【開催見解】金沢競馬 県営第4回[通算第4回]前半(5/5・6 重賞:北日本新聞杯)

2019年5月4日

「令和」最初の開催となる2019年度・第4回の金沢競馬は、5月5日(日・祝)、5月6日(月・振休)、12日(日)、14日(火)の4日間。「日・月・日・火」のやや変則的なゴールデンウイーク開催だが、ここでは前半週の展望を。

 

5日(日)のメイン10Rは「重賞 第27回北日本新聞杯」(3歳・1700m)

2014~2017年は5月下旬頃の第5回開催に行われたが、昨年から実施時期がゴールデンウイークに戻された春の3歳ナンバー1決定戦。今後の金沢競馬を盛り上げてくれそうな若駒が顔を揃える注目の一戦。2017年(一昨年)から「石川ダービー」が新設され、JRAでいう皐月賞的な位置づけになった。

過去5年の勝ち馬は…

 2014第22回 ディアブレイズン(牡3)…平瀬城久 2番人気 良・1分50秒9

 2015第23回 エムティサラ(牝3)…青柳正義 3番人気 良・1分51秒6

 2016第24回 バーバリライオン(牡3)…田知弘久 1番人気 良・1分53秒3

 2017第25回 ヤマミダンス(牝3)…青柳正義 1番人気 良・1分52秒2

 2018第26回 ノブイチ(牡3)…藤田弘治 1番人気 良・1分52秒5

混戦と言われる年は小波乱の結果(3連単1万円台)になることもあったが、比較的力差のハッキリとしたメンバーになることが多く、過去をさかのぼると大荒れの結果は少かった。が、2014年は3連単219220円(3着馬が人気薄、馬単は2680円)、2016年は3連単52320円(2着と3着が人気薄)、2017年は3連単121170円(2着と3着が人気薄)と、近年はヒモ穴の高配当が続出中。2005年のシャインカイザーや2008年のノーブルシーズは、のちに古馬オープン重賞でも活躍するが、当時はまだ抜けた存在ではなかった(共に5番人気)。生え抜きや2歳時から在籍の牡馬が3歳春を迎えて急上昇する傾向に最も注意が必要なレースでもある。

 今年のメンバーは

 1番 ニューホープ 畑中信司

 2番 セイガイハ 栗原大河

 3番 チジョウノホシ 柴田勇真

 4番 ロンギングルック 中島龍也

 5番 ジュウワンマックス 青柳正義

 6番 ノーブルアーレス 吉田晃浩

 7番 スパンブリー 平瀬城久

 8番 トーセンバラライカ 池田敦

 9番 マナミラー 藤田弘治

 10番 サノオーソ 米倉知

 11番 アクティヴローズ 堀場裕充

 12番 スターキャデラック 吉原寛人

馬券圏内突入可能な馬は9頭ほどいる一戦で馬券は絞りづらいものの、中心はスターキャデラックで間違いない。南関東でも現在重賞で頑張っている馬たちと対戦して善戦の実績は一枚上。今春転入後連勝だが、特に前哨戦の1700mで楽に圧倒した前走で能力の高さを確信できた。好仕上がりで臨んだ分、あまり上積みはないかもしれないが、至って順調ではある。通常、すぐコーナーの1700mではフルゲートの大外枠はロス大になるが、スムーズに運びやすいという点では悪くないはず。先団から抜け出してくるはず。

次に期待したいのは、JRA交流を2番手から押し切ったスパンブリー。なかなか馬体のいい大型牡馬だが、当地での成長は明らかで、一戦毎に上昇中。初距離もおそらく問題なさそう。前々走でスターキャデラックに完敗は12月以来。差は詰まるはず。 転入初戦2着から参戦ニューホープも当然上位候補。重賞と認定勝ちの岩手時はスパンブリーを問題にしておらず、4月の笠松・新緑賞も2着確保の実績。スターキャデラックから5馬身差の前走2着は気性面で手探り、スローで折り合い専念のレースになった影響も。手の内に入っての当地2走目で流れが好転すれば面白いはず。

生え抜き牝馬ロンギングルックの伸びしろにも期待。今季連勝時より上昇は確実だけに、相手強化でも自在性を生かせば楽しみ。

サノオーソの変わり身にも注目。道営2勝馬で、昨年のヤングチャンピオンも3着。万全のデキとは思えない感じでも4月2日のJRA交流を鮮やかに差し切ったように、闘志を引き出せた時の走力は世代トップレベル。流れの厳しくなる重賞でこそ怖い。

ジュウワンマックスも気性やズブさから1700m向きは前走2着争いで確認できた。馬体的にも何ら見劣らず、厳しい流れになると面白い。

 

6日(月)のメイン11Rは「楽天競馬でいつもおトクで楽しい特別」(A2-1組2組・1700m)

今開催のA2級は「1400m」「1700m」の距離を希望できるようになっているが、この競走の1700mを希望した馬はいなかった。

 1番 ミヤギノセンス 吉原寛人

 2番 エトワールドロゼ 田知弘久

 3番 ヒデサンイーグル 平瀬城久

 4番 ドリームバンバン 米倉知

 5番 ファンタサイズ 畑中信司

 6番 オイヌサマ ▲兼子千央

 7番 エイシンペガサス 池田敦

 8番 ハルヲヨブオンナ 藤田弘治

 9番 トーセンエポナ 青柳正義

 10番 キュアホリデー 沖静男

今季は自在性も出てハイレベルな走りを続けているエイシンペガサスが中心。前走2着は元中央OPの相手が強すぎただけで、3着には2秒2もの大差。揉まれない枠順も引き、馬体さえ維持して臨めれば勝機だろう。

安定感や展開不問という点では目下の充実ぶりも目に付くトーセンエポナ。底を見せておらず出遅れた前走も鮮やかに差し切ったドリームバンバンもゲート次第。格や実力は断然のエトワールドロゼも普通に逃げれば3月戦を下回ることは考えづらい。

 

(文:競馬カナザワ 大井 明洋)

 

金沢 カナザワ

 

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