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【開催見解】金沢競馬 県営第3回[通算第3回]後半(5/6・5/8 重賞:金沢スプリングカップ)

2018年5月5日

 2018年度・第3回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、5月6日(日)・8日(火)。

 

 6日(日)のメイン10Rは「重賞 HAB杯 第28回金沢スプリングカップ」(4歳以上・1900m)

 

過去5回の勝ち馬は・・・

 2012第22回 ナムラダイキチ(牡4)畑中信司  良・2分08秒4  1番人気

 2013第23回 暴風雨のため中止

 2014第24回 セイカアレグロ(牡9)吉田晃浩  良・2分10秒7  4番人気

 2015第25回 ナンディン(牡5)桑野等  不良・2分10秒1  1番人気

 2016第26回 グルームアイランド(牡5)吉原寛人  稍重・2分07秒1  1番人気

 2017第27回 メイジン(牡6)平瀬城久  良・2分05秒6  1番人気

 

 2012年~2015年は2000m。2016年からは1900mに戻って行われている。かつてはシーズン開幕戦に行われていた重賞だが(2006年と2008年は3月に代替開催があり実質2開催目)、近年は春3~4開催目のゴールデンウイーク近辺に組まれるように。

 前年の古馬重賞戦線で活躍した馬が1番人気に応えているケースが多く(冬季に遠征している馬は更に好走確率アップ)、最近では2012年が1着ナムラダイキチ、2着ジャングルスマイルの順当決着(3連単1680円)、2016年はグルームアイランドが勝って3連単1140円、2017年も人気3頭の決着で3連単1360円。が、2007年と2008年は断然人気のビッグドンが2着、3着に敗れ、2010年も1番人気コスモアブソルートが4着、2014年も1番人気シーズザゴールドが3着で、高配当が飛び出しているケースも多々。2008年はナムラカイソクが前開催の重賞・イヌワシ賞10着から一変、2着にも前開催A3で7着に敗れていたマヤノテンザンが入って3連単2124140円!。2014年はセイカアレグロが3着→5着からの変わり身を見せて3連単69090円。

 両極端の結果が出ている重賞と言えるが、要は4~6歳くらいの確固たる中心馬がいれば順当な決着になるということ。今年は現時点で突出した存在のナガラオリオンが回避したことで混戦の様相となり、波乱の可能性十分。

 

 今年のメンバーは

  1番  アイナ  吉村智洋(兵庫)

  2番  プラチナバディ  堀場裕充

  3番  ムーンファースト  吉原寛人

  4番  アントニオピサ  松戸政也

  5番  トニーポケット  吉田晃浩

  6番  トウショウコマンチ  藤田弘治

  7番  スプリングボックス  秋元耕成(浦和)

  8番  ゴールドハリアー  塚本弘隆

  9番  ディアグリスター  栗原大河

 10番  トウショウプライド  葛山晃平

 11番  マイネルリボーン  青柳正義

 

 どの馬も狙える状況の上に、確たる逃げ馬が見当たらず展開不透明。難解な中でも5頭を上位候補に挙げておきたい。

 狙ってみたいのはディアグリスター。金沢のオープン馬との対戦は初、しかも2月の笠松遠征以来で休養明け。評価の難しい状況だが、決して適距離とは言えない前々走の笠松・白銀争覇3着は兵庫インディウムと0秒3差なのだから、見劣ることなし。休養先の坂路で乗り込んで帰厩して2週間ほどで臨む点も、気性や状態的にむしろプラスに出る可能性。戦績的にも適距離、位置取りも悪くならない見込み。ロスなく立ち回れれば好レースに。

 1900m以上での堅実さはマイネルリボーンが一番。1月の名古屋以来だった前走2組は好位外から貫録勝ち、更に調子を上げて最初の目標となるここへ。この顔ぶれと枠順、そして不安定なスタートから、どの位置になるか分からない面はあるが、中日杯2着時のようにロスのない立ち回りができれば崩れることはないはず。

 安定勢力トウショウプライドも更に感触を上げてここへ。例年春の好成績は特筆もの。ベストより少し長い1900m以上も昨季は百万石賞勝ちなどで克服、昨年このレースも2着。出遅れが多くなっている点だけは懸念するが、超大物不在だけに当然首位候補。

 成長株の4歳馬ムーンファーストの変わり身にも注目。3月の前々走は先に動いた分で2着争いに敗れただけ、前走はスタートからリズムが噛み合わず参考外も、直線だけは凄い伸び。中日杯4着の昨年より心身共に成長しており、MRO金賞勝ちの逃げも現実味を帯びる顔ぶれでもある。

 緒戦2着で能力は示しているトウショウコマンチも巻き返し十分。乗り難しい面があって前走のようなこともあるが、道中で制御に苦労しながら直線だけの競馬になった前々走でトウショウプライドやムーンファーストに先着。中央2勝が1800mでの逃げ。距離は問題ないはずで、藤田騎手も慣れが見込める2度目の騎乗。積極策も視野に入れて警戒を。

 

 8日(火)のメイン(11R予定)は「白米千枚田田植え特別」(A1-2・1700m)

 マヤノカデンツァ(転入)、スガノランバダ、ノースウッド、メイカーズムービー、カネコメオスター(転入)、ダイチヴュルデ、エドノエレーナ、バルタンセージ、ミキノハルモニー、が出走予定。(登録のあったメイジン、ハシルキセキ、ラッキーポイントは回避予定)

 実績十分の転入2頭が休養明け。マヤノカデンツァは能検を叩いたことで走力を確認できたものの、マクる競馬が専らの乗り難しさが今の内有利馬場でどう出るか。カネコメオスターは2月末の入厩から使い出しが遅れた経緯。また、同じ中央1600万下の実績ミキノハルモニーも転入後3走して勝てていない。この3頭が有力候補ではあるものの、他にも付け入る隙。その点でも着順こそ8着→4着だが見せ場を作れて距離にもメドを立てたノースウッドを狙う手もありそう。着実に仕上がりも増して動きも良化中。逃げか2番手なら面白いはず。前走A2-1勝ちバルタンセージも元々このクラスだけに先行争い一つ。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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