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【開催見解】第13回川崎競馬(2/25~3/1 重賞:エンプレス杯[JpnII])

2019年2月24日

川崎競馬は2月25日~3月1日までの5日間の昼間開催。

今回は全日12レース制で実施される。

 

3日目(2月27日)には古馬牝馬によるダートグレード第65回エンプレス杯が行われる。その第37回までをキヨフジ記念と称して歴史を刻んできたレースで、今ではサブタイトルになっている。キヨフジとは昭和20年代に川崎で大活躍し、中央競馬に移籍したのちオークスを制覇。地方競馬出身馬として初めてクラシック競走を勝った名牝である。

 

初日メイン競走は「夕刊フジ創刊50周年記念」。

B1二・B2一組によるマイル戦。

サーヒューストンを中心視する。昨年5月に中央500万下から移籍するとここまで8戦して4勝、2着2回、3着2回と好走を続ける。3連勝中だが前走ではB3からいきなりB1下のレースで見事勝ちきっている。川崎コースは2度目になるが前回2着だった頃に比べても瞬発力に磨きが掛かった印象で、道中の運びもスムーズになってきた。

ファージンゲールは休み明けの前走こそ逃げて失速してしまったが、ひと叩きした上積みもあり、先行力に期待したい。

岩手からの移籍戦になるロジストームは以前にも川島一厩舎に所属しており、当時は4連勝したこともある。岩手ではルヴァンスレーヴが勝った南部杯にも出走したオープン馬で、古巣に戻って地力強化をアピール。

 

また1つ前の第10競走には逃げて負けなしブースターが出走。名古屋時代から数えると7連勝の快速馬。今回はBクラスへの昇級戦になるが、逃げられない展開になってどんな競馬ができるか試金石の一戦。

 

2日目はA2下の「如月特別」。

ここでの注目はトキノパイレーツと森下博騎手のコンビ。

前開催の1月31日に行われた多摩川オープンでは向正面で早めに上がっていく見せ場十分な勝利で森下博騎手は63歳8ヶ月というNARデータに残る日本最年長勝利記録を達成した。トキノパイレーツの弱点だった腰も強化し、課題の気性面も手前替えがスムーズになったとなれば今回の自己条件では負けられないところだろう。このまま重賞戦線へと駒を進めれば、的場文男騎手の持つ最年長重賞勝利記録も塗り替えることになるかもしれない。

 

相手は休み明けを叩いたメテオバローズ。母エンジェルツイートはNARグランプリ2歳最優秀牝馬を受賞。その初仔として期待は大きい。左回りや小回りコースへの対応力も実証済だ。

多摩川オープンでは直線だけの競馬で3着に迫ったゼンノウラヌス。すんなり先手を取れるとセイヴェルビットも渋太い。

気性の激しさから調整が難しく、大敗続きのアポロナイスジャブだが、中央時代1000万下で走り、川崎移籍後2連勝したように潜在能力は高い馬。前走の大井遠征で久しぶりに右回りを走ったことが刺激となってくれれば大穴をあける可能性も。

 

3日目は「第65回エンプレス杯」。

距離2100mの古馬牝馬によるダートグレード競走で、レースの駆け引きだけでなく、スタミナも要求される一戦だ。

昨年差し切り勝ちを果たしその後JBCレディスクラシックを優勝したアンジュデジールは左前脚を骨折して戦線離脱。さらにラビットランが直前回避したことで昨年のTCK女王盃馬ミッシングリンクが繰り上がり出走。俄然、混戦ムードが高まってきた。

 

前走のTCK女王盃を6番人気ながら5馬身突き放す圧勝で飾ったビスカリア。

南関トップの森泰斗騎手を配し、脚抜きの良い馬場の内側を伸びるまったくロスのない競馬をしたが、今度は左回りの2100mをどう捌けるか。牝馬戦線の新星にとっては真価を問われる一戦になる。

エンプレス杯と同じ川崎2100mのロジータ記念を好タイム勝ちしているクロスウィンド。道営から移籍後の初重賞勝利は鮮やかだったが前走の東京シンデレラマイルはまさかの14着。距離マイルの忙しい流れが合わなかったと敗因ははっきりしており、実績ある条件で本領発揮する。

道営から参戦するアルティマウェポンは、これが秋から4度目の南関東遠征。レディスプレリュード3着、クイーン賞5着、TCK女王盃4着と掲示板に載る善戦を続ける地力馬。今回は距離延長がカギになりそうだ。

 

4日目には3歳の準重賞「東京中日スポーツつばき賞」がメイン。

距離は1600mのクラウンカップトライアルで、3着以内馬にはクラウンカップ(4月3日)への出走権が与えられる。

トーセンガーネットは牡馬一線級相手にニューイヤーカップを制した世代牝馬トップの実績馬。兵庫ジュニアグランプリへの遠征でも動じず4着に健闘するなどキャリアが光る。

巻き返しを図る中央2勝馬ジョウラン。移籍緒戦だった前走では圧倒的人気を集めながらもスタートで躓く致命的な不利。盛り返したものの4着までと不甲斐ないレースになってしまった。

巻き返しといえばイージーナウも同様。道営ではブロッサムカップを勝ったタイトルホース。転入戦はハイペースだったとはいえ逃げて5着とは陣営も納得いかないことだろう。

イージーナウを差し切ったのがタキオンボウル。後方一気の目が覚めるような差し脚はお見事で、今回も展開の味方がほしい。

 

最終日のメインは「南足柄市特別」。B2二組・B3一組の1500m戦。

フロリダロスの瞬発力に期待する。

中央から移籍後、この四戦はオール連対。いずれも終い弾ける脚を見せタイムも上々で、走りは伸びしろ十分。

前走の浦和戦では好位から抜け出したドリームスピード。地元戦から連闘で使ってくればペイシャリル。前走の中央交流戦で凡走ツルマルキングオーは改めて。

 

競馬ブック 中川明美

 

 

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