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【開催見解】金沢競馬 市営第1回[通算第6回]後半(6/11・13 重賞:百万石賞)

2017年6月10日

 2017年度・第6回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、6月11日(日)、13日(火)の2日間。なお、11日(日)には今年初めての2歳新馬戦も行われます。お楽しみに。

 

 11日(日)のメイン10Rはシーズン前半の大一番、重賞「第60回百万石賞」(3歳以上オープン・2100m・1着賞金400万円)。

過去5年の勝ち馬は…

2012第55回ジャングルスマイル(牡6)…平瀬城久騎手 不・2分26秒9 2番人気

2013第56回ナムラダイキチ(牡5)…畑中信司騎手 良・2分31秒1 1番人気

2014第57回ナムラダイキチ(牡6)…畑中信司騎手 良・2分31秒6 1番人気

2015第58回ジャングルスマイル(牡9)…平瀬城久騎手 良・2分31秒6 2番人気

2016第59回ジャングルスマイル(牡10)…田知弘久騎手 良・2分20秒4 6番人気

 

 2016年から距離が2100mに変更(これまでの2300mが実施困難な状況となったため)

 年齢面で有利不利はない過去のデータ。ちょうど時期的に、春先から好調な上がり馬が既成勢力に挑む図式が多く、かつては「荒れる百万石賞」と言われ、高額配当も飛び出すケースも多々。2005年(1着テンリットル、2着キタノオペラ、3着グリーンジャンボで3連単372560円)、2008年(1着マツノショウマ、2着シャインカイザー、3着ケージーダンシングで3連単137500円)、2016年(1着ジャングルスマイル、2着トウショウプライド、3着グルームアイランドで3連単179170円)がそう。2005年は1番人気ホシオーが9着、2008年は1番人気ビッグドンが6着と、一時代を築いた馬が敗れて波乱の結果となっており、当地生え抜き馬の好走が多いのも共通点。ちなみに、高配当が出るのは3年に一度だったが、近年は荒れる要素がなくなったという実情もあり(2013年は3連単310円、2014年は3連単330円)周期は崩れており、2016年は久しぶりの波乱だった。

 今年のメンバーは

 1番 アイナ 瀧川寿希也(川崎)

 2番 メイジン 平瀬城久

 3番 マイネルリボーン 吉原寛人

 4番 オイヌサマ 青柳正義

 5番 ナリタノヘア 西森将司

 6番 トウショウプライド 葛山晃平

 7番 クランキングアップ 藤本現暉(大井)

 8番 トウショウフリーク 吉田晃浩

 9番 コスモマイギフト 田知弘久

 10番 セイカアヴァンサ 桑野等

 11番 トニーポケット 藤田弘治

 12番 ミスアバンセ 中島龍也

 

 ここ7年の勝ち馬だったナムラダイキチもジャングルスマイル(この日に引退式)も引退して、昨年も出走した馬はトウショウプライド(2着)、トニーポケット(5着)の2頭だけ。今年のオープン戦線は随分と顔ぶれが変わり、新しい時代に突入の様相。注目は今季転入後、負けていない2頭の激突か。

 今年10歳のトウショウフリークだが、かつてはダート長距離のJpnIIで2着2回、JpnI川崎記念3着など、桁違いの実績。休養後の転入初戦は2組だったが、途中からハナに立って圧勝。さすがの脚力を見せ付けた。その後はここ一本に絞って調整され、見た目の雰囲気は前走以上、最終追い切りもしっかりと。力は出してくれるはずで、あとはペースと展開だけ。

 転入後5戦5勝のメイジンは、執拗なマークを受けた前走も完勝。スプリングCの勝ちっぷりもそうだが、逃げれば隙がない強さ。初対戦のトウショウフリークが戦法的にも同じで、逃げ争いがどうなるかに尽きるが、普通に運べればここも好結果必至。

 ただ、この2頭が競るようだと他にも勝つチャンスが出てくる。

 長距離でこそのマイネルリボーンは前走結果を度外視してもいいはず。元々ここが大目標。厳しい流れの2000m以上で本領発揮の変わり身がありそうだ。

 転入初戦を快勝したミスアバンセは3歳時の川崎・戸塚記念勝ちは今回と同じ2100m。半信半疑だった前走より状態も上がっているように映り、極端に揉まれない展開に持ち込めれば好レースになっていい。

 前走失速のトウショウプライドも昨年2着。好調な春シーズンなら重賞にも手が届いていい。今回は気楽に乗れるはずで、自ら動く必要もない。引き続き好調そうな動きと馬体だけに、上位進出は十分。

 昨秋2600mの北國王冠を勝ったトニーポケットも得意の長距離戦で変わり身が怖い。

 

 13日(火)はA級競走や重賞が組まれておらず、メイン(11R予定)は「生姜まつり特別」(B2-1・1500m)。

 ドナソレイユ、タカラブネクイーン、スガノタイトル、エイダイムーン、ロードアルタイル、ユンゼイ、マッジョテンペスタ、コトノツヅミネ、ミサワゲーリー、シゲルエイサー、ナムラジョフレ、が出走予定。

 このクラスでは力上位の馬が揃って混戦模様。全馬、大きな力差はなく、難しい一戦。強い内容・好時計で連勝中タカラブネクイーンは能力的に壁はないと見る。ただ、これまでより先行争いが激しくなりそう。転入後好成績の先行馬ドナソレイユにも言えることだが、展開面で波乱の余地あり。速い流れになるようだと、スガノタイトル、シゲルエイサー、ミサワゲーリー、エイダイムーンといった地力十分の差しタイプが浮上しそう。夏女コトノツヅミネも圏内。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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