【!】各キャンペーンエントリー状況をご確認下さい

【開催見解】第8回川崎競馬(9/3~6 重賞:戸塚記念)

2019年9月2日

 令和元年度組合営第8回の川崎競馬は9月3日~6日の4日間開催。2日目にはSI戦の戸塚記念が組まれている。

 

初日のメインは準重賞の「若武者賞」 2歳271万以上 1500メートル

 鎌倉記念のトライアル競走にあたり、1・2着馬には優先出走権が与えられる

 船橋のブルームヴォーグは新馬→特別を連勝して2戦2勝。しかも控える競馬できっちり結果を出したようにセンスのよさも光る。母は戸塚記念2着、関東オークス3着など重賞路線でも活躍したシラヤマヒメ。これに父パイロなら来春まで楽しめる血統背景だ。

 地元でインペリシャブルが首位候補か。こちらも新馬→特別を連勝、その前走で同条件の川崎1500メートルを克服している強みはある。 父エスポワールシチーは地方ダートではその父ゴールドアリュールの後継らしい活躍をしており、大物輩出の期待も大きい。

 浦和の小久保厩舎の2頭も侮れない。チョウライリンは前走船橋でブルームヴォーグの3着に敗れたが、その前3連勝からもまだ見限れない面。6浦和での勝ちっぷりのよさが光ったファルコンウィングも初ものづくしを克服なら侮れない。

 オニキリマルもここまで4戦2勝2着と崩れはなく、ここも上位争いに加わってきそうだ。道営転入初戦ブロンディーヴァは距離と左回りがカギになる。

 

2日目のメインは重賞の「戸塚記念」 SI 2100メートル

 

 地方競馬のシリーズ戦「3歳秋のチャンピオンシップ2019」の一戦で、南関3歳牡馬路線の総決算になる。登録のあったミューチャリーこそ回避したが、好メンバーがそろった。

 ウィンターフェルは春3冠2、3、4着。勝ち切れないもどかしさがある一方で、前走のジャパンダートダービーでJRAの大器・クリソベリルから0秒6差なら潜在能力の高さはやはりかなり。馬格からも先細りもないだろう。秋のさらなる飛躍に向け譲れない一戦だ。

 東京ダービー馬ヒカリオーソ。その勝ちタイムからはレースレベルが疑われたダービー勝ちでも、続くジャパンダートダービーも逃げて5着なら自身の能力の確かさはあらためて示した形。南関東馬同士に戻れば、その先行力から再度アッサリも十分。

 東京ダービーで人気薄ながら上位3頭に肉薄したグリードパルフェ。重賞初制覇を狙った黒潮盃は道営から挑んだリンノレジェンドに屈したが、2着は確保して重賞級の力はみせた。脚質的に小回りの川崎コースがどう出るかだが、ここも争覇圏にはいる。

 トライアル勝ちのダンサーバローズ。これまでのレースぶりから一変して、スローペースを好位で追走し難なく抜け出す好内容での勝利だった。JRA時1勝、500万(当時)2着の実績はやはり伊達ではなく、吹っ切れたとなればクラシック上位組をまとめて負かす可能性も。

 他では黒潮盃は大敗もまだ見限れないトーセンボルガ、5川崎以降の3戦は古馬相手に経験を積んだグラビテーション、春のクラシックトライアル勝ちが光るアエノエンペラーらが出走を予定している。

 

3日目のメインは「長月特別」 A2・B1 1600メートル

 

 大井から遠征のブルーミンに注目か。転入初戦でダートグレードで3着もあるオルキスリアンを押さえて逃げ切り勝ち。JRA3勝馬の実力を見せた格好だ。左回りコースもそのJRA時に良績があり不安はなく、二走ボケさえなければ牡馬混合戦でも侮れない。

 地元の筆頭候補はゼンノウラヌス。前走は逃げてカジノシップの目標になる形になってしまっての完敗だが、調整明け後5、4、2着と順当に良化中。A級良績も豊富な馬だけに、そろそろ勝ち星の期待がかかる。

 現状出否未定だが、シークレットアリアも休み明けの地元浦和で連勝と勢いがある。過去川崎は1戦大敗だが、充実期のいまなら克服可能だろう。脚部不安明けの勝ちきったメテオバローズも川崎は1戦5着だが、浦和なら〔2001〕と本質的に小回りは向くイメージ。反動さえなければ連勝も十分。

 

 

4日目のメインは「かわさきジャズ2019開催記念」 B1下 2000メートル

 休み明けになるトーセンブレイヴだが、転入後3戦は浦和と川崎の2000メートルを照準に2、2、2着。勝ちきれないもどかしさはある一方で、抜群の距離適性をみせている。内ひとつはA2下でのものだったし、今回B1下でも格下感はない。あとは仕上がりがどうかだけ。

 ウインブルースカイは川崎2000メートル〔0320〕と、こちらも勝ち星こそないがこの距離の適性は高い。ここ一連状態も安定している印象で、今回も大崩れはしなさそう。

 このウインブルースカイに勝っているハレカイ、ピアノイッチョウも当然ながら有力候補。特に後者は地元をパスして叩き3戦目をここに照準を合わせてきた印象だ。

 ワンフォーオールの5川崎はオープン戦で敷居が高かった4着だが、それでも終いは伸びてきてコース適性は感じた。B1下なら、さらに着順を上げてくる可能性は高い。

 

文 日刊競馬 鎌田智也

日刊競馬

 

楽天競馬 ネット新聞スタンド

  • 地方競馬ネット新聞
  • 日刊競馬
  • イー新聞
  • コンビニプリント競馬新聞

楽天競馬 公式SNS

  • FaceBook
  • Twitter

キーワードから探す

RSS

このページの先頭へ

開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

ポイントで競馬新聞が買える!地方競馬ネット新聞