【川崎】【開催見解】第6回川崎競馬(7/25~29)
川崎競馬は7月25日~7月29日まで5日間開催。
夏真っ盛り。本格的なスパーキングナイターの季節がやってきた。
今回は重賞の実施はないが、27日には準重賞の2016スパーキングサマーチャレンジを実施。1、2着には第13回スパーキングサマーC(8月24日)への優先出走権が与えられるトライアルレース。サブタイトルにはJBCカウントダウン競走とついているように川崎競馬場が舞台となるJBC開催(11月3日)まであと100日をきりカウントダウンが始まった。全国の競馬場でJBCへのカウントダウンレースも行われるという。
夏休みスペシャルということもあり、今開催は大人も子供も楽しめるイベントが盛りだくさん。25日は川崎フロンターレとのコラボ。28日には川崎競馬場×怪獣酒場『怪獣酒場の競馬場侵略作戦!!』vol.2で怪獣たちが川崎競馬場をジャック。ウルトラ怪獣シリーズ放送開始50年ということもあってバルタン星人、メトロン星人、メフィラス星人、ダダ、ゼットンがやって来るというから昨秋のvol.1以上の盛り上がりが期待できそうだ。28、29日には「 ばんえい十勝in スパーキングナイター」が行われ、ばんえい競馬のばんばたちとのふれあうこともできる。
初日のメインレースは「川崎フロンターレ賞」。
同じ川崎を本拠地にする川崎フロンターレの20周年記念競走で、メインのパドックを引く厩務員たちはユニフォーム姿となり、ゼッケンはフロンターレカラーに染まるという。川崎フロンターレとのコラボでフロンターレグッズを身につけて川崎競馬場に行けばさまざな特典が用意されている。
先行馬は揃ったが、ビッグスターに注目。前走はBクラスへの昇級戦ながら1番人気に推されていたが自分の競馬ができずに失速。逃げてこその条件付きになるが、スピード、持ちタイム共にこのクラス的には遜色なく、ダッシュさえ決められれば巻き返すチャンス。
船橋所属ながら得意の川崎中心のローテーションを歩むハニームーン。前走は最後は競り負けるかたちで2着になったが、3着以下を4馬身離す好内容。
しまい確実に伸びるシゲルジダイマツリはクラス2度目で。3歳馬キングスベンチはスタートに課題はあるが決め手勝負になれば。
2日目はメインはB3三組の「三浦すいか特別」1400m戦。
この競走の副賞には約60キロもあるビッグな三浦すいか贈られる夏恒例のレース。
間隔を取ってじっくり乗り込んだグランハーモニーを中心視。
若馬の頃から素質を期待され、2歳時には重賞参戦したこともあるが馬体を立て直すための休養を挟んだことでクラシックは断念。休養を挟んだぶんパワーアップし展開問わないレースができるようになっている。前走は540キロの巨漢を揺らして先行。伸びしろ十分。
デビューから一度も掲示板を外していない安定した走りを続けるドリームパッカード。JRA交流を中心に使われてきた収穫は大きく前走は差しきり勝ちを決めた。
ブリンカーを着用するようになってレースぶりに変化が見られるフュージョン。強気の格上挑戦ピースフォーエバー。中央からの転入戦をひと叩きされたデルマアラレチャン。
3日目は「2016スパーキングサマーチャレンジ」。第13回スパーキングサマーC
へのトライアルとなるマイル準重賞。
今春のクラシックで羽田盃3着、東京ダービー5着に健闘したジャーニーマンが目標とする黒潮盃を前に、古馬との初対戦をステップにする。後方からになった東京ダービーでは道中立て直してから見せた直線の脚は進境。追い切りでも軽快な動きを見せて順調に夏を過ごしているだけに古馬相手にどれだけやれるか今後を占う意味で見モノ。
中央1000万クラスからの移籍2戦をワンサイド勝ちで連勝している実力馬サトノアビリティ。前回の準重賞で先行2着ノーキディング。マイルの持ちタイム上位クラカルメン。位置取り問わずレースができるインフォーマー。
4日目は川崎競馬場×怪獣酒場『怪獣酒場の競馬場侵略作戦!!』vol.2。
怪獣たちが川崎競馬場をジャックする。
第1レース 怪獣酒場からきた暴れん坊 脳波怪獣「ギャンゴ」杯
第2レース 川崎競馬場を突っ走れ! 戦車怪獣「恐竜戦車」杯
第3レース 史上最強のウルトラ怪獣決定戦!Part1 宇宙恐竜「ゼットン」杯
第4レース 史上最強のウルトラ怪獣決定戦!Part2 双頭怪獣「パンドン」杯
第5レース 史上最強のウルトラ怪獣決定戦!Part3 触角宇宙人「バット星人」杯第6レース ダート・ゾーン~競馬空間都市川崎~ 放浪宇宙人「ペガッサ星人」杯
第7レース 怪獣60 匹蘇生計画 怪獣酋長 「ジェロニモン」杯
第8レース 自称「宇宙で一番強い生き物」 地獄星人「ヒッポリト星人」杯
第9レース 怪獣酒場からの刺客 酔っぱらい怪獣「ベロン」杯
第10レース 怪獣酒場コラボ記念 宇宙忍者「バルタン店長」杯
第11レース 目指せ!一攫千金! 黄金怪獣「ゴルドン」杯
と、すべてのレースが怪獣名。
バルタン星人、メトロン星人、メフィラス星人、ダダ、ゼットンがやって来て、開門のお出迎えや、怪獣酒場出張店でのサービスなど川崎競馬場を縦横無尽に出現してジャック。
メインレース「バルタン店長杯」の場立ち予想にはバルタン星人みずからが登場し予想を披露する。
「バルタン店長杯」はB1二組、B2一組の1600m戦。
前走では2000mの特別戦を快勝したノースフォンテン。中央から未勝利で転入後C2からスタートして11戦6勝、2着2回という上がり馬。好位から押し切る正攻法の競馬で着実に上がってきたが4勝している得意のマイルでステップアップ。
マイル実績なら差のないエスケイアリュール。前走は苦しい逃げになったソウブテイオー。瞬発力勝負でファイトユアソング。
出否未定ながらグランダムジャパンで活躍したクラトイトイトイがエントリー。優駿スプリントでは久々の短距離で戸惑った印象だが、マイルで改めて。
最終日メインは市町村PRシリーズの「清川村青龍祭賞」。B2二組、B3一組の1500m戦。
登録後に回避した馬も多く、難解なメンバーになったが、レイクマッケンジーを本命視。2着、3着とあと一歩勝ちきれないレースが続いているが、間隔をとって必勝態勢。これまで6勝のうち4勝は川崎で挙げた相性のいいコース。勝ち星ある距離で条件は揃った。
ドリームエルダーは昨夏に初勝利を挙げその後に三連対した暑さと共に調子を上げるタイプで安定した先行力。前走は休み明けで流れに乗りきれなかったミライヘノマイがひと叩きしたぶん良化。
(競馬ブック 中川明美)