【開催見解】金沢競馬 県営第2回後半[通算第2回](4/9~18)
2017年度・第2回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、4月16日(日)・18日(火)。
16日(日)のメイン10Rは「住吉大祭特別」(A1-1・1,700m)
1番 トウショウプライド 葛山晃平
2番 トゥヴァビエン 吉田晃浩
3番 セイカアヴァンサ 西森将司
4番 ブライトエンプレス 田知弘久
5番 シンプリースパーブ 平瀬城久
6番 アイナ 吉原寛人
次回が重賞・金沢スプリングC(1,900m)。A1-1組では今季初の1,700m。2週後に備える馬が多くて少頭数だが、注目は転入初戦1頭を含む佐藤厩舎3頭の走り。
中心はトウショウプライド。昨春も開幕戦1,500m→2戦目1,700mを連勝しているように、この時季の1,500~1,700mは走る。今春も好状態で臨めた前走、斤量57キロで外からねじ伏せたのだから着差や時計以上に強い。前開催はパスしたものの順調に調整できてビシッと追い切れたのだから、何も不安はない。一線級不在の少頭数だけに相手関係や展開面も問題ない。信頼できそうだ。
前回の転入初戦は4着に終わったトゥヴァビエンの変わり身にも期待したい。早めに先団に進出も直線失速。何とも言えない負け方だったが、中央時は1,800m前後で差す競馬。今回の方が適した距離で、戦法も変えてくれば・・・。中1週で使えて体も引き締まって映り、変わり身を見せる可能性は十分。
中央からの転入馬セイカアヴァンサの評価が難しい。中央1000万下勝ち(ダート2,400m)の実績は僚馬2頭を上回るものだが、当地入り後の調教では気配・動きともに目立たない。おそらく気性的なものと思われるが、実戦にいってみないと分からない面はある。ここで力を示せれば長距離重賞戦線で楽しみになるが・・・。
今季2組勝ちのアイナ、シンプリースパーブの2頭も、この距離と顔ぶれなら出番がありそう。捌きやすい少頭数もいいだろうし、攻め気配も良好。
18日(火)のメイン(11R)は「スプリング特別」(スプリングカップトライアル・A1A2・1,700m)
エムティサラ、カフジスター、タツミリュウ、ヒカルカミヒコーキ、デルマチョウスケ、コスモマイギフト、スーパーフレア、ジュエリーハンター、メイジン、セルリアンラッシュ、エイダイサンデー、デルマサンダユウ、の12頭が出走予定。
当地移籍後、強い連勝のメイジンに注目が集まる一戦。ワンサイドの逃げ切りで、馬場差を思えば時計も優秀。距離延長・相手強化だが、昨夏は門別1,800mのJRA交流で3着もあり、適性・実績ともに心配ない。中間も気迫十分の好気配。あとは格上の同型との兼ね合いがどうかだけだが、現状の速力はこちらが上の感すらある。
末脚強烈デルマサンダユウの好レース必至。前走2着の1,500mより距離は向く。ひと息入れた影響さえなければ上位は確実視。
本来は1組でもやれる実力馬タツミリュウ、ヒカルカミヒコーキは、使いつつ上向きと見るが、共にもう少し短い距離での逃げがベストだけに、メイジンとの兼ね合いが鍵に。復調途上でも4着→3着とまとめているコスモマイギフトも引き続き1,700mなら上位には差し込んできそう。セルリアンラッシュは揉まれない展開、デルマチョウスケ、カフジスターは前崩れが条件になるが、いずれも浮上の可能性は残している。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)