【!】各キャンペーンエントリー状況をご確認下さい

【開催見解】第4回盛岡競馬(7/20~7/29 重賞:ハヤテスプリント、せきれい賞)

2019年度の第4回盛岡競馬は7月20日から前半3日間、7月27日から後半3日間の計6日間開催される。  

 

前半週の最注目レースは2日目(21日)に行われる、3歳馬による重賞競走『第7回ハヤテスプリント』ダート1200m。フルゲート=14頭に対して登録馬は10頭。

地方全国交流競走に生まれ変わった昨年は浦和→道営→浦和と3着までを遠征馬が独占している。

今年の遠征馬は南関東からは3騎で、いずれも6月25日の優駿スプリント(大井1200m)からの参戦。昨年の優勝馬・アヴァレソーは優駿スプリントは16着と殿り負けしていただけに、今年もこの3騎が中心となるだろう。大井のカンゲキは優駿スプリント15着、船橋のケンガイアは同13着だったが、4月の若潮スプリント(船橋1000m)の1、3着馬であり、短距離適性は高い。もう1頭の川崎のグローリアスライブは4月の牝馬重賞・日高賞(水沢1600m)の勝ち馬でスプリンターというわけではないが、優駿スプリントでは7着とこの3騎の中では最先着。有力候補。

昨年、ダモンデが2着した道営からはイッキトウセンが登録。デビュー当初は1000mの新馬戦を勝ち、1200mの重賞・栄冠賞をウィンターフェル相手に快勝。続くブリーダーズゴールドジュニアカップもイグナシオドーロの2着という高い実績の持ち主。戦ってきた相手を考えると、この馬でアッサリという可能性も十分にありそうだ。

地元勢はトライアル・ウイナーカップ(水沢1400m)の勝ち馬・クルーズラミレスが不在ではどう見ても苦しい。同2着のサンエイムサシがどの程度がんばれるか…。

 

後半週。4日目(27日)のメインレースは3歳以上オープン馬による準重賞競走『第42回すずらん賞』ダート1600m。フルゲート=12頭に対して登録馬は16頭。  主役候補は2頭。モズライジンは前開催の移籍初戦をほとんど追ったところなく圧勝。相手が楽だったこともあるが、中央ダート5勝馬で、名古屋大賞典(Jpn3)3着、名古屋グランプリ(Jpn2)4着、東京大賞典(G1)6着などがある実力馬。マイルはあまり経験がないが、岩手でもうひと花の期待がかかる。

もう1頭はチェリーピッカー。一昨年9月の青藍賞を制してからタイトルを取れないでいるが、前開催のマーキュリーカップ(Jpn3)では中央勢の一角を崩して見事に掲示板を確保した。これから競走馬として完成期を迎える6歳馬。2つ目のタイトルを狙う。

次群は混迷。5月のあすなろ賞(盛岡1800m)3着のグランユニヴェール、赤松杯→シアンモア記念と春のマイル戦連続2着のイーグルカザン、さらにはダイワエクシード、キングジャガーの先行型も警戒を怠れない。

なお、この競走の1~3着馬には9月8日に行われる重賞『青藍賞』への優先出走権が与えられる。

 

5日目(28日)のメインレースは3歳以上オープン馬による重賞競走『第41回せきれい賞』芝2400m。フルゲート=14頭に対して登録馬は18頭。  盛岡芝2400mで5勝、この競走2連覇中の地元の雄・サンエイゴールドの登録がなく、道営のハッピーグリンも他へ矛先を変えたことで今年は混戦ムードとなった。

まずは50音順に遠征馬から。

川崎のエンドゲームは中央時代は1勝のみだが、福島芝2000mの未勝利戦を勝ち上がり、阪神芝2400mのアザレア賞でアドミラブルの4着。芝の長距離への適性はあるのだろう。

金沢のカレンラストショーは中央時代に芝2000mで4勝をマークし、オープンまで出世。昨年暮れのステイヤーズステークス(G2)でもブンブン逃げていたし、現役感も十分。

船橋のキャッスルクラウンは船橋の生え抜きだが、3歳春の弥生賞(G2)を手始めに積極的に芝遠征をする馬。昨年のこの競走の2着馬であり、盛岡芝への適性は証明済み。

道営のサラトガスピリットは中央時代に芝2200~2600mで5勝のオープン馬。神戸新聞杯(G2)、目黒記念(G2)、アルゼンチン共和国杯(G2)などに出走歴があり、芝の長距離への適性は今回のメンバーでも屈指。

船橋のレッドソロモンは中央時代に芝2000mで5勝。2016年のアンドロメダステークスをドレッドノータスに競り勝った実力馬。この距離でも神戸新聞杯(G2)6着がある。

大井のワールドレーヴは中央3勝のうち芝では1勝のみだが、1000万下の陣馬特別(東京芝2400m)を勝ち上がっており、今回の条件への適性は高そうだ。

多士済々の遠征勢だが、地元勢も駒は揃っている。

 

6月3日のトライアル・かきつばた賞(盛岡芝2400m)を快勝したコスモリョウゲツはこれで盛岡芝は5戦5勝。中央に復帰して500万条件を抜け出せなかった馬だが、これからまだまだ強くなりそう。

トライアル2着のマイネルスカイも中央復帰で500万条件を突破できなかったが、デビュー当初から芝の長距離をベストとする先行型。まだ伸びしろ十分の4歳馬だ。

唯一の3歳馬・マツリダレーベンは2歳時代からジュニアグランプリ(盛岡芝1600m)でリンゾウチャネルの2着など芝適性を示していたが、今季ははまなす賞(芝1600m)→サファイア賞(芝2400m)→オパールカップ(芝1700m)と3歳の芝のタイトル戦を完全制圧。注目の古馬初戦となる。

優先出走権を保持する以上3騎はいずれも明確に格下だが、これから充実期を迎える3~5歳馬。実績馬揃いのここでどんな競馬を見せるか。不安より期待の方が大きい。

実績馬も揃っている。グランアルマダは中央時代に芝1800~2400mで5勝。ステイヤーズステークス(G2)6着、万葉S(京都芝3000m)5着のステイヤー。自身の状態をどれだけ上げてこれるか。

ダイワリベラルは中央芝6勝。ニューイヤーステークスを勝ち、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)4着があるオープン馬。レイズアスピリットは中央時代に芝2200~2600mで4勝のステイヤー。この2頭は近況のダート戦で見せ場十分のレースをしており、注目の芝替わりとなる。

なお、この競走の1~2着馬には8月10日に行われる準重賞『桂樹杯』への優先出走権が、1着馬にはさらに9月22日に行われる重賞『OROカップ』への優先出走権が与えられる。

 

(文:エイカン 内山達明)

 

岩手 エイカン

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞