【開催見解】第13回川崎競馬(1/30~2/3 重賞:川崎記念)

2017年1月29日

 1月30日(月)から2月3日(金)までの5日間で行われる川崎開催のメインレースは2月1日(水)に行われる第66回川崎記念(4歳以上オープンJpnI, 2100m)。

 昨年12月にチャンピオンズカップを制したが、東京大賞典では伸び切れず3着に敗れたサウンドトゥルーが登場。一昨年の東京大賞典を制して臨んだ昨年は、ホッコータルマエにアタマ差届かずの2着に敗れている。実績的に一番なのは明白、差し一手の印象だが最近は流れ次第では好位の競馬もできるようになり、このコース特有の流れにも対応できるはず。
 川崎コースが脚質的に向くのは、昨年の秋から白山大賞典、浦和記念とダートグレードレースを連勝し、前走名古屋グランプリでは2着だったケイティブレイブ。マイペースの逃げに持ち込める公算が高く、今の充実ぶりならここに入っても好勝負になる。
 前々走のブラジルカップでは、16頭立ての大外枠から大逃げを打ってそのまま逃げ切り、前走のベテルギウスステークスでは、最内1番枠を引きながらも後方に控え、道中徐々に前に進出して直前抜け出したのがミツバ。今回が2度目の重賞挑戦になるが、この馬の潜在能力はかなりのもの、その走りに注目だ。また、休み明けの前走は、スタート直後に滑って大きく躓いて置かれる不利がありながら5着に善戦したバスタータイプも不気味だ。本来は前々で流れに乗れるタイプで、川崎2100mの流れは向くはず。しかし右回りのダート1800mを中心に使って結果を出しているだけに、もしかすると左回りに不安があるのかもしれない。
 休み明け1000万、1600万特別を連勝してオープン入りしたのがオールブラッシュ。逃げ、先行、差しと器用さがあり、どんな流れにも対応できるタイプ。相手強化だが注意は必要だ。
 オールブラッシュ同様レースセンスがあるのがコスモカナディアン。前走1600万特別を快勝してこちらもオープン入り、まだ4歳馬だけに成長も期待できる。

 地方馬の筆頭はケイアイレオーネだろう。59キロを背負った勝島王冠ではセイスコーピオンにアタマ差迫る2着、前走報知オールスターカップを快勝して復調成った。中央時兵庫ジュニアグランプリやシリウスステークスを勝っている実力馬で力量的に見劣ることはない。
 休み明けを叩きつつ良化気配のハッピースプリントは、一昨年の浦和記念勝ちから力量的には通用するが、やはり距離に不安が残る。笠松からビービーガザリアスが出走してきたが、力量的に見劣り勝ち負けまでは厳しい。

 

 1月30日(月)のメインレースは「湘南にのみや菜の花記念」(B2二組 B3一組 1500m)。
 ここはメンバーに恵まれた印象のドリームキングが中心になる。前々で流れに乗れる器用さがあり、このメンバーなら押し切れそう。
 元中央1勝馬のエピックマジックは短距離向きだが、川崎の1500mなら問題なく、仕上げも進んでいるだけに初戦から狙える。
 休み明けを3戦してそろそろ走り頃なのがウィーゴー。力は上位で、一変に期待する。
 あとは再転入初戦のシゲルジダイマツリや、決め手あるアリオンダンス、先行力あるケイエスソードやノーネームホースあたりの変わり身に注意したい。

 

 1月31日(火)には第15回佐々木竹見カップジョッキーズグランプリが行われる。
 このレースは平成13年7月に引退するまでの42年間、川崎競馬のスタージョッキーとして活躍し続けた佐々木竹見元騎手の偉業を讃え、全国のリーディングジョッキーが一堂に会して行われるジョッキーが主役の祭典だ。
 中央、地方競馬の名手14人「」山崎 誠士(川崎)繁田 健一(浦和)森 泰斗(船橋)中野 省吾(船橋)矢野 貴之(大井)山本 聡哉(岩手)佐藤 友則(笠松)丸野 勝虎(愛知)下原 理(兵庫)永森 大智(高知)赤岡 修次(高知)山口 勲(佐賀)戸崎 圭太(JRA・美浦)C ルメール(JRA・栗東)」が川崎競馬場に集まり、2レース(マイスターチャレンジ・ヴィクトリーチャレンジ)に騎乗してその腕を競い合う。

 9レースに行われるのが「マイスターチャレンジ」(C2選定馬 1500m)。ここは素質高いミッドジェラートが中心になる。かなり期待されていた馬だし、長期休養明けを叩かれて更に上昇気配だ。
 堅実な成績を残しているのがミヤビシャンス。前々で運べる器用さがあるし大崩れはない。佐賀での実績からオダツも無視できない。転入初戦の前走は惨敗したが、休み明けで左回りも初めてと課題が多かった。
 叩いて気配は上昇、一変に注意したい。他には休み明けを2着に好走したシャイニングアトム、中央から転入後2戦して良化が窺えるフロジストン、前崩れになればシゲルヤマトやキネオアレグロにもチャンスはある。

 11レースに行われるのが「ヴィクトリーチャレンジ」(B3 C1選定馬 2100m)。このレースは難解だ。
 中央からの転入初戦を快勝したアズナヴァルが有力だが、長目の距離を中心に使って結果を出しているスーパーノヴァやエスシーカレントも力差はない。差し馬が多く、先行馬が少ないのでエメンタールベルンの粘り込みに注意したいし、追い込みが決まればウインサラやゴールデンパピヨン、シゲルヒュウガにもチャンスがある。

 

 2月2日(木)のメインレースは「多摩川オープン」(4歳以上オープン 地方交流 1600m)。
 昨年末にゴールドカップを制したトキノエクセレントが中心になるが、前走の大師オープンが案外。
 それなら中央から転入初戦になるタマモネイヴィーの方が面白いかもしれない。実績的には通用するし、小久保厩舎ということで仕上げに抜かりはないず。  
 重賞挑戦の前走は案外も川崎得意なプリンセスバリュー、このメンバーならインフォーマーの変わり身がありそう。
 また10歳馬トーセンアドミラルも復調気配だし、バーンザワールド、グランフィデリオ、キスミープリンスあたりの大駆けにも注意したい。

 

 2月3日(金)のメインレースは「ご縁の国しまね特別」(A2二組 B1一組 1600m)。
 ここは明け4歳馬で、今年の飛躍が期待されるグランユニベールが狙い目。前走大師オープンに挑戦して2着、今回はA2下ということで相手関係が楽になった。休み明けを2度叩かれて復調しており、ここは決めたいところ。
 自分の競馬に持ち込むと強いヘレニウム、休み明けだが実績上位のトーセンハルカゼ、末脚確かなパッパーレ、前走案外もオーラゼウスの巻き返しも期待できる。
 この他にもビーインラプチャー、ゴーオン、ビルス、スターローズ、ドリームパッカードなど力のある馬が揃っており、手広く流した方がいいかもしれない。

 

(勝馬 山形宗久)

 

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