクルフラワーが地元馬限定の牝馬戦なら中心に期待されるところだが、ここは一発の魅力を秘める素材が多数。

 コウユーココロザシは新潟芝1000mの未勝利戦を勝ち上がっている中央1勝馬。転入緒戦のスプリント特別(水沢1400m)はダート実績がなく、あまり人気がなかったが、ガッサンプレイやオールザベスト相手に逃げ切り、アッと言わせた。距離短縮はもちろんプラスに作用するだろう。

 スマートアレンジは昨年の勝ち馬。前記・ミラクルフラワーに6馬身差の圧勝だった。その後、未勝利ながら、早池峰スーパースプリント3着、岩鷲賞4着、クラスターカップ(Jpn3)10着と牡馬の一線級相手に悪くないレースを見せており、昨年の再現があってもまったく驚けない。

 ダンストンレガーメは前走の岩手版オークス・ひまわり賞を4着と敗れ、牝馬3冠はならなかったが、誰もが認める3歳のナンバーワン牝馬。7月の牝馬重賞・フェアリーカップ4着で古馬とは手合わせしており、今度はそれ以上の期待がかかる。

 ここが移籍緒戦となるアリッサムは4走前に船橋1200mのB3特別・安房スプリントを勝っているスプリンター。生涯で勝ち星はこれのみだが、不気味な存在。また、オープンベルト、カミノマンボも先行策がとれるようなら大駆けが期待できる。

 

 5日目(10日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第25回青藍(せいらん)賞』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は16頭。

 トライアル・すずらん賞(盛岡ダ1600m)で好勝負を演じたイーグルカザン、コスモジョイジョイ、メイショウオセアンが引き続き有力候補となるが、今度は距離はマイルでも小回りの水沢コースが舞台となるだけに結果は違ったものになる可能性も十分。

 最注目はチェリーピッカー。岩手での連勝は12で途切れたが、15戦14勝、2着1回と依然として底を見せていない。出走してくれば初の重賞挑戦となるが、ひと足先にこの路線で戦っているコスモジョイジョイが通用以上の走りを見せており、この馬も有力な首位候補となりそうだ。

 ナリタスーパーワンは走り頃の叩き3走目。前走の桂樹杯は芝ではあったが、見せ場十分の走りを見せており、ここは狙い頃と思われる局面。実力牝馬・ユッコは前開催のビューチフルドリーマーカップは4着までだったが、春のマイル王決定戦・シアンモア記念の勝ち馬。牡馬相手でももちろん争覇級。そしてガッサンプレイ。中央時代から短距離を専門に使われ、マイルは出走実績すらないが、栗駒賞(水沢1400m)、岩鷲賞(盛岡ダ1200m)で全国区の実力馬・ラブバレットの2着を確保しており、侮っては危険。

 他にも昨年の絆カップ、北上川大賞典の勝ち馬で今季緒戦を迎えるナリタポセイドンなどがエントリーしており、この稿締め切りの段階で何が出走してくるのかわからないが、秋競馬に向けて見逃せない一戦になることは間違いない。

 なお、この競走の1着馬には10月9日に行われる重賞『南部杯(Jpn1)』への優先出走権が与えられる。

 

 

(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

 

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