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【開催見解】金沢競馬 県営第3回[通算第3回]後半(4/30、5/2 重賞:金沢スプリングカップ)

2017年4月29日

  2017年度・第3回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、4月30日(日)、5月2日(火)の2日間。ゴールデンウイーク中も通常通りの「日・火」開催です。

 

  30日(日)のメイン11Rは「重賞 HAB杯 第27回金沢スプリングカップ」(4歳以上・1900m)

   過去5回の勝ち馬は・・・

   2011第21回 ナムラアンカー(牡4)葛山晃平 重・2分04秒5 2番人気

   2012第22回 ナムラダイキチ(牡4)畑中信司 良・2分08秒4 1番人気

   2013第23回 暴風雨のため中止

   2014第24回 セイカアレグロ(牡9)吉田晃浩 良・2分10秒7 4番人気

   2015第25回 ナンディン(牡5)桑野等 不良・2分10秒1 1番人気

   2016第26回 グルームアイランド(牡5)吉原寛人 稍重・2分07秒1 1番人気

 2012年~2015年は2000m。2016年からは1900mに戻って行われている。かつてはシーズン開幕戦に行われていた重賞だが(2006年と2008年は3月に代替開催があり実質2開催目)、最近は春3開催目(一昨年は中止)。今年は4開催目と更に遅らせた格好。

 前年の古馬重賞戦線で活躍した馬が1番人気に応えているケースが多く(冬季に遠征している馬は更に好走確率アップ)、最近では2012年が1着ナムラダイキチ、2着ジャングルスマイルの順当決着(3連単1680円)、2016年はグルームアイランドが勝って3連単1140円。が、2007年と2008年は断然人気のビッグドンが2着、3着に敗れ、2010年も1番人気コスモアブソルートが4着、2014年も1番人気シーズザゴールドが3着に。高配当が飛び出すケースも多々。2008年はナムラカイソクが前開催の重賞・イヌワシ賞10着から一変、2着にも前開催A3で7着に敗れていたマヤノテンザンが入って3連単2124140円!。2014年はセイカアレグロがA1で3着→5着からの変わり身を見せて3連単69090円。

 両極端の結果が出ている重賞と言えるが、要は4~6歳くらいの確固たる中心馬がいれば順当な決着になるということ。今年はその中心馬が不在で、波乱の余地は十分だが・・・。

  今年のメンバー(11頭)は

   1番 エムティサラ 池田敦

   2番 シンプリースパーブ 桑野等

   3番 メイジン 平瀬城久

   4番 トゥヴァビエン 吉田晃浩

   5番 アイナ 瀧川寿希也(川崎)

   6番 マイネルリボーン 吉原寛人

   7番 トウショウプライド 葛山晃平

   8番 ジャングルスマイル 田知弘久

   9番 クランキングアップ 青柳正義

  10番 スマイリーキュート 藤田弘治

  11番 セイカアヴァンサ 中島龍也

 昨季の主役ジャングルスマイルは仕上がりが遅れて、ここが今季初戦に。臨戦過程や馬のムードからは割引が必要で、混戦ムード。首位候補には3頭をピックアップするが、それ以外の馬が波乱を演出も大いにありえる。

 今春もA1-1を連勝トウショウプライドは重賞初制覇のチャンス。これまで1900m以上の重賞では結果が芳しくないが、好メンバーの百万石賞2着(2100m)がある昨季もそうだったように、体質的に春が最も好調な時季。中間も好気配で、タイトル奪取は今しかないと言えるくらいのデキ。展開等さえ噛み合えば条件面は問題ない。忘れた頃の出遅れさえなければ好勝負必至。

 1800m以上でこその長距離向きマイネルリボーンも当然有力。再転入初戦の前走1500mで勝ち切ったが、春の目標は適距離のここと百万石賞。前走のように好位置を取り切れるかどうかが勝利への鍵だろうが、中間もうまく調整されており、力は出し切れる態勢。

 ある意味、最大の注目点は転入後3連勝の逃げ馬メイジンが通用するかどうか。余裕ある勝ちっぷりでマークした時計はA1でも遜色ないレベル。直前も絶好の動きと気配を見せている。戦績的に更なる距離延長は問題なく、これまでとまるで違う後続のプレッシャーを耐えられれば当地無敗の重賞制覇のシーンも。

 中央1000万下から今季転入のトゥヴァビエン、セイカアヴァンサの佐藤厩舎2頭も完敗の前走より調子を上げて適距離。地力的には勝ち切っても何ら不思議ない存在だ。

 

 5月2日(火)のメイン(11R予定)は「とも旗祭り特別」(A1-2・1700m)

 カフジスター、ヒカルカミヒコーキ(回避の可能性あり)、コスモマイギフト、トウショウフリーク(転入)、デルマチョウスケ、フランチャイズ、エムフェイス(再転入)、ジュエリーハンター、メイカーズムービー、セルリアンラッシュ、が出走予定(登録のあったタツミリュウ、デルマサンダユウは回避予定)。

 ダートグレードでも2~3着と活躍した大物トウショウフリークが注目の転入初戦を迎える。徐々に環境にも慣れて、落ち着いた調教もこなせるようになってきたし、少し腹回りに余裕は感じるものの、馬っぷりそのものが当地では際立つ。10歳でも老け込んだ印象もない。まずここを勝って他地区も含めた重賞戦線を歩みたいはず。2組なら1月以来でも負けられない。

 復調途上ではあるコスモマイギフトも徐々に上向き気配で、適距離の1700mならここ2走を下回ることはあるまい。クラスアップの格好のフランチャイズも元々このクラスで、1700mまでは守備範囲だけに上位争い必至。出否未定のヒカルカミヒコーキも順調には乗り込んでおり、ベストではない1700mでの控える競馬でも見せ場を作れた前走だけ走れば面白い。展開が向けばデルマチョウスケ、メイカーズムービー、セルリアンラッシュも3着には浮上可能。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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