【開催見解】第1回川崎競馬（4/2～6 重賞：クラウンカップ）
平成30年度第1回川崎開催は4月2日から6日までの5日間開催。今開催からナイター（スパーキングナイター）で行われる
初日のメインは「京急創立120周年記念」 B3二組 1600メートル。
B級に昇格して以降は未勝利のアルゴノートだが、今年3戦3、2、5着は勝ち馬からいずれもコンマ差。5歳馬にしてはキャリア15戦と浅いし、まだまだ上積みはありそうだ。
同様に勝ち星から遠ざかるスウィートピカンテ、メインアクトも近走大崩れは少ないタイプ。マジックボーイは昨年12月に今回と同条件で勝利しており、前2戦大敗後でも警戒は必要だろう。B3の安定株トーホウビーストも上位争い可能だ。
他場からの遠征馬では初コースで距離も微妙だが力は十分のガウェイン、近走は不振ぎみでも川崎コース2勝があるジョーフリッカーに注目したい。
2日目のメインはJRA交流の準重賞「’18スパーキングナイトチャレンジ」 A2・B1・JRA1000万選定馬 1600メートル
まずはJRA勢。今年初戦のライズスクリューは、デビュー時は浦和に在籍。JRAでは芝志向だが地方ダートも経験あるだけに軽視はできないし、1000万下でもコンマ差の競馬ができており地力も十分か。叩き3戦目のアルティマウェポンは地方ダートで進境があるようなら侮れないか。
迎え撃つ南関東勢。ウェイトアンドシーは転入後2連勝。JRA時も1000万で好走歴があり、クラス負けはしない。キングガンズラングは戸塚記念2着、今年はB1→A2を連勝も好内容で、重賞制覇も視野に入る4歳素質馬だ。登録は4日目のメイン競走だが、こちらに出走が叶えばエスケイアリュールも前走で連勝が止まったが抜群の川崎適性を誇り、巻き返しの期待も十分。
3日目のメインは「第21回クラウンカップ」 ＳIII 1600メートル
羽田盃トライアルでもあるこのレース。先週の京浜盃を勝ってヤマノファイトがクラシックでの戴冠へ向け一歩リードといったところで、だいぶクラシックの勢力図もみえてきた印象だが･･･。
その地元の京浜盃をパスしてこちらへの出走を選んだマースインディ。ここまで〔3.2.1.2〕の成績だが、強い相手と対戦してきてのもの。なにより同馬は京浜盃でも入着しているワグナーコーヴ、クロスケ、ハセノパイロあたりと差のない競馬をしており、重賞勝ちの資格は十分ある馬だ。
サザンヴィグラスは雲取賞こそひと頓挫後でもあり大敗したが、前走すぐに軌道修正。道営時はデビュー3連勝で今年ナンバーワンとも思われた逸材だけに、ここを勝ってクラシックへと歩を進めたい。
ミスマンマミーアは転入後初めて南関東での出走。JRAの芝レースでもコンマ差と素質は高いし、4走前には道営重賞を勝っておりダート適性も十分ある。
他ではマースインディとは雲取賞で差がなかったミスターバッハ、デニストンも争覇圏にいるし、船橋所属ながら川崎中心のローテーションを組まれてきたヴオロス、前走大井のクラシックトライアルで2着したムシカリも地元で力の入る一戦か
4日目のメインは準重賞「スポーツニッポン卯月杯」 4歳以上オープン 2100メートル
地元川崎の筆頭は昨年のこのレースを制したジャーニーマン。その後は案外伸び悩みぎみのイメージだが、前々走の多摩川オープン快勝など地力は確かなものがある。この得意距離で連覇も可能か。
オメガスカイツリーは今年の報知オールスターカップで２着。そのオールスターカップも含めて前５戦に遡り掲示板を確保の安定感が光る。
他場からの遠征組では金盃4着のエンパイアペガサスが、今回叩き3戦目で勝ち負けの期待がかかる。ほかでは復活が期待されるフミノインパルス、距離を克服ならフォクスホール、川崎2100メートル1勝は一昨年の報知オールスターカップのグルームアイランドに、前述どおり2日目のメイン希望だがこちらに出走でもエスケイアリュールも上位争い可能か。
5日目のメインは「川崎沖縄県人会杯」 B2二組 1500メートル
ヌーナは転入前不振で底を打っての移籍と思われたが、前2戦4、3着をみる限りそうでもない様子。今回叩き3戦目でさらに進境があるようなら、今回は連対圏に突入がありそうだ。
ピットブルは川崎1500メートルで4勝と条件ベスト。少しムラっぽいところはあるが、この距離なら勝ち負けだろう。
逆にこの1500メートルでは未勝利のドリームエルダーだが、3走前B2下勝ちなど地力は上位で、軽くは扱えない。
ほかでは転入後3戦1500メートルで見せ場は作っているシゲルサケガシラ、休み明けだが川崎1500メートルで1分34秒台の時計を持つアイルオブワンダー、こちらも川崎1500メートルへの短縮歓迎カガヤキスマイルに、現状出否未定だが川崎コース得意のエヌティボタンも出走してくれば面白い。
文 鎌田智也
