【開催見解】金沢競馬 県営第6回[通算第7回]後半(7/1・7/3 重賞:日本海スプリント)
2018年度・第7回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、7月1日(日)・3日(火)。
7月1日(日)のメイン10Rは「重賞 第1回 日本海スプリント」(3歳以上・東海北陸交流・900m)
これまで名古屋・でら馬スプリントだった北陸・東海地区のスーパースプリントシリーズ競走。今年は金沢に舞台を移すこととなり、この重賞が新設された。900m戦がA級で行われることがなかったため、レースをイメージできない部分はあるが、ここ2年B級で行われている900m戦は逃げや外からの先行馬が有利な傾向はある。
1番 メイショウウララカ(愛知) 大畑雅章
2番 カティサンダ(笠松) L.サレス
3番 セブンサムライ(笠松) 島崎和也
4番 ジッテ 藤田弘治
5番 ナガラオリオン 吉原寛人
6番 メイカーズムービー 平瀬城久
7番 グランパルファン 中島龍也
8番 ハイジャ(笠松) 佐藤友則
9番 ハドウホウ(笠松) 藤原幹生
10番 ロワゾブルー(笠松) 東川公則
昨今の逃げ有利馬場で重要なのは出脚と枠順だろうが、各地から集結するメンバーだと比較が難しく、大まかな展開すら読みづらい。距離適性や現状を思うと、全馬が馬券圏内。
JRAの短距離オープンで活躍していたナガラオリオンが当然主役なのだが、中間気配が今一歩に思えるし、元々ゲート内の落ち着きがなく、出遅れも多い。勝って当たり前くらいの状況でも、あまり強気には推せないのが実情だ。
これに次ぐ実力は昨年の名古屋でら馬スプリントを勝った笠松ハイジャ。ただ、長期休養明けをひと叩きしたとはいえ、こちらもビシッとは追い切れていない様子。半信半疑の面がある。
この状況なら快足自慢の地元勢が面白いのでは。トライアルを圧勝したグランパルファンは、ここに向けて中間も意欲的。一戦毎に調子も上げている。相手関係や斤量はこれまでとは違う点がどうかだけ。百万石賞は逃げ競りに敗れて惨敗したジッテはダメージが気になるところだが、追い切りなどを見る限り心配はなさそう。長距離より短距離戦の方が適性はあるはずで、この枠順ならハナに行き切れる可能性もある。一変に期待。
7月3日(火)のメイン(11R予定)は「楽天競馬でおトクに!楽しく!特別」(A1-2・1400m)
アントニオピサ、トウショウプライド、プラチナバディ、コスモタウルス、マヤノカデンツァ、ファンタサイズ、サンダースプリング、が出走予定。(登録のあったマイネルリボーン、ムーンファースト、カネコメオスター、ノースウッド、トニーポケットが回避予定)
百万石賞後の開催ということで上位馬は回避濃厚。一線級不在の少頭数で1400mという条件面が大きなポイントも、傑出馬不在でなかなか予想が難しい一戦。
メンバー的には今季1組で好走もあるトウショウプライド、プラチナバディの奮起に期待したいところ。トウショウプライドはひと息入れてスタートや踏ん張りの改善なるかに尽きる。プラチナバディは1400mでの位置取りが鍵になるが、この顔ぶれなら好位を確保できると見る。転入後3着→2着のファンタサイズも上位候補。ここ2走を見る限り、ある程度距離はあった方がいい気もするが、本来1400mベストの戦績。懸念していた当地適性も問題ないことを証明しており、いい位置をロスなく運べれば。
(文:競馬カナザワ 大井 明洋)