【開催見解】第21回笠松競馬前半(3/7~9)

2018年3月6日

 3月7、8、9日の3日間「弥生シリーズ」前半戦が開催される笠松けいば。ここでは各日のメインレースの展望をしていきたい。

 

 まず初日はA-3組・中央500万クラスによる交流戦「春蘭特別」。前開催で約3年半ぶりに地元のベルボームが勝っただけに、その勢いに乗ってここも地元のヘイローフォンテンに注目だ。8歳になったが、前走では落鉄の不利がありながらオープンで0秒6差の5着と衰えは感じないし、「乗り込めるようになって気配は上向き」と吉井騎手が語る通り体調面は上々。中央3勝の実績からも交流戦のここでも見劣りはない。中央勢では叩き2走目の前走で3着と前進したクリノピョートル、昇級後もずっと1桁着順が続いているサンマルエンパイア、久々でも交流戦で良績があるゴテツが有力になってきそう。

 

 2日目はC-13組による「桃花特別」。C級の特別戦らしく、前走で勝ち鞍を挙げた好調馬がそろっている上、時計的に抜けた存在がなく混戦ムードの一戦。しかも1600mと不確定な要素が多いが、距離が合いそうなのはリキオマトバ。一気の相手強化、距離延長となった2走前が後方からの大マクりで見せ場たっぷりの4着。前走の勝ちっぷりもよかったし、距離慣れが見込めるここはチャンス十分。中央時を含めて初めての1600mになるクイーンズポケットだが、ここ5走[1][2][2][2][1]と充実一途であり、直近の3走は38秒台の上がりでまとめているように末脚のしっかりしたタイプ。1600mはむしろプラスに出るか。そのほかにもアザブジュウバン、ミスターフウジンも中間の気配は上々で目が離せない。

 

 3日目はA-2組の「弥生特別」。今シリーズの後半に重賞「マーチカップ」が編成されているため、一線級の参戦はないものの、前走勝ちの好調馬と実力馬が程よくミックスされて面白いメンバー構成となりそうだ。中でも注目は前走で中央交流を勝ったベルボーム。「めちゃくちゃ走ったという印象はないけど、折り合いの不安がない1400mがよかったかも」と山下騎手。その点、1800mの今回は微妙なところだが、「ハナを切って自分のリズムで走れれば折り合いはつく」と陣営はさほど悲観していなかった。幸い、何が何でもの同型はいないだけに連勝の可能性は十分だ。前走でオープン下の2組を勝ったハッピーサンデーも連勝を狙う1頭。2番手で流れに乗れれば軽快なスピードと強靭な粘りを発揮するタイプだけに、ベルボームの2番手で運べれば有力になってくる。B-2勝ちからで相手強化になるイナズマアリオーンだが、一線級不在のこのメンバーなら時計差はなく、持ち前の堅実な差し脚で見せ場は作るとみた。さらに4歳の素質馬ゴールドブレードや、まだ本調子にはないが東海ゴールドカップ3着など重賞で好走歴のあるナムラカグヤヒメなどもいて、見応えあるレースとなりそうだ。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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