【開催見解】第11回水沢競馬(1/2~1/8 重賞:金杯、トウケイニセイ記念)

 平成29年度の第11回水沢競馬は1月2日から前半2日間、1月6日から後半3日間の計5日間開催される。

 初日(2日)のメインレースは明け3歳馬による正月の名物重賞競走『第44回金杯』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。
 主役はチャイヤプーン。道営(5)(1)(1)着から岩手に転じて知床賞3着、寒菊賞優勝。知床賞の1、2、4着は道営所属馬だから、岩手所属馬にはまだ先着を許していない。道営出身馬ながら、母はダービーグランプリ3着やビューチフルドリーマーカップ連覇など大活躍したサイレントエクセルという岩手ゆかりの血筋。今回はほぼ寒菊賞の再戦というメンバーだけに世代ナンバーワンの座を確固たるものにするか。
 牝馬のスターギアは同じく道営からの移籍馬で岩手に転じて(1)(4)(2)(1)着。4着のプリンセスカップはこの馬以外、1~7着すべて道営馬という競馬だったので、岩手では寒菊賞時のチャイヤプーンにしか先着を許していない。12月23日の2歳A級戦を使っての強行軍となるが、そこで2着馬につけた着差は9馬身。勢いをつけて、もう1度チャイヤプーンに挑むことになる。
 第3の馬・スターキヨミツも道営出身馬。門別では1,000m戦のみの競馬で5戦1勝。距離がどうかと思われたが、岩手緒戦のJRA認定競走(水沢1,600m)を豪快な差し脚で3馬身勝ちすると、前走の寒菊賞は一転して2番手の積極策で3着。まだまだ奥がありそうな大型馬で、寒菊賞からの巻き返しも十分と思われる。
 岩手生え抜き組は正直厳しい印象だが、若駒賞4着→南部駒賞4着→寒菊賞5着と、これまで強い相手と経験を積んできたリュウノムーンに一角崩しの可能性が。

 2日目(3日)のメインレースは古馬B2クラスによる特別競走『初夢賞』ダート1,400m。フルゲート=12頭に対して登録馬は12頭。
 主役は使ってくればメイショウサギリ。前走のB2特別「ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦」6着で連勝が「7」でストップしたが、前走時は2開催レース間隔が開き、順調ではなかった。今度は前走よりだいぶ与しやすい相手だし、中間も順調。3戦3勝の水沢1,400mが舞台と好条件が整った。
 相手は前開催のB2特設、今回と同条件の1,400m戦で僅差の激闘を演じたサンノゼ、コウギョウヘンリー、ヴェニットの3頭。この3騎は甲乙つけ難く、枠順、展開が鍵になってきそうだ。

 後半週の最注目レースは5日目(8日)に行われる、4歳以上オープン馬による重賞競走『第18回トウケイニセイ記念』ダート1,600m。フルゲート=12頭。年末年始の変則開催のため、登録メンバーはこの稿締め切りの段階で発表されていない。
 主力は12月16日に行われたトライアル「白嶺賞」の上位組。1~3着のイーグルカザン、ワットロンクン、タイセイファントムが同タイムという激戦だったが、勝利したイーグルカザンが大晦日のグランプリ・桐花賞に回ったことで、首位争いはワットロンクン、タイセイファントムの一騎打ちになるか? 先行型・ワットロンクンにとっては白嶺賞で逃げた同型のコウセンが出走してくるかが鍵。あとは白嶺賞4着で大晦日のファイナル特別に出走するメイショウオセアン、そして前記・イーグルカザンを始めとするグランプリ・桐花賞出走馬が連闘で使ってくるかもポイントとなる。

 

(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

 

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