【開催見解】第9回川崎競馬（11/6～10　重賞：ローレル賞、ロジータ記念）

　今回の川崎競馬スパーキングナイターは１１月６日（月）から１０日（金）まで５日間開催。７日（火）に第１７回ローレル賞、８日（水）に第２８回ロジータ記念の重賞２本立てで行われます。

　初日のメインレースは横須賀グルメストーリー特別がＢ３二組、距離１５００メートルで行われます。

　遠征馬が多数登録して抽選モレが多くなりそうなここは、地元勢に目を移したいと思います。

　ここまで連対パーフェクトのアルゴノートは相手なりの走りが魅力。

　前開催でＣ１を勝ち上がってきたイッポンギは人気で取りこぼしも多かったですが、前走は１分３６秒２の好時計勝ち。同距離なら十分連勝が狙えます。

　ドリームミリオンは二千メートルに実績を残してきましたが、前走で久々にマイルを使って差のない５着。今回は更に距離が短縮されましたが、自在に動けるのは強味でしょう。

　追い込み競馬になれば好調ヤマニンバビルサ、レジェンドセプターが上位争いに絡んできそうです。

　２日目のメインレースは地方交流、東京２歳優駿牝馬トライアル、第１７回ローレル賞が距離１６００メートルで行われます。

　注目は道営の２頭で交流重賞のエーデルワイス賞１、２着馬ストロングハート、グラヴィオーラが参戦。前者は千六でも２着があり、後者は切れ味を秘めるタイプです。

　もう１頭、道営からボーダレスガールが参戦。エーデルワイス賞では大きく着順を落としましたが、南関東縁の良血馬だけに巻き返しの期待が高まります。

　迎え撃つ南関東勢では前回、鎌倉記念で３着のゴールドパテック、４着ポッドジゼル。前哨戦を勝ってきたピースフルジョイ、２着ハタノサンドリヨンが参戦。距離が延びていいタイプでもあり、道営勢との対決は見物でしょう。

　３日目のメインレースは３歳牝馬の最終関門、地方交流、第２８回ロジータ記念が距離２１００メートルで行われます。

　先ずは春のクラシックを戦ってきた実績馬に注目。桜花賞を圧勝したスターインパルスはその後、金沢、名古屋に遠征して２、１着と健在ぶりをアピール。スピードは世代屈指だけに距離との戦いになります。

　２歳時から牝馬戦線をリードしてきたアップトゥユーは東京プリンセス賞２着。前回、古馬相手の二千を使って上積みが見込めます。

　交流重賞、関東オークスで３着のステップオブダンスは休み明けになりますが、関東オークス１、２着馬がその後、古馬相手に快勝しており、レベルの点では同馬に分があります。

　別路線では夏の上がり馬、移籍後４連勝のギンチャン、トライアルを勝ち上がってきたローレライが注目候補です。

　４日目のメインレースは川崎ナイター競馬連絡協議会記念がＡ２下、距離１６００メートルで行われます。

　登録が多く、遠征馬は抽選対象ですが、使ってくれば船橋のエスケイアリュールが中心です。現在、川崎のこのクラスを圧倒的な強さで２連勝。再び同条件を使えるのは非常に恵まれており、休養を経て完全に本格化しました。

　浦和のタマモベルモットは前述エスケイアリュールの連続２着。完全に水を開けられた感じですが、同馬のスピードは魅力です。

　地元勢では実績互角のグランユニヴェールが迎撃態勢。瞬発力勝負ではヒケを取りません。現在２連勝と軌道に乗っているドンナディヴィーノがメンバー強化でどこまで通用するか試金石になりそうです。

　最終日のメインレースは第32回宮ヶ瀬クリスマス特別がＢ２三組、Ｂ３一組、距離１６００メートルで行われます。

　地元勢より遠征馬が多い顔触れになりましたが、先ずは地元のミッキーボクサー。派手さはありませんが、相手なりにキッチリ伸びてくるタイプ。混戦になれば同馬の脚がモノを言いそうです。

　ドリームスピードは休み明けになりますが、スピードはメンバー中でも上位の存在。ペース次第ではイキナリの好走も。

　遠征馬では船橋が強力な布陣。好調ダイリュウハヤテ、終い切れるアイアムヒラケゴマなど、使ってくれば好勝負が期待できる実力馬です。

　（出走予定馬は１１月４日現在）

文　　ケイシュウＮＥＷＳ　田島　啓行