【開催見解】第4回川崎競馬(7/3~7 重賞:スパーキングレディーカップ)

2017年7月2日

 7月3日(月)~7日(金)まで行われる川崎開催のメインレースは、6日(木)に行われる牝馬限定の交流重賞第21回スパーキングレディーカップ(JpnIII 1,600メートル)。

 中央からは昨年のこのレースを勝つなど、ここまで交流重賞7勝のホワイトフーガが中心になるだろう。前走は牡馬相手にさきたま杯を快勝するなどダート女王に相応しい走りをしており、58キロの斤量は楽ではないが連覇は十分可能。

道営2歳時にエーデルワイス賞、北海道2歳優駿を制し、中央移籍後も関東オークスを制しているタイニーダンサーは、勝ち味に遅いが反面走りは堅実。コース、距離は問わずこのメンバーには入っても大崩れすることはない。3歳馬アンジュデジールは、関東オークスで2着に入り、コースを経験しているのは大きい。本来は1,600メートルくらいの距離が向くはずで、52キロの軽量を生かして上位進出も十分。ここまでダート1,200メートル戦で4勝を挙げているのがサクラフローラ。前走は牡馬相手の準オープン(ダート1,400メートル)戦で2着と休み明けを好発進。距離克服が鍵になるが、川崎の1,600メートルなら克服可能だ。

 

 地方勢の筆頭はララベル。牝馬重賞5勝の実力馬で、マリーンカップではホワイトフーガには敗れたが、地方馬最先着の2着でタイニーダンサーやワンミリオンスに先着。ここにきてビシビシ攻められるようになり、前走後更なる良化が見込め、逆転まで。他では園田のトーコーヴィーナスにも注目したい。3歳時のロジータ記念ではララベルの2着があり、昨年9月のレディスプレリュードでは、タマノブリュネットには敗れたが、2着をホワイトフーガと分け合った。先手さえ取れればその時の再現も可能だ。そのレディスプレリュードを勝ったタマノブリュネットが今回中央から移籍して大井所属となって出走する。乗り込みは入念で力を出せる仕上がりにあり、初戦から注意したい。ここにきて復調気配なのがプリンセスバリュー。前走牡馬相手にオープン特別で2着と気を吐き、比較的左回りを得意にしているだけに穴で狙うなら。アテにできない面はあるが、決め手があるビーインラプチャーにも注意が必要。笠松からウリャオイとタッチデュール、高知からタッチスプリントが出走予定だが、斤量差はあってもさすがに厳しいと思われる。

 

 

 3日(月)のメインレースは湘南ひらつかミルキーウェイレース記念(B3二組 1,500メートル)。ここは好調馬が揃って難解だが、3歳馬ターミガンを狙ってみたい。3歳特別の前走は案外だったが、2走前に破ったジョワラルムが、先日の優駿スプリントで3着に好走。その比較からこのクラスでも通用すると見た。長期休養明けを叩いて復調したアイルオブワンダー。元中央3勝馬ウィズビーは転入初戦を叩かれて動きが良化している。他にも川崎を得意にしているスパーキードリーム。休み明けではあるが素質高いキャッシュフロー。勝ち味に遅いが走りは堅実なファイアフォンテンなど逆転候補が揃っており、混戦模様だ。

 

 4日(火)第66回橋本七夕まつり記念(B1二組、B2一組 1,500メートル)。前走格上相手に7着に敗れたトキノセレブだが、追い切りの動きから調子落ちは見られない。自己条件の今回は巻き返してくる。岩手在籍時にはラブバレットを破った実績があるシークロム。先手を取れないと粘りを欠く印象だが、同型馬を捌ければ逃げ切りまである。あとは一息後を叩かれたニチドウリュクヌとモフモフが走り頃だし、休み明けの大井戦で見せ場を作ったジュンサザンクロス、東京湾カップ2着がある3歳馬クラトリガーは、逃げ先行馬が揃って流れに恵まれそう。他にも巻き返し期すラピダメンテや元中央準オープンキネオイーグル等伏兵馬が揃っており、軸を決めて手広く流す必要がありそう。

 

 5日(水)のメインレースはデイリー文月杯(A2下準重賞1,400メートル)。ここはサトノアビリティが有力。休み明け2戦は勝ち切れず2着続きだが、内容的には高く評価できるもの。距離短縮は有利でチャンスだ。そのサトノアビリティを前々走で破っているのがインフォーマー。前走後一息入った格好だが仕上げは進んでおり、当然上位争いに加わってくる。4月以来になるが面白いのがオーラゼウス。A2下の条件で通用する器で、逃げ、先行、差しと自在。当日の気配に注意したいが狙い目は十分ある。あとは大井から参戦のツルオカボルトとスウェプトアローが不気味。ツルオカボルトはオープン特別勝ちがあり、スウェプトアローも短距離なら力は出せる。大井使っての連闘になり出走は微妙だが実力馬ベルゼブブ、ファイヤープリンスも使ってくれば力量的に通用するので注意したい。

 

 7日(金)のメインレースはキュンとするまち。藤沢杯(B2二組、B3一組 1,600メートル)。ここは派手な勝ち方はしないが、相手なりの競馬ができるヤマイチレジェンドが軸には最適。ほぼ同条件の前走を勝ち、クラスは上がったが相手強化の印象はない。一息入っていた前走を快勝したのがペプチドアポロ。あの勝ちっぷりならここに入っても通用する。あとはここ2戦はもうひとつだが、先手が取れれば渋太いアドミラルティ。連闘になるだけに微妙だが使ってくれば3歳馬キャッスルクラウンは通用する。他にも決め手あるリボンスティック、先行力あるコスモパープル、勝ち切れないがファビンやレイクマッケンジーの出番もありそう。

 

 7月になってクラスの再編成があり、降級馬が多く、勢いのある3歳馬が格付けになってかなり力関係を把握するのが難しいレースが多い。それだけ波乱の余地があるということで、大穴を狙ってみるのも面白いかもしれない。

 

 

 (勝馬 山形宗久)

 

 

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