【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想(4/5 クラウンカップ)
クラウンカップの予想見解
「負けられないローズジュレップ」
北海道競馬在籍時に、交流重賞兵庫ジュニアグランプリを制しているローズジュレップ。また、全日本2歳優駿では地方馬最先着の3着を確保し、NAR20162歳最優秀牡馬に選出されたほどの馬。浦和小久保厩舎に移籍初戦となった京浜盃では粘りを欠いて4着に敗れたが、叩いた分の上積みが期待でき、川崎コースは2度目と条件は好転。京浜盃に比べれば相手関係も大幅に楽になっており、斤量は別定戦で他馬より2キロ重い57キロだが、正直負けられないところ。
相手筆頭はサヴァアルジャン。前走のニューイヤーカップは、勝ち馬ヒガシウィルウィンが次走で京浜盃を制し、4着スターインパルスが次走で桜花賞を制しているようにかなりレベルが高かった。そこで勝ち馬から1秒差の5着は高く評価でき、このメンバーなら好勝負になる。
バンドオンザランは、川崎転入後の成績はもうひとつだが、北海道競馬在籍時には栄冠賞とイノセントカップを制している実力馬。栄冠賞ではヒガシウィルウィンを破っているのだから大したものだ。短距離向きだが、3番枠と好枠を引き当てただけに先手を奪っての逃げ粘りが期待できる。
バンドオンザランと同型のサイバーエレキングは、12番枠と恵まれなかったが、この枠なら外から被せられる心配はなく、外の2番手あたりを追走できれば力を出せる。近走の走りは物足りないが、ハイセイコー記念3着くらいの走りができれば見直せる。
京浜盃では殿負けを喫したマルヒロナッツオーは、その影響は見られず、休み明けを2戦して体調は上向き。2歳時の走りができれば巻き返しは可能だ。
ここにきて2連勝と軌道に乗ってきたブルーマネー、大井から転厩初戦になるが仕上げが進んでいるセイジーニアスにも注意したい。
このクラウンカップは、ここ10年で1番人気馬が優勝したのは1回だけで2着も3回のみ、2番人気に至っては連対すらしたことがないレース。一昨年の優勝馬ウインバローラスは11番人気、他にも12番人気の馬が2着2回、14番人気の馬が2着1回と大荒れ傾向のレースだけに大穴でラッキーモンキ ーやパッショノンを狙ってみる価値もある。
◎ローズジュレップ
○サヴァアルジャン
▲バンドオンザラン
△サイバーエレキング
△マルヒロナッツオー
△ブルーマネー
△セイジーニアス
穴ラッキーモンキー
穴パッショノン
(勝馬 山形宗久)