【開催見解】金沢競馬 県営第17回[通算第20回]前半(12/21・22)
※12月19日(火)・21日(木)の金沢競馬は積雪の影響により12月21日(木)・22(金)に変更となりました。下記は日程変更前に寄稿された記事となりますのでご了承下さい。
2017年度・第20回の金沢競馬は今年最後の開催。12月19日(火)、21日(木)、26日(火)、27日(水)の変則的な4日間で行われますので、ご注意下さい。終了すると冬季休催期間に突入。ここでは前半週、19日(火)と21日(木)の展望を。
19日(火)のメイン10Rは「準重賞 デイリースポーツ杯 能登波の花賞」(B級・1900m)
1番 ディスコルディア 55吉原寛人
2番 ロードアルタイル 57栗原大河
3番 レイクルイーズ 55葛山晃平
4番 ウインウェルス 57平瀬城久
5番 トウショウアパッチ 57吉田晃浩
6番 サノマル 58藤田弘治
7番 ホワイトフローラ 52堀場裕充
8番 メイショウオニグマ 57沖静男
9番 チャームドライフ 54▲塚本弘隆
10番 ドロダンゴ 57青柳正義
11番 サイレンスディガ 55松戸政也
12番 ハニーブーケ 55鈴木太一
この時季ならではと言える好成績馬が集結の一戦。距離適性も重要なファクター(当地1900mを経験は3頭いるが、いずれも好走なし)。前回B1格付け馬が57キロ、B2格付け馬が54キロ(共に牝馬は2キロ減)、そして前開催の1着馬は1キロ増という斤量設定も結果を左右しそうだ。
58キロを背負うサノマルだが、ここ2走は抜け出す脚が抜群に速く、実に強い連勝内容。中央1勝の4歳馬だけに、ここらに壁があるとも思えない。距離が延びすぎると微妙な気もする走りと体形だが、好位置を確保して普通に走ってくれれば結果はついてくる。
この距離で狙ってみたいのはウインウェルス。中央時の好走もダート2000m以上。笠松時も1400mでは忙しそうだった経緯。大きなストライドゆえ内が有利な馬場の1400mで前走は力を出し切れずの7着だが、馬体や動きは上々。この距離なら集中すれば一変可能。
走る気を引き出せばもっと走れていいサイレンスディガも面白い。1700mで2歳重賞3着や5走前2着があるように、むしろ距離が延びて良さが出そうな馬。先行でも差しでもゴチャつかない展開が必須ではあるが、力さえ引き出せれば首位も狙える能力値。
スタートさえ決まればレイクルイーズも巻き返せる。それ以前の優秀な内容は見限れず、サイレンスディガには2~3走前で先着。距離が延びた方が無理なく流れに乗れそう。
当地では底を見せていないディスコルディアは攻めを強化して臨む。中央時の3着はダート2100m。距離延長も悪くなく、好内容のここ2走と同様の好位インも叶う1枠も魅力。
21日(木)のメイン(10R予定)は「カニ汁大鍋の振る舞い特別」(A2-1・1500m)
ヤマノミラクル、ヤマチョウルンバ、シンプリースパーブ、イェーガーオレンジ、ルールゴールド、バルタンセージ、クレバーフォース、ドゥスール、エチゴヤマト、トミケンアールト、ビタミンエース、ディターミネイト、が出走予定。
一筋縄ではいかないようなメンバー構成ではあるが、実力的には中川雅之厩舎の2頭が主力。前回2組を逃げて快勝バルタンセージは順調に連戦は何より。気になる同型も1頭だけの組合せなら、先行する自分の競馬もできそう。元中央1000万下で格上と言えるビタミンエースは前々走でバルタンセージに勝利。伸びを欠いた前走後は一旦休養に出たが、立て直された効果で実力通りの走りを期待したいもの。距離短縮も気性的に悪くないはず。
イェーガーオレンジの前走は暴風雨の影響も大きかった。ちょうどいい1500mで無理なく前で流れに乗れれば、もう少し走れていい。距離短縮歓迎のヤマチョウルンバ、逃げた時のクレバーフォースも上位争い可能。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)