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【開催見解】金沢競馬 県営第16回[通算第19回]後半(12/16・18 重賞:中日杯)

2018年12月15日

2018年度・第19回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、12月16日(日)、18日(火)。

 

16日(日)のメイン(最終10R・発走16時10分)は今年の総決算と言える大一番「重賞 第54回中日杯」(3歳以上オープン・2000m・1着賞金500万円)

長らく2300mで行われていたが、2015年は1900m、2016年からは2000mに。

過去5年の勝ち馬(2013~2014年2300m、2015年1900m、2016~2017年2000m)

2013第49回 サミットストーン(牡5・1番人気)…吉原寛人 不良2分28秒7

2014第50回 ケージーキンカメ(牡3・1番人気)…青柳正義 不良2分31秒0

2015第51回 グルームアイランド(牡4・1番人気)…吉原寛人 重2分2秒0

2016第52回 ジャングルスマイル(牡10・2番人気)…田知弘久 不良2分11秒9

2017第53回 メイジン(牡6・2番人気)…平瀬城久 不良2分11秒3

 

2008年ノーブルシーズは1992年オヤベエース(当時の表記は4歳)以来の3歳馬の優勝(連対も1998年リードジャイアンツ以来)。かつては3歳馬の好走は少なかったが、2011年にナムラダイキチ、2014年にケージーキンカメが優勝。斤量差もあるだけに、もう気にならないデータ。(今年は3歳の出走なし)

4歳以上も年齢・性別は不問。ちなみに同じ年に北國王冠(春に試行の2013年は例外)と中日杯を共に制した馬は、近年ではトラベラー、ホシオー、ノーブルシーズ、タートルベイ、ナムラダイキチ、ケージーキンカメと、本物の実力馬だけ。また、百万石賞、北國王冠、中日杯の長距離重賞を同一年で3勝は近年だとトラベラーのみ。

1番人気馬は過去10年で6勝・2着1回で、馬券圏外は2009年トウショウデザイア(4着)、2016年グルームアイランド(5着)、2017年グルームアイランド(5着)の3回(すべて北國王冠好走後)。人気馬による決着が多いレースではあるが、確固たる主役不在の年は波乱に。ちなみに3連単導入後15回のうち万馬券決着は5回で、2006年の397150円(1番人気ブラウトリートが4着、3着ミツアキトッキューが10番人気)、2007年の37210円(1番人気マヤノオスカーが3着)、2009年の16370円(5番人気ゴールデンミションが勝利)、2016年の115180円、2017年80690円。

また、前年までに好走歴のある「リピーター」が台頭傾向の重賞でもある。詳細は割愛させていただくが、最も極端な例を挙げれば、ジャングルスマイルの2010年2着→2011年2着→2013年2着→2014年2着→2015年2着→2016年1着。昨年の勝ち馬メイジン、2着馬マイネルリボーンが今年も出走する点には注目すべきか。

 

さて今年のメンバーは

1番 ヤマミダンス 中島龍也

2番 メイジン 平瀬城久

3番 ディアグリスター 栗原大河

4番 ムーンファースト 米倉知

5番 コスモタウルス 沖静男

6番 サクラビクトワール 畑中信司

7番 マイネルリボーン 青柳正義

8番 ナガラオリオン 吉原寛人

9番 プラチナバディ 堀場裕充

10番 メジャーシップ 田中学(兵庫)

11番 ドリームズライン 大畑雅章(愛知)

12番 アントニオピサ 松戸政也

 

ヒストリーメイカーが13番目となって出走が叶わなかったのは残念だが、今季のオールスターキャストと言えそう。グランプリ的なレースにふさわしいメンバーが揃った。

実力的にはナガラオリオンが断然のはず。中日杯に向けて使った前開催1900mは課題であるスタートを決め、逃げて馬なり圧勝。オープンでも好走したJRA時は短距離が主戦場ではあったが、当地なら2000mまでOK。同じ2000mだった9月のイヌワシ賞は、ややオーバーペースの逃げになってゴール寸前で道営馬に差された2着だったが、2分7秒5の時計はここ2年の中日杯より4秒近く速いし、3着ムーンファーストには8馬身差。普通に走れば金沢に敵はいないはずで、落ち着かないゲートなど、むしろ自身との戦い。

遠征勢が1~3着だった北國王冠の地元最先着(4着)はドリームズライン。昨年の東海3歳三冠馬。夏の転入当初より感触が上がってきており、長距離で前走は本領発揮の2着と小差だが、勝負所で包まれて動けなかったのが悔やまれ、スムーズだったら2着もあったのではという内容。中間も好ムード。馬場的に不利な外枠をどう克服するかに尽きる。

今年の重賞戦線で常に上位争いをしてきたムーンファーストも見限れない。前走・北國王冠の大敗は道中アクシデントがあって折り合いを欠き、不利な外を走ったことによるものだけに参考外。いい枠も引けて、好位インでリズム良く走れれば巻き返し十分。

長距離戦ならマイネルリボーンも黙ってはいない。昨年2着や今年の百万石賞勝ちは道中インでジッとしての差し。少なくとも2着争いに敗れた前走より展開も向いて、渋太い伸びが生きるはず。状態面に関しては心配なさそうな気配でもあり、今回こそ怖い。

前走・北國王冠はレース中盤でハナを叩かれる厳しい展開だけに度外視してもいいメイジンは僚馬ナガラオリオンの出方が鍵になるが、休養から復帰後に減っていた馬体も戻りつつある叩き3走目で、底を見せていない単騎逃げに持ち込めると可能性が出てくる。

1900m以上では実に安定メジャーシップ、心身共に進境を見せているヤマミダンスも馬券圏内の候補。

 

また、16日(日)のメイン前9Rには「楽天競馬特別」(A1-2・1900m)も組まれており、こちらもフルゲート12頭。残念ながら中日杯出走が叶わなかったヒストリーメイカーが登場。圧勝した前走と同条件なら決めてくれるはず。その脅威になりそうなのは未対戦馬。昨年の金沢シンデレラカップの勝ち馬で道営から転入のエグジビッツはスンナリ逃げ・先行なら好戦必至。転入初戦の前回A1-1は8着に終わったワンショットキラーも休養明けを叩いて2組なら変わり身があってもいい。調子を上げているノブイチ、終い確実ハーキマーダイヤの3歳勢も上位争いに加わりそう。2~3着なら可能性のある馬が多数いるレースではあるが、穴は前回ヒストリーメイカーに続いて動いて甘くなった長距離巧者トニーポケットの変わり身。

 

18日(火)はA級競走が組まれていないが、特別レース二つの簡単な展望を。

9R(予定)は「金沢芸妓の舞特別」(2歳1組・1500m)

ビシュラ、サノオーソ、シリウスシリアス、アリュモモフェイス、アクティヴローズ、エムザックレガシー、トーセンストレート、ゴールドレン、チジョウノホシ、ミリオンピエールが出走予定。(登録のあったハクサンフラワー、カイジンワンダーは回避予定)

ここ2開催は兼六園ジュニアC、金沢ヤングチャンピオンと重賞が続いたが、その1着・2着は不在。道営2勝馬の意地を見せてヤングC3着サノオーソの奮起に期待した一戦。ただ、テンに動けない点や気性面で絶対視まではできず、逃げて2着→1着と軌道に乗ってきたアリュモモフェイスの逆転も十分。重賞戦線を戦ってきたビシュラ、チジョウノホシもメンバー的に勝機はあり、3着圏内は多数いる一戦。

11R(予定)は「楽天競馬でおトクに楽しく!」(C1-1・1400m)

ガッテンキャンパス、パープルヒストリー、アースグロウ、テンエイハヤブサ、ハクサンナチュラル、ドッペルゲンガー、クレバーフォース、カジノノーブル、パワーオブワード、モーニングニュース、マナレア、が出走予定。

前走2着も一旦先頭に立っての惜敗アースグロウ、転入後2着→1着パープルヒストリーが有力候補。同じく3歳馬ドッペルゲンカーも、うまく流れに乗れれば差はない。ただ、大半が3着圏内ではあり、波乱も一考。

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

 

 

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