【開催見解】金沢競馬 県営第1回[通算第1回]前半(4/1・3)
冬季休催明けの3月開催は、逃げた馬や馬場の内目を通った馬が大活躍。特に逃げ馬の勝率52.9%、連対率85%と超高確率。勝った馬の大半は逃げ・2番手・3番手。その後の雨もわずかで、おそらく傾向は変わりない。枠順や展開も今開催は大いに気にすべき。
さて、新年度最初の開催となる金沢競馬だが、実質2018年シーズンの2戦目。4月1日(日)、3日(火)、8日(日)10日(火)の4日間。ここでは前半週2日間の展望を。
1日(日)のメイン10Rは「蛇の目神事特別」(A2-2・1500m)
1番 ミスアバンセ 田知弘久
2番 フェイトアンサー ▲塚本弘隆
3番 ディターミネイト 松戸政也
4番 タカラブネクイーン 吉田晃浩
5番 グランパルファン 吉原寛人
6番 ハニーブーケ 鈴木太一
7番 ヤマカツトップガン 中島龍也
8番 スプリングボックス 葛山晃平
9番 アウズ 沖静男
昨季A1好走馬ミスアバンセは今季初戦となる休み明け。短距離・先行なら走りそうな転入馬グランパルファンも1月以来で万全とも言えない。先行タイプも多く、浮上の可能性がある馬は多い一戦。
前走3着は今までにない差す形で新味タカラブネクイーンに注目。正直、感触的には良化途上に思えた前走だけに、使った上積みも見込める。1500m以下で内を回る展開なら崩れないはず。
不安はあるものの、馬体そのものは上々のグランパルファンは期待当然の器。もう少し短い距離が理想でも当地なら1500mまでは心配あるまい。ベストの逃げも打てそうな枠順になったことも追い風。
ミスアバンセも一応の攻めは消化。臨戦過程は少々不利で長距離向きの印象もあるが、1500mの1枠といえば、昨年の転入初戦A1-1を勝った時と同じ。このクラスならの感。
出遅れ→外を回る馬場的に不利な競馬ながら見せ場は作ったスプリングボックスも面白い。その前走で馬体重回復は好感。少しでも距離延長は歓迎の戦績でもあり前進可能。
大穴はアウズ。前走は不発に終わったが、元々がアテにならない気性。今季の雰囲気自体は悪くなく、大外枠を引いたことで好位置に付けられるようなら一変の可能性。
4月3日(火)のメイン(11R予定)は「曳山祭特別」(A2-1・1500m)
ノアタン(再転入)、トミケンフリンク、トーアアサヒ(再転入)、バルタンセージ、コスモマイギフト、バンダイクブラウン、フランチャイズ(回避の可能性あり)、ハルヲヨブオンナ、ソービック、サンマルクラウン、ヤマチョウルンバ、アイナ、が出走予定。
連闘が多く、直前で回避馬が出る可能性はあるが、実力馬多数の好メンバー。前回1組の2着以下、2組の1・2着、遠征好成績馬が激突となり、狙いが定まらない一戦。
その前回内容や地力ではバルタンセージ。オープンでも好走できる逃げ馬エトワールドロゼが一枚上だった前走は仕方なく、ビシッと追い切らない仕上げ・好位インでまとめた点を評価すべき。好位より前でレースできれば戦績的にも当然有力候補。
逃げなら底を見せていないトミケンフリンクの勢いと好調さにも注目。ただ、前走でハナを切るまでに少し苦労しただけに、枠順や他馬の出方次第の面はある。
名古屋遠征でも好内容が続いたハルヲヨブオンナは前開催をパスしたものの、追い切りは動いている。その名古屋戦績は僚馬トミケンフリンクより上。A2でも十分やれる走力。
休養明けは不利だがバンダイクブラウンの快足ぶりも通用。しっかり追い切っており、行き切れれば今の馬場も味方。アイナも1500mに延びる点で前回勝ち馬との差は縮まるはず。ヤマチョウルンバもロスなく流れに乗れれば再度圏内十分。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)