【開催見解】金沢競馬 県営第11回[通算第14回]後半(10/7・9 重賞:金沢プリンセスカップ)

2018年10月6日

 2018年度・第14回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、10月7日(日)、9日(火)。

 

 10月7日(日)のメイン11Rは「重賞 石川テレビ杯 第13回金沢プリンセスカップ(JRA認定・JBC協会協賛シビルウォー賞)」(2歳牝馬・1400m・1着賞金250万円)
 重賞が新設された関係で2016年から実施時期が早くなり、距離が1400mに変更された。
 過去5年の優勝馬・勝ちタイム・配当は
 2013第8回 フリオグレイスー(1番人気)…吉原寛人 重・1分37秒8
        馬単340円 3連単470円
 2014第9回 エムティサラ(2番人気)…青柳正義 不良・1分37秒9
        馬単5870円 3連単132410円
 2015第10回 グランスーリール(4番人気)…畑中信司 重・1分38秒1
        馬単71690円 3連単354510円
 (※2015年までは1500m)
 2016第11回 ヴィーナスアロー(1番人気)…田知弘久 不良・1分32秒6
        馬単400円 3連単820円
 2017第12回 シオジスター(4番人気)…米倉知 良・1分32秒3
        馬単3820円 3連単271880円

 

 第1回(10月25日)は東海・近畿地区との交流競走。第2回(11月7日)は東海・近畿・中国地区交流(他地区出走なし)。第3回~第5回は正月開催に地元馬のみで行われ、2011年の第6回から11月に戻って、2012年の第7回からは他地区デビュー馬も出走可能なJRA認定戦に。2014年からは兼六園ジュニアカップと入れ替わって10月に行われ、2016年は9月に移動して距離が1400mに。2017年からは10月初旬に施行。
 絶対的な存在がいると平穏な決着だが、抜けて強い馬がいなかった第3回と第4回は人気薄が逃げ・先行で波乱を演出。2010年は1番人気馬が順当勝ちも2着が7番人気、2011年は人気2頭の決着も3着が6番人気で小波乱。2012年はハイペースの前崩れ展開となり高配当。2013年は道営からの移籍馬が1~3着独占で超平穏決着。2014年は1番人気が4着に敗れ、2番人気が勝利も2~3着が人気薄。そして2015年は大荒れ、2016年は人気通り、2017年は3着に超人気薄。その世代の勢力図によって堅いか荒れるか両極端の重賞。

 

 今年のメンバーは
 1番 ケイコクノビジン 柴田勇真
 2番 テンノビロク 池田敦
 3番 カトリーヌボヌール 沖静男
 4番 レイファルコン 中島龍也
 5番 ハクサンフラワー 吉原寛人
 6番 ビシュラ 青柳正義
 7番 グレイトレナウン 米倉知
 8番 ゴールドレン 葛山晃平
 9番 シリウスシリアス 吉田晃浩
 10番 アクティヴローズ 堀場裕充
 11番 ミリオンピエール 平瀬城久
 12番 ショウリノビジョン 栗原大河
 遠征後のワンモアグローリー、前回で枠入り不良による再検査を課されたロンギングルックが不在となったものの、その他の牝馬が集結。この重賞で好走率の高い道営出身馬はおらず、JRAから転入1頭を除く11頭は生え抜きのラインナップ。展開次第で結果が変わっている近走からも抜けた存在はおらず、単純に厳しそうな馬もいない。実に難解だ。
 まずは2勝馬2頭の巻き返しに注目を。ビシュラは前回・アイオライト賞で5着に崩れたが、初の中1週での馬体減以上に、これまで経験のなかった外2番手の展開も馬場的に応えたと見る。今回は馬体維持の調整で臨むものの、行っても控えても内ラチ沿いなら変わっていいはず。圧倒的な連勝後のサファイア賞7着はゲートに尽きるハクサンフラワーもスピードを生かす逃げなら違うはず。使う度にテンションが上がってきている点は心配で、今回こそスタートを決めるとは断言できないものの、1400mでの脚力自体は上。
 ただ、この2勝馬2頭が半信半疑ではあり、他の馬を狙うのも面白いはず。アイオライト賞4着のミリオンピエ-ルは馬体のスケール的には世代トップクラス。気性的に心配だった差す形の競馬でも見せ場を作り、慣れが見込める今回は更に動けてもいい。転入後2着→1着のグレイトレナウンは走破時計こそ劣勢だが、一戦毎に追い切りの動きや馬体の感触が上向いている。前走も抜け出してフワついた感じになっており、まだ気性的に真剣に走っていない面も。相手が強くなっても、やれる可能性は十分。
 ケイコクノビジン、ゴールドレンは終いの伸び確実。道中をロスなく回れば、先行勢次第で出番は十分。

 

 

 9日(火)のメイン(11R予定)は「楽天競馬で秋の競馬を楽しみま賞」(A1-1特別・1900m)
 ヤマミダンス、ナガラオリオン、アントニオピサ、カネコメオスター、ノブイチ、ハルヲヨブオンナ、プラチナバディ、コスモタウルス、メジャーシップ、コウエイバラノマチ、が出走予定。(登録のあったジッテ、トウショウプライドは回避予定)
 少し長い2000mのイヌワシ賞もゴール寸前まで先頭ではあったナガラオリオンがここに登場。JRAオープンでは短距離で活躍した馬でもあり、この後は適距離を求めて遠征予定のようだが、休養明けの前走以上に動けるであろうし、相手もグンと楽に、少しだが距離も短縮。負けられない一戦。
 前走で復活の勝利ヤマミダンスは競馬に幅が出ているのは大きい。再び2~3番手の競馬になっても崩れることはなさそう。状態や気性面でここ2走は期待を下回ってはいるカネコメオスター、メジャーシップも実力的には当然上位候補で、距離も問題ない。

 

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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