【開催見解】第3回笠松競馬 (5/7~10)
第3回笠松競馬は5月7日(火)~10日(金)までの4日間、「鵜飼シリーズ」が開催される。
例年11日からスタートする長良川鵜飼に合わせるような開催。他地区のみなさんも鵜飼見物がてら笠松競馬場に来場いただければと思う。
では、順に各日のメインを紹介していきたい。
初日は愛知(A)、岐阜(G)、石川(I)3県のB級馬による交流競走「A・G・I」(1600m)。今年も金沢からの参戦はなかったが、名古屋グレートブレスと、ウインクレドはともに本命級の素材で、勝ち負け必至。前者は非凡なスピードを誇っており、後者は前走笠松戦の勝ちっぷりが上々。この2頭の牙城は厚そうだ。笠松では手堅いサンマルタイトルやファイトプラスはそれぞれ好調で、連に欠かせない存在。先行力のあるヴァントネールやシュールダンスも流れ次第で粘り込みがあっていい。
2日目はC-14組の「かがり火特別」(1600m)。人気の中心は休み明けの走りがいいムーンリットエルフ。2走前を見ての通り距離にも対応できるタイプだし、この相手なら大いにチャンスがありそう。対するホワイトガンベルトも上昇一途。やや一本調子の面はあるが、スピード上位。前半のアドバンテージを生かせば逆転があってもいいだろう。他では気配のいいメイショウドーラやハウキュート。単のイメージこそないが、ヒモなら食い込み可能。前走勝ちのアピールダイヤは距離も延びて正念場に。
3日目は4歳以上オープンの「東海クラウン」(1600m)。人気が割れそうなメンバー構成だが、笠松では距離が短縮したドリームアロー、名古屋では実績十分のウォーターディルとサムライドライブが上位を形成。この3頭の中から勝ち馬が出そうだが、3連勝と勢いに乗るブランモンストルや、差し堅実エビスリアン、ノブイチも展開ひとつのタイプ。実績馬ビップレイジングも仕上がり次第では注意が必要に。
4日目はC-1組「屋形船特別」(1600m)。ひと息後でいきなり好走したカレンスレイの上積みが大きそう。前走は陣営も半信半疑だったが、終わってみれば大本命ヤマニンフレッチェを完封。勝って同条件だし、ここも期待は十分だ。前走の勝ちっぷりならヒルノコルドバもチャンス十分。どんな流れにも対応できるタイプで、特別にもメドはついている。他では先行してバテないミメウルワシやイレイズザスレートなども力量的には間に合う計算で、人気が集中しなければ積極的に狙ってみたい。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)