【開催見解】第2回金沢競馬後半(4/20・22)

2014年4月19日

 2014年度第2回の金沢競馬は前半週が終了。後半週は4月20日(日)、22日(火)の2日間。

 

 20日(日)のメイン(9R)は「重賞 HAB杯 第24回スプリングカップ」(A級・2000m)

 過去5年の勝ち馬は…

 2008第18回 ナムラカイソク(牡8)前野幸一騎手 稍・2分06秒0 6番人気

 2009第19回 ヒカルベガ(牡7)吉原寛人騎手 良・2分04秒4 1番人気

 2010第20回 ビッグドン(牡10)堀場裕充騎手 不良・2分04秒4 4番人気

 2011第21回 ナムラアンカー(牡4)葛山晃平騎手 重・2分04秒5 2番人気

 2012第22回 ナムラダイキチ(牡4)畑中信司騎手 良・2分08秒4 1番人気

 2013第23回 暴風雨のため中止

 

 一昨年から距離が1900mから2000mに変更。前年の古馬重賞戦線で活躍した馬が1番人気に応えているケースが多い(冬季に遠征している馬は更に好走確率アップ)が、2007年と2008年は断然人気のビッグドンが2着、3着に敗れ、2010年も1番人気コスモアブソルートが4着に敗れ高配当が飛び出している(2008年は3連単2124140円!)。

 

 例年は開幕初戦に行われていた重賞だが、ここ2回は春3開催目(昨年は中止)。2006年と2008年も3月に代替開催があって開幕2開催目。3開催目に行われる今年もこの辺りの年が参考になりそうだが、2006年はケンゴウザンが順当に前回A1から連勝、2着にも前開催A1の3着馬が入って割と平穏(3連単7010円)、2008年はナムラカイソクが前開催の重賞・イヌワシ賞10着から一変、2着にも前開催A3で7着に敗れていたマヤノテンザンが入っての大荒れ、一昨年は1着ナムラダイキチ、2着ジャングルスマイルの順当決着(3連単1680円)。両極端の結果が出ているが…。

 今年のメンバーは

 1番 シーズザゴールド 米倉知

 2番 キングストリート 吉原寛人

 3番 ヤマチョウサン 平瀬城久

 4番 ミカワジェイド 尾島徹(笠松)

 5番 メイショウデューイ 堀場裕充

 6番 ルシャトー 田中学(兵庫)

 7番 セイカアレグロ 吉田晃浩

 8番 マイネルリボーン 藤田弘治

 9番 リジカーレ 桑野等

 10番 エイダイボルト 川添明弘

 ジャングルスマイルは火曜の笠松・オグリキャップ記念に出走を選択。昨季までの既成勢力は不在となったが、今春転入の実績馬2頭の激突が最大の見もの。

 

 まずは羽田盃など南関東重賞2勝の実績馬シーズザゴールド。転入初戦はジャングルスマイルに敗れたが、前回1900mを圧勝。中間の攻め気配を見ても、一戦毎に調子を上げているのは間違いない。2000m前後が適距離でもあるし、展開にも注文は付かない。崩れるケースは考えづらい。

 もう1頭はキングストリート。芝ではあるがJRA時はオープン勝ちやGIIIで2着もあり、実績だけなら金沢在籍馬の中では一番。冬毛も伸びており、見栄えしない姿で迎えた転入初戦A2(1400m)は相手に恵まれたのもあったが、強い内容で時計もマズマズ。良績のなかったダートも問題ないことを証明し、デキ自体はこれから上向く一方のはず。相手強化・距離延長に戸惑わなければ当然勝ち負け。

 2頭に続くのは4歳馬マイネルリボーン。昨年も長距離適性の高さを示す走りをしていたが、昨冬の中日杯3着時より心身共に成長を感じる今春の姿。シーズザゴールドに1秒差の完敗だった前走は苦手とするスローの瞬発力勝負。厳しい流れの方が持ち味は生きる。

 本来なら首位争いに加わってほしいセイカアレグロの評価が難しい。気配的にも良化途上だったのは間違いないが、それにしても今季2走が案外。前走の失速ぶりも気になるところ。ただ、後退はないはずで、叩き3走目で変わり身を見せる可能性も。

 上記馬が崩れるようだと、今季A1で善戦中のヤマチョウサン、エイダイボルトの2頭が3着に浮上してきそう。

 

 22日(火)のメイン(10R予定)は「国指定重要文化財・成巽閣特別」(A2・1400m)

 ノボプレシャス(転入)、ケージーアメリカン、トウショウバラード(転入)、メッセージ、ボルドレ(再転入)、ホワイトランナー、スプリングアルタ、ルールゴールド、メジャーホーネット、が出走予定(登録のあったエーティーショパン、ガンズオブナバロン、ネオファッショは回避予定)。

 転入馬など今季金沢で出走のない馬は重賞に出走権がないため、本来はA1格付けの馬も含まれているA2となっている。

 規定上の恩恵にあずかった(!?)のはケージーアメリカン。まして1月の笠松・白銀争覇勝ちなど最も得意としている距離でもある。前走・名古屋遠征は休み明けや相手関係を思うと仕方のない結果。まだ完調とは言えない段階かもしれないが、明らかに優位な条件。

 ルールゴールドはA2でも楽しみな素質の高さ。ここ2走を見ても、忙しい1400mより自分のペースで行ける1700m辺りがいいのだろうが、力を付けた今なら先行できれば崩れることはあるまい。

 転入馬トウショウバラードも能力は高そう。適条件とは言えないダートの短距離がどうかだが、好馬体は目に付き、キッチリ調教を積んでの出走。A2なら好勝負と見た。

 他も展開一つで馬券圏内に浮上してきそうな馬が揃っており、頭数は手頃だが面白いレースになりそうだ。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井明洋)

 

 

 

 

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