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【開催見解】第15回笠松競馬(12/4~8)

2017年12月3日

 12月4、6~8日の4日間「ウインターシリーズ」が開催される笠松けいば。ここでは各日のメインレースを展望していきたい。

 

 初日はB-1組「銀嶺特別」。ここで人気を集めそうなのがベルボーム、ツクバキセキの栗本勢。重賞だった園田の前走こそ9着に敗れた前者だが、すでにこのクラスで上位争いの実績があるし、8月には名古屋の牝馬オープン・コスモス賞で3着とここでは実績上位の存在。後者は出遅れ癖がネックだが、前走もしんがりから強烈な決め手を発揮して快勝。潜在能力はB級では一枚上の存在で、いずれも好勝負必至だろう。「ブリンカー効果で走りが違ってきた」と語るのはシゲルエイサー。初着用となった前走では道中の行きっぷりが一変。掛かりが良すぎる印象はなきにしもあらずだが、先行力が備わってきたのは心強い。名古屋から参戦のエネルワンダーも有力。前走は出遅れて4着に甘んじたが、特異な馬場状態が影響した面も。古巣で得意の笠松なら巻き返し必至。そのほかにもデルマオイチ、ハードルソング、ショーマン、ヒデノクィーンと前走勝ちの好調馬が多く、ひと波乱あっても驚けない。

 

 2日目はシリーズメインの2歳「ジュニアキング」。認定競走だけあって現在の笠松を代表する馬がズラリ。中でも素質が光るのは転入後4戦3勝、敗れたのは名古屋に遠征した2走前の3着だけというビップレイジング。テンにモタつく面が今後の課題ではあるが、エンジンがかかってからの脚はケタ違い。元々「スタミナのあるタイプで距離延びて楽しみ」と陣営が語っていた馬だけに、1600mになるのは大歓迎。ここも差し切り十分だ。転入初戦のラブミーチャン記念を勝ったチェゴが当面の敵。「厩務員さんがしっかり仕上げてくれました。勝って当然です」と勝利インタビューで佐藤騎手が強気に語ったのが印象的だったが、この中間も順調に攻め馬を消化。「前走の方が良かった気もしますが、悪くはないですよ」とのことだけに、牡馬相手でも期待は高まる。このほかにもドリームスイーブル、リボース、ディーエスパースンと有力馬は軒並み道営デビュー組だが、これらにライトスラッガー、メモリーメガトン、マルヨバリオスといった地元デビュー組がどこまで食い下がれるかにも注目したい。

 

 3日目はC-15組の「北アルプス特別」。前走で勝ち鞍を挙げた3歳馬ばかりの争いとなりそうで、ここをあっさり勝てる馬は将来がかなり有望になってくるが、その筆頭候補はチュウワカレントか。転入後5馬身、3馬身といずれも完勝といえる逃げ切り。こと前走では1分28秒9の好時計をマークしている。特別とはいえ今回も1400mで戦えるだけに3連勝を期待したくなる。ただ、モマれてどうかの不安がないわけではなく、他馬にもチャンス十分。ゴールドアウルはデビュー以来(6120)であり、逃げ・差し自在に応戦し大崩れの不安が少ないのがいい。持ち時計もあるのでチュウワカレント相手でも速さ負けはしないはず。有力と目された逃げ馬を潰して快勝したパノラマの前走は数字以上の強さだったし、コルビージャック、ヤマニンゲラノスなども体調は良さそうでマークが必要だ。

 

 4日目はA-1組・B級以上オープンの「東海クラウン」。このところ名古屋勢の活躍が目立つクラスだが、今回も笠松8勝のメモリージルバ、同じく5勝のアップアンカー、3勝のキクノセントロが参戦予定。いずれもこの東海クラウンを勝っており、出てくれば争覇級なのは間違いない。これらに大きな壁となって立ちはだかりそうなのがダイヤモンドダンス。取り消し明けで本調子とは思えなかった転入初戦でA-2組を5馬身差の快勝、続く前走の笠松グランプリでも東海公営勢の最先着となる5着に健闘と底力のあるところをアピールしてみせた。「前走よりさらに気配は良くなっています」と筒井騎手が語る通り、取り消し明けを使いつつ体調面の上積みは大きそうで、名古屋勢相手でも互角以上とみたい。さらに笠松グランプリでダイヤモンドダンスから0秒2差の6着に健闘したハタノリヴィールも好勝負可能な地力を秘めるし、前走勝ちの勢いがあるクロノスバローズ、ハッピーサンディー、サントノーレも無視できない。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

競馬東海

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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