【開催見解】金沢競馬 県営第18回[通算第21回]（3/17･19･21･26）
冬季休催期間を終え、いよいよ金沢競馬が始まります！
大きな変更点は少ない今年ですが、Ａ級の賞金が若干アップ、牝馬重賞新設などで、より白熱したレースになることを期待したいもの。
さて、平成30年度分の開催ではあるが、実質の開幕戦。３月17日（日）、19日（火）、21（木）、26日（火）の変則的な４日間で行われます。
重賞は組まれていないものの、2019年度の格付け方式で行われ（2017年４月１日以降の賞金額を基準に編成）、昨年のクラスとは顔ぶれが変わるのが見所。（編成方法自体に大きな変更はありません）
例年通りであれば、在厩馬は少々不利で、遠征帰りの馬や転入馬など冬季にレースを使った馬が強い傾向。降雪がほとんどなく、馬場改修工事で一時、本馬場を使えなかったことを除けば馬も調整はしやすかったとはいえ、今年も例外ではないと推測。また、仕上がり途上の馬が多いレースは、ロスの大きい競馬をした馬がバテるケースも多い。馬場改修で昨年の「最内だけ極端に有利な馬場」からは脱却しそうではあるが、基本的にはロスなくレースできそうな馬を狙うような馬券作戦をオススメ。
17日（日）のメイン10Ｒは「準重賞 若駒賞」（３歳・1500ｍ）
１番 チジョウノホシ 吉原寛人
２番 ゴールドレン 堀場裕充
３番 ピエールサンデー 畑中信司
４番 ビシュラ 青柳正義
５番 サノオーソ 米倉知
６番 ワンモアグローリー 池田敦
７番 ストロングジェット 葛山晃平
８番 シリウスシリアス 吉田晃浩
９番 ケイコクノビジン 平瀬城久
10番 トーセンストレート 藤田弘治（今年から金田厩舎に所属変更）
11番 ロンギングルック 中島龍也
昨年、金沢で出走のある馬に限定の一戦ゆえ、サノオーソ（冬季は笠松に移籍）を除けば冬休み明け、もしくは休養明けとなるが、基本の図式は３頭＋１頭と見たい。
大注目はワンモアグローリーの復帰戦。圧倒的な３連勝後の園田遠征ではアクシデント的なものもあり惨敗→休養。昨年12月に休養先から帰厩済み、じっくりと調整されてきた。動ける感触には持ってこれたと見て良さそう。久々になった経緯、相手の展開の違いがどう出るかに尽きる。
唯一の冬季出走サノオーソは笠松でも重賞３着とマズマズ。気性的に乗り難しくてアテにならないが、臨戦過程や実力的には首位争い必至。
昨季も上位勢力の一角ロンギングルックも順調に調整されて動ける態勢。スタートさえ決まればレース自体は上手な方で、崩れる要素は少ない。
案外だった最終戦は連戦の疲れも影響したと推測するチジョウノホシもリフレッシュして力を出せる乗り込みを積んだ。重賞戦線などの走りなら上記３頭とも大きな差はない。
19日（火）のメイン（10Ｒ予定）は「春も楽天競馬で楽しもう特別」（Ａ２－１･1700ｍ）
メーティス、フェイマスラブ、オイヌサマ、カンカン（再転入）、マイネルヘミニス、エトワールドロゼ、カトリーヌエミュー、ヒデサンイーグル、ハミングパッション、メイカーズムービー、ディターミネイト、ファンタサイズ、が出走予定。
馬場改修されたことで昨季途中から極力使われなかった1700ｍで行われるのも興味深いが、快足馬や逃げたい馬が多いのがポイント。その点でも距離も心配ない末脚自慢フェイマスラブが連軸には最適か。開幕前の乗り込み量が豊富なのも強調点。エトワールドロゼも調整が軽いタイプながら、ここ２年の開幕はＡ１－１（２）着、Ａ２－１（１）着。ベストの1500ｍではない点が不安ではあるが、逃げる自分の競馬ができれば実力的にも好レースになりそう。今春は復調気配を感じるファンタサイズも条件的に狙って面白いはず。
21日（木）のメイン（10Ｒ予定）は「楽天競馬で便利におトクに特別」（Ａ１－１・1700ｍ）
ドリームズライン、エグジビッツ、グルームアイランド、ヤマミダンス、イッセイイチダイ（転入）、ムーンファースト、メイジン、ガリバルディ（転入）、ティモシーブルー（転入）、メジャーシップ、マイネルリボーン、コウエイバラノマチ、が出走予定。
こちらはレースまで少し日があるため、回避馬も出る可能性はご了承を。予想もこれからの調整ぶりなどで決めたいのが本音も、ＪＲＡのＧＩＩＩ勝ち実績あるガリバルディ、金沢に戻ってきたグルームアイランドが出走となれば興味深く、今年のオープン戦線を占う重要な一戦に。ムーンファースト、メイジンの既成勢力も順調に調整されており、中日杯を制したヤマミダンス、エグジビッツの牝馬勢の走りも楽しみ。
26日（火）は、Ａ級競走は組まれておらず、「二走」が11Ｒ中８鞍予定されている。
なお、次開催は4月1日（月）、2日（火）、3日（水）の変則3日間開催となります。
（文：競馬カナザワ 大井 明洋）
