【!】各キャンペーンエントリー状況をご確認下さい

【開催見解】金沢競馬 県営第5回[通算第5回]前半(5/27・29 重賞:石川ダービー)

2018年5月26日

 2018年度・第5回の金沢競馬は、5月27日(日)、29日(火)、6月3日(日)、5日(火)の4日間。注目の「石川ダービー」が29日(火)に行われる開催。ここでは、その3歳ナンバー1を決める大一番を含めた前半週の展望を。

 

 27日(日)のメイン10Rは「現代美術展七尾展特別」(A2-2・1400m)

 1番 サンマルクラウン 沖静男

 2番 ヤマカツバーバラ 堀場裕充

 3番 ソービック 藤田弘治

 4番 アウズ 畑中信司

 5番 トウショウギフト 吉田晃浩

 6番 トウケイファイター ☆柴田勇真

 7番 ツエーゲン 葛山晃平

 8番 カトリーヌスリジエ 青柳正義

 9番 ディターミネイト 松戸政也

 10番 ハテ 池田敦

 11番 ジェイケイウィーク 中島龍也

 前開催の1組も2組も1700mで、共に逃げ切り。距離短縮と展開の違いが今回の大きなポイント。同条件だった前々回で8頭が対戦しており、参考にすべきはそちらの方か。

 距離と枠順から狙いたいのはヤマカツバーバラ。12月以来・未経験の1700mで評価の難しかった前走だが、内をうまく立ち回ったとはいえ2馬身ほどの差の3着好走。このクラスでやれるメドは立った。まだ弱さの残る馬だけに反動がないか心配はあるものの、馬体が良くなった今季は潜在能力の高さを引き出せるようになってきたと見てもいい。中央時の好走は1400m以下。適距離で更にと見た。

 前々回1400mで最先着(2着)のディターミネイトも見直したい。1700mではどうしても甘くなる傾向、加えて前走は先行タイプが出負け。1500m以下に限れば今季は崩れておらず、デキ落ちもなさそう。強力同型が少なくなった点も好都合。

 前走でようやく走る気を出したアウズも後退はなさそう。調教で反抗する気難しさを見せるのも、ある意味好調の証。春先より馬体も良くなっている。このクラスでは力上位なのは昨季成績からも明白。少し忙しい1400mがどうかだけ。

 ツエーゲンも前回1700mより距離は好転。気配は悪くなく、短い距離で先行かロスなく立ち回れば前々回3着並は期待できる。

 トウショウギフトは距離不足と最内有利の馬場がどうかだが、地力や今のデキを思えば軽視もできない。カトリーヌスリジエは位置を悪くしながらも前走は小差に詰めており、気分良く流れに乗れれば上位進出可能。

 

 29日(火)のメイン10Rは「ダービーシリーズ2018 重賞 第2回石川ダービー」(3歳・2000m・スピルバーグ賞)

 1999年~2004年の7月に行われていた「日本海ダービー」が復刻する形で昨年新設され、ダービーシリーズの中に組み込まれての2年目。記念すべき第1回は今年より2開催遅い6月20日に行われたが、結果は…

 1着 ヴィーナスアロー  吉原寛人 2分13秒1 2番人気

 2着 ゴールドハリアー  桑野 等 21/2    6番人気

 3着 サッキーヘラクレス 中島龍也 クビ    3番人気

 馬単11160円 3連単66930円

 先行争いが激しくなって、人気のヤマミダンスが厳しくなり、差し勢台頭の決着に。

 今年も「王者」の立場で迎える馬がいるものの、最内有利の馬場傾向が顕著な点も含めて展開がレースの鍵を握る。

 メンバーは、ノブイチ、エムザックヒーロー、マナレア(以上3頭は優先出走)、リュウノムーン、ロンプフェイス、サツキブライド、サノノツルギ、ジュウワンローズ、アイキャッチング、ホウヨウバルキリー、カトリーヌエミュー、アルファーティハ、が出走予定。

(回避馬が出た場合はウインクルゴール、ロイジービヴ、ヒートアップの順に繰り上がる)

 主役は当然、昨年のヤングチャンピン、一冠目の北日本新聞杯を制したノブイチ。今シーズン3戦3勝も完勝で、特に前走は直線だけで後続に大差を付ける圧勝劇。心身共に成長して更に進化を遂げている最中でもある。対戦済みの馬に逆転されるケースは考えづらく、更に距離が延びても不安は感じない。極端に揉まれるような展開で走る気をなくさない限りは「二冠」濃厚。

 逆転の可能性があるとすれば未対戦馬で、サノノツルギとリュウノムーンが該当。

 転入後3戦3勝のサノノツルギは、前走A2組も圧巻の大差勝ち。逃げが叶ったとはいえ、走破時計も同日・同距離(1500m)のJRA交流より0秒9も速く、一躍注目の存在に。気性・馬体に成長の余地を残す中での転入だったが、その辺りも陣営の手の内に入って一戦毎に走りが良くなっている印象も。馬体や中央時1800mばかり起用からも、距離が延びていいタイプに思える。スンナリの展開なら僚馬ノブイチを脅かしそうな感すらある。

 リュウノムーンは岩手から転入初戦の前走を勝って石川ダービー出走は青写真通りだろう。その前走は1着同着で時計も平凡だが、距離不足の1400mで道中フラフラするシーンも目立ち、スムーズな競馬ができていない中での結果。コース2度目、馬体・戦績的に距離延長歓迎だけに、真剣に走れば好勝負も可能なはず。

 北日本新聞杯2着エムザックヒーロー、3着マナレアも世代トップクラスの能力・走力は間違いなく、中間も順調そう。特にエムザックは気性面でも成長の余地を残す牡馬だけに、もっと走れてもいい。穴っぽい存在を挙げるなら、距離延長歓迎で未知の魅力あるアイキャッチングとアルファーティハ。前が厳しくなる展開になれば台頭していい。

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞