【開催見解】金沢競馬 市営第1回[通算第6回]前半(6/4・6)
2017年度・第6回の金沢競馬は、6月4日(日)、6日(火)、11日(日)、13日(火)の4日間。後半週の11日(日)には春の大一番・重賞「第60回百万石賞」(2100m)が行われるが、その展望は次週に。ここでは前半週の展望を。
4日(日)のメイン10Rは「金沢百万石まつり特別」(A2-2・1700m)
1番 ウエスタンソレイユ ☆栗原大河
2番 ショウナンバスター 桑野等
3番 チェリートレジャー ☆柴田勇真
4番 ドゥスール 平瀬城久
5番 リッシンハレルヤ 沖静男
6番 ヤマチョウルンバ 青柳正義
7番 タイキガラハッド 田知弘久
8番 エスペランデュー 藤田弘治
9番 ハニーブーケ 鈴木太一
10番 ベニバナオンリー 吉田晃浩
伏兵陣も軽視はできないものの、実績や近況からは上位候補5頭と見る。一見、流れは速くなりそうにない顔ぶれだが…。展開がどの馬に味方するかで勝敗は決まりそう。
差し一辺倒だが今季の充実ぶり顕著リッシンハレルヤを狙ってみたい。格上のクラシカルノヴァやルールゴールドを撃破した今季2勝は流れも向いたが優秀、前走3着や2・4走前4着時も終いの伸びは目立っていた。引き続き好調そうな中間気配。1700mで結果が出ていないのは昨秋の話。今なら何ら問題なく、少なくとも前走の1400mよりはいいはず。流れに応じた立ち回りができれば好勝負必至。
格や地力の面ではタイキガラハッド。3勝の中央時も1200mがベストで、正直1700mだと割引は必要だが、ベストの逃げに持ち込めそうな顔ぶれと枠順。それなら踏ん張り切ってもいいはずだ。
今季は好内容が続くウエスタンソレイユも上位候補。1900mの前走も好内容で、1700mでも昨秋B1勝ち。流れに乗りやすい距離ならこのクラスでもやれるはず。激走後にひと息入れた点さえ影響しなければ好レースに。
ヤマチョウルンバもこのクラスでもやれる能力の持ち主。パワフルな馬体や戦績からは短距離がベターではあるが、厳しい相手だった前々走1700mも出遅れて内を回る展開で善戦しており、十分こなせる範囲。立ち回り一つのはず。
実力馬ショウナンバスターも侮れない。今季2着1回は1700m。ベスト距離で変わり身を見せてもいい。
6日(火)のメイン(11R予定)は「兼六園無料開園特別」(A2-1・1400m)
トゥルースカイ、デルマチョウスケ、ビュウイモン、ジュエリーハンター、エムフェイス、セルリアンラッシュ、スズトラッド、カトラス、ヒロノプリンス、メイカーズムービー、エイダイサンデー、ラストノート、が出走予定。
1400mという短い距離が大きなポイントに。年齢を感じさせない好気配・好内容が続くラストノート、復調ムードある昨季A1勝ちヒロノプリンスが近走からは有力候補になるが、共にもう少し距離が欲しい差しタイプなのが…。先行勢に目を向けたいものの、変わっていいと見る転入2戦目カトラスも同型のいる忙しい距離がどう出るか不透明な面はあり、距離は問題なく実力十分のスズトラッド、セルリアンラッシュは気性的にスンナリの展開が必須に。同距離の前走勝ちが強かったビュウイモンも抜けた存在とは言えず、2開催休み後。正直、枠順が出ないと中心視する馬が定まらない一戦。折り合い面で距離短縮歓迎トゥルースカイ、メイカーズムービー、エイダイサンデーまで立ち回りひとつでチャンスあり、波乱の結果も十分と言える。
6日(火)の他二つのレースも少しだけ展望を。
9Rは「JRA交流 能登舳倉島賞」(3歳・1500m)。こちらは次開催に「石川ダービー」がある関係で地元勢の回避が多くなって少頭数の見込み。笠松で4連勝しての転入ブレイビットアウトの走りに注目だが、JRA勢との先行争いが鍵になりそう。ただ、そのJRA勢にも抜けた馬は見当たらず、混戦と言える。
そして最終12Rは「おかげさまで10周年!楽天競馬賞」(B1-2・1400m)。どう転ぶか分からない混戦メンバー。有力と目されるメイショウオニグマ、トウショウアパッチ、キホンハシコ、マジックベルはいずれも逃げベストの先行タイプだけに、自在な馬や差しタイプで高配当を狙う手も面白い。ハマりそうなのはタイセイマリーン、ミヤギデュランダル辺りか。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)