【開催見解】金沢競馬 県営第14回[通算第16回]後半(10/29・31)
2017年度・第16回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、10月29日(日)、31日(火)の2日間。
29日(日)のメイン10Rは「雪吊り作業特別」(A1-2・1700m)
1番 ナリタノヘア ▲塚本弘隆
2番 タツミリュウ 堀場裕充
3番 イワヌガハナ 田知弘久
4番 スマイリーキュート 藤田弘治
5番 コスモマイギフト 池田敦
6番 アイナ 吉原寛人
7番 メイカーズムービー 平瀬城久
8番 エムティアポロン 沖静男
9番 オイヌサマ 青柳正義
前回の1組出走が4頭、2組出走が4頭。いずれも今回は距離延長になるが、1500mの1組は2頭の逃げ競りで超ハイペース、1400mの2組は落ち着いた流れで逃げ切り。むしろハイペースで差しが届いた前々回1組の1700mが参考になる!?いずれにせよ、タツミリュウ、オイヌサマらの逃げ争いが結果を大きく左右しそう。
前回1組で2着争いのメイカーズムービーは春より馬体増で走力を上げているのは間違いない。3走前A2で1700mを勝っているとはいえ当時はスロー逃げ。本質的には短距離向きゆえ、この距離で速い流れになった時の対応に心配は残るが、今の充実ぶりなら他の出方に応じて柔軟に運んで崩れぬか。
1700mや展開が絶好なのはアイナ。前々走は外から動いていく展開で甘くなった0秒3差、前走は内をソツなく乗ったが距離不足で逃げ馬のペース。目下の感触はいいだけに、この距離でロスなく立ち回れると上位争いは必至。
前走は参考外と言えるタツミリュウの巻き返しも注目。往時との比較はともかく、今季1700mで2勝は上位2頭を上回るもの。好結果の出ていない中1週と逃げ争いがどうかだ。
オイヌサマの前走は外のタツミリュウが一歩も引かずオーバーペースになっての大敗。すぐコーナーの1700mで外枠を引いたことがどう出るかだが、普通にハナを切れた時はほぼ勝ち負けになっているし、タツミリュウ以外の有力馬に先着している。展開一つ。
後方からだが直線は必ず伸びてくるナリタノヘアは前々回1700mで最先着。中間も感触は維持しており、差し届く流れにさえなれば…。3キロ減騎手の効果があれば更に前進も。
31日(火)のメイン(11R予定)は「九谷陶芸村まつり特別」(A1-1・1700m)
グルームアイランド(回避の可能性あり)、トウショウプライド、ヴィーナスアロー、トニーポケット、マイネルリボーン、ウインプリマ、ハタノリヴィール(転入)、エトワールドロゼ、ナツ、スガノランバダ、が出走予定。(登録のあったミスアバンセ、ヤマミダンスは回避予定。27日(金)時点では出否がハッキリしておらず、展望しづらい点はご容赦下さい。)
9月の大井遠征後も乗り込んでいるグルームアイランドが出走してくれば「1強」になる距離。トウショウプライドも園田遠征から中1週、斤量58キロがどう出るかだが好条件。トニーポケットの連勝は展開も向いているが、昨年の北國王冠の覇者が復調中も明らか。マイネルリボーンも1700m以上なら展開一つ。エトワールドロゼ、ウインプリマも楽に先行できるようなら上位争いに。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)