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【開催見解】第4回盛岡競馬(7/7~16 重賞:オパールカップ、岩鷲賞、マーキュリーカップ[JpnIII])

【開催見解】第4回盛岡競馬(7/7~7/16)

 

 平成30年度の第4回盛岡競馬は7月7日から前半3日間、7月14日から後半3日間の計6日間開催される。

 

 前半週の最注目レースは2日目(8日)に行われる、3歳馬による重賞競走『第19回オパールカップ』芝1700m。フルゲート=14頭に対して登録馬は14頭。

 地方全国交流競走ということで他地区から強力な6頭がエントリー。実績最上位なのは中央1勝馬・ナムラバンザイ(船橋)。昨年6月、阪神芝1200mの新馬戦でデビューし、アイアンクローの2着。2戦目に中京芝1200mの未勝利戦を勝ち上がると、続く中京2歳ステークス(芝1600m)を逃げて3着と健闘。10月のもみじステークス(京都芝1400m)でもダノンスマッシュの3着と逃げ粘っており、マイルあたりまでは2勝馬級のスピードがありそうだ。今年の5月に船橋に移籍し、2戦目の川崎若葉オープン(川崎1600m)を逃げて6馬身差の楽勝。中央在籍時から状態を落としていないことを示しており、小回りの芝1700mという舞台に最も適した馬と言えそうだ。

 道営のスタークニナガは2歳時に岩手遠征を2度経験。10月の知床賞(盛岡ダ1400m)をヒガシウィザードやチャイヤプーン相手に勝ち、続く南部駒賞(水沢1600m)でも5着と掲示板を確保。前走の北斗盃(門別1600m)でも6着とダート重賞で確かな実績を残してきたが、芝もこの春に中央の特指遠征を2度経験。3月の中山芝1600mの3歳500万下、5月の東京芝1400mの3歳500万下ともに水準以上の時計で6着。使い込めばいずれは勝ち負けが可能なのではと思わせるレースぶりで駆けており、今回は主力級の評価が必要になりそう。

 船橋生え抜きのフェスタジョーヌはもちろん芝経験はないが、函館2歳ステークス(G3)を勝ち、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着など、中央芝の重賞戦線で活躍したアンブロワーズの半弟。血統的背景は十分。

 あとはまったくの未知数となるが、大井のフレアリングダイヤは京浜盃(大井1700m)7着→東京湾カップ(船橋1700m)3着→東京ダービー(大井2000m)10着と今春の南関東のクラシックを歩んだ馬。道営のルンタイメルア、船橋のルーレットスピナーと合わせ、初芝でどのような走りを見せるか注目の素材。

 地元勢はトライアル・はまなす賞(盛岡芝1600m)を制したプリヴィレッジ、続くサファイア賞(盛岡芝2400m)を勝ったテルキーネス、前記2競走を(3)(2)着にまとめたサンタガール。この3騎が主力となるが、芝のタイトル戦ふたつを見た印象から、今年のレベルでは少し厳しいとみたが・・・。

 なお、この競走の1着馬には9月23日に行われる重賞『OROカップ』への優先出走権が与えられる。

 

 後半週。5日目(15日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第50回岩鷲(がんじゅ)賞』ダート1200m。フルゲート=12頭に対して登録馬は10頭。

 早池峰スーパースプリント(盛岡ダ1000m)→栗駒賞(水沢1400m)→岩鷲賞(盛岡ダ1200m)→クラスターカップ(盛岡ダ1200m)と続く短距離重賞の第3弾で、主役はもちろんラブバレット。一昨年は栗駒(1)着→岩鷲(1)着からクラスターカップがダノンレジェンドの3着。昨年は同(1)(1)着から本番がブルドッグボスの2着。今年は前々走の北海道スプリントカップ(JpnIII)をテーオーヘリオスとクビ差の2着と惜敗ののち、前走・栗駒賞を3連覇とここまで順調。引き続き定量戦だけに死角は皆無。

 難しいのは次位。前哨戦・栗駒賞は2着がタイセイファントム、3着がメイショウオセアンだったが、今度は左回りの6ハロンが舞台となるだけに、ナムラバイオレットやフォルスといった早池峰スーパースプリント好走組の巻き返しも十分に考えられる局面。

 なお、この競走の1着馬には8月15日に行われる重賞『クラスターカップ(JpnIII)』への優先出走権が与えられる。

 

 6日目(16日)のメインレースは3歳以上オープン馬によるダートグレード競走『第22回マーキュリーカップ(JpnIII)』ダート2000m。フルゲート=14頭に対して登録馬は21頭。

 注目の中央選定馬は昨年の浦和記念(JpnII)の勝ち馬で他馬より+3キロ背負うマイネルバサラ、昨年のこの競走の勝ち馬で+1キロのミツバ、昨年のレパードステークス(G3)の勝ち馬で+1キロのローズプリンスダム。ここまでが重賞勝ち馬で、昨年4着のドリームキラリ、通算7戦5勝、2着2回の上がり馬・フェニックスマークの5頭となっているが、ドリームキラリは7月8日のプロキオンステークス(G3)にも登録があり、ローズプリンスダムと補欠2位ヨシオ、補欠3位リーゼントロックは同日函館のマリーンステークスに登録。この稿締め切りの段階で出否は掴み切れないが、補欠1位ザイディックメア、補欠4位コパノチャーリー、補欠5位トラキチシャチョウにも出走の可能性がありそう。

 コース実績と戦歴から55キロ ミツバ、57キロ マイネルバサラが受けて立つ存在となるが、注目はまだ底を見せていない54キロフェニックスマーク。前走のブリリアントステークス(東京ダ2100m)でフェニックスマークの2着と続いた54キロザイディックメアも出走できるようなら上位食い込みもありそう。

 地方勢。他地区からの遠征馬は昨年5着のドラゴンエアル(道営)、同7着のミッキーヘネシー(高知)の2騎。ともに2年連続の挑戦で昨年以上を狙える実力馬だが、最注目は地元の雄・エンパイアペガサス。岩手で敵なしなのは当然として、地方全国交流のオグリキャップ記念を大差勝ち、南関東でも重賞勝ちがあるだけに、中央馬相手にどれだけ戦えるか、期待は大きい。

 

 

(文:エイカン 内山達明)

岩手 エイカン

 

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