【開催見解】第13回笠松競馬(11/6~10 重賞:ラブミーチャン記念)

2017年11月5日

 11月6日から10日まで連続5日間の日程で「ラブミーチャン記念シリーズ」が行われる笠松競馬。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしていきたい。

 

 6日(月)・初日はB-1組「中山七里特別」。前走勝ちの好調馬がそろっているが、中心はC-1特別を勝ち上がって昇級初戦となるバークレアヴィガ。「さらに元気が出てきたし、上向いてきている」と陣営が語る通り前走後も順調そのもの。距離実績も十分でもう一丁を期待。涼しくなって復調ムードにあるのはワイルドジーク。前走の勝ち時計1分27秒7はここに入っても優秀。今回は1800mに距離延長されたが、中央時には障害で善戦経験があり問題あるまい。さらにスケールの大きな走りをするエーデルローゼ、差し脚堅実なヒトミヲトジテ、先行力上位のマルヨナオミ、サンダルエチケットも虎視眈々と馬券圏内をうかがっている。

 

 7日(火)・2日目はC-11組「イチイの木賞」。今開催から3歳馬が一般編入。同じ3歳のフレンドカグラもといきたいが、こちらは取り消し明けだし、直近が直近だけに微妙な面を残す。相手という意味では2着がミリオーレ、ノブアニバーサリーが適任か。距離が1600mになった点を踏まえると末脚のしっかりしたコイシグレ、ミツアキトンに浮上の余地がある。

 

 8日(水)・3日目はA-3・中央500万条件による「安房峠特別」。長らく中央優位の傾向が続いているクラスで今回も馬券の中心は中央勢か。中でもリアンヴェリテ、ソニックセンスは3歳という若さが魅力。前者はデビュー後(3)(3)(2)(1)着の好成績で未勝利を卒業。その後は休養がちで出世が遅れているが、この相手なら素質上位なのは明らか。後者は8月の当地未勝利交流戦を快勝。1分28秒1の勝ち時計は突出して速いものではないが、コース実績があるのは大きな強みだ。データ的には不利な地元勢だが、2走前にオープン2着のセブンサムライなら互角以上にやれるのではないか。「掛かるので距離は1400mがベストだし、適鞍よりも流れが速くなる上のクラスの方がレースがしやすい」と島崎騎手は常々語っているだけに、中央交流のペースはうってつけ。展開次第では久々に地元馬による交流戦勝利があるかも。

 

 9日(木)・4日目はシリーズメインとなる2歳牝馬の全国交流重賞「第4回ラブミーチャン記念」。中心は園田プリンセスカップ3着、金沢シンデレラカップ1着でグランダム・ジャパン2歳シーズンのトップに立つエグジビッツ。ほかに地方交流重賞で目立った成績を挙げた馬がいないここでは実績的に一枚上の存在で、初馬場に問題がないことも証明済みだし、距離延長も一戦ごとに克服しており、まともなら単不動レベル。もちろん、大井アクアレジーナ、浦和ケイティーヒナノ、兵庫エンジェルアイドルもなかなかの素質馬だが、次位争いならリトルセンチュリー、チェゴ、バレンティーノといった地元勢も互角以上にやれていい。特にチェゴは道営からの転入初戦になるが、馬っぷりはなかなかだしここへ向けて調整も入念。いきなり好勝負できて不思議はない。

 

 10日(金)・5日目はA-1組・B級以上オープンによる「東海クラウン」。このところ東海クラウンは名古屋からの遠征馬が勝つパターンが多く、ここも笠松を得意にしているアップアンカー、キクノセントロの2頭が参戦を予定。どちらも実績十分だが、休養明けの前走(3着)を叩いて体調面の上積みが見込める後者の方が少し優位とみる。笠松勢では実績ならサルバドールハクイ。昨夏には重賞・くろゆり賞を勝つなど底力は間違いなく最上位。6月に戦列復帰後はまだ本来の力を出せていないが、この相手ならとの思いは常にある。好調さではナスノアオバ。「涼しくなって体調が上がってきました。まだ僕はオープンを勝ったことがないので、この馬で決めたいです」と森島騎手。前走の勝ちっぷりに上昇ぶりが表れているし、1800mで2勝の実績があり、距離延長を苦にしないのもいい。前半でうまく流れに乗れれば勝機もありそうだ。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

競馬東海

 

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