【開催見解】第21回笠松競馬後半 (3/20~22 重賞:マーチカップ)

2019年3月19日

3月20、21、22日の3日間、「弥生シリーズ(後半)」が行われる笠松競馬。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしていきたい。

 

4日目はB-1組の「孟春特別」(1400m)。1組の特別戦らしく、前走で勝ち鞍を挙げた馬が6頭、2着、3着馬が1頭ずつと好調馬ぞろいの一戦になったが、勝ち組の中で時計上位なのはサウスアミューズ。前走の1分43秒6は同日に行われたA級戦より速いものだし、園田で500万条件の交流戦を勝った実績がある。しかもそれは距離1400m。「調教の動きはいいよ」と向山騎手が語る通り、前走後も好ムードを維持。特別に上がっても力負けするとは思えず、チャンス十分とみた。前走快勝、そして2走前にはこのクラスで2着だったアノマリーも力上位の1頭。引き続き1400mで戦えるし、中間の動きも上々。さらに前走は後方からマクって3着に健闘したコパノジャクソン、笠松で先行力がより生きそうなアスカダイヤモンド、このところずっと連対が続いているハーリーバーリの充実ぶりも見逃せない。

 

5日目はシリーズメインとなる重賞「第40回マーチカップ」(1900m)。他地区からの参戦がない、東海地区所属馬限定の一戦だけに、各陣営とも重賞ゲットに向けて意欲満々。メンバー的にみて実績で一番なのは笠松で11勝とこのコースを得意にしている名古屋メモリージルバ。前走では同じく東海地区限定の重賞だったウインター争覇を3馬身差快勝と遠征馬不在なら力上位のところを見せているし、地元戦をパスしてここに照準を絞ってきた感がある。これに挑む地元勢では前走、JRA交流を快勝したイブキ。もともと新潟2歳Sで3着の素質馬だけに、前走で勢いづいてきたとなればここも楽しみ。A-3組ながら前走で4馬身差の圧勝を演じたデジタルフラッシュも中央準オープンで走っていた実力馬。「重賞でメンバーがどうかですが、引き続き順調にきています」と藤原幹生騎手は体調面に不安がない様子だった。3走前にはメモリージルバに0秒9離されてはいるが、差し有利の流れになれば逆転可能だと思う。昨年の覇者であるハタノリヴィールは相性のいい季節を迎えて昇り調子だし、金沢のオープンで活躍し1月に転入後、調教で最もいい動きを見せているノブイチ、前走快勝と好調さが目を引くストロベリーキングも上位争い可能な地力と勢いがある。

 

6日目はC-1組による「タンポポ特別」(1400m)。勝ち組が集まる一戦ではあるが、時計面では前走で1分27秒8とC級では出色の好時計をマークしたヤマニンフレッチェ。インでモマれてスムーズさを欠いた2走前は5着に敗れているが、当時にしても展開を考えればよく走っており、潜在能力はこのクラスでは明らかに上位だ。相手候補は前走、慣れない後方からの競馬で見事に差しきったゴッドミラクル、仕切り直し後の内容がいいクリアロマンス、再転入初戦だった前走を難なく逃げ切り、当地で5戦3勝、2着1回としたキフジンあたりが有力。中でもクリアロマンスは前走1枠から堂々と逃げ切り、着差以上に強い内容。ヤマニンフレッチェより前でうまく流れに乗れれば逆転の目もあるかも。

 

(文:競馬東海 寺澤 正勝)

 

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