【開催見解】川崎競馬(2020/1/1~4 重賞:報知オールスターカップ)
2020年の川崎競馬は1月1日から4日までの正月開催からスタート。
3日には新年最初の南関東重賞となる第56回報知オールスターカップが実施される。2100mの地方交流戦で、新年にふさわしい実績馬揃い。川崎記念へのステップでもあり見逃せない一戦だ。。
元旦の朝は10時開門。
第1競走は11時20分に発走となるが、競馬場内は正月開催らしい演出とイベントが盛りだくさん。
3日には荘厳な流鏑馬式騎射式が行われ、稲村亜美さん×松平健さんのトークショーや十勝からばん馬もやって来る。
にぎやかな正月の川崎競馬開催で、新年の運試しといこう!
さて、今回からは昼競馬にスイッチ。
初日には第10競走にゴールデンホース賞。栗毛・栃栗毛限定の名物レースで、金色に輝く馬たちの疾駆は美しく映ることだろう。
注目は2連勝中のブルベアブロンゾ。昨年の川崎リーディング山崎誠士騎手が手綱を取るが中央から移籍して2戦は逃げ切り勝ち。前走はスタートで躓きながらも二の脚の速さであっという間に先頭に立ったが、先手が取れなくてもレースができそうなタイプで、そろそろ控える競馬を見てみたい。
メインレースはB2・B3選定馬の2000m戦「初夢賞」。
昨年から、より適性を生かせるようにと導入された川崎2000シリーズで、ワグナーコーヴを中心視。
A2下でも連対している実力馬で、3歳の頃にはクラシック候補の一角として京浜盃では2着していたが、その後は休養を挟みながらのローテーション。今回もひと息入ったが、降級戦となれば一枚上。
中央時代も含め初めての2000mになるヤマニンウリエルは折り合いがカギになりそうだがスムーズに運べれば。
2000m戦で善戦続けるキョウワヴィラン。出遅れた前走から巻き返し図るシャイニングアカリ。
2日目には重賞級メンバーによるマイル戦の「大師オープン」が行われる。
昨年はスパーキングサマーCで重賞ウィナーの仲間入りしたトキノパイレーツに期待。レースに難しさがあり、重賞制覇後の2戦はオープン特別で勝ちきれずにいるが、中央時はルヴァンスレーヴにコンマ差の勝負をしていた素質馬。ベストのマイル戦で決めて、新年は他場への遠征競馬も視野に。
道営からの再転入したヒガシウィルウィン。緒戦の総の国オープンでは3着という結果だったが、帰ってきた東京ダービー馬の復活に期待したい。
グリードパルフェは昨春の東京ダービー4着馬で、東京湾2着、黒潮盃2着、戸塚記念3着と3歳重賞で好走してきた。戸塚記念後の休養からひと叩きされたところだが馬体も増えて心身の成長は顕著。伸びしろは十分見込めそうだ。
3日目は第56回報知オールスターカップ。
2020年南関東最初の重賞となる2100mの地方交流戦。
新年にふさわしい実績馬が揃ってA1クラスの中から抽選漏れが出るくらいの好メンバー。抽選漏れになった馬は2日目の大師オープンに出走してくる可能性もある。
休養明けの勝島王冠で3着に迫ったサウンドトゥルーを中心視。数々のビッグタイトルを制してきた強者も明け10歳になるが、休養明けの前走、勝島王冠では直線一気の末脚でモジアナフレイバー、ノンコノユメに続く3着と古豪健在。東京大賞典に向かわず報知オールスターCに照準を絞って必勝態勢で臨む。
重賞を勝ちきれずにいるセンチュリオンだがJBCクラシック3着、浦和記念5着と強豪相手に好戦する実力馬。流れひとつでチャンスはあるはず。
昨年の覇者ヤマノファイトは、理想は先行も自分のリズムで走れれば展開問わない。再びの南関東転入となるタービランスは昨年の2着馬でベスト条件。前走でスタートでトモを滑らせる不利あったマイネルバサラの巻き返し。
最終日の4日目はメインレースに「十人十色の予想士軍団賞」、第9競走には新たに設けられたホッカイドウ競馬交流戦の「招福オープン」。
「十人十色の予想士軍団賞」の予想士軍団とは、競馬場内の個々のブースで予想を提供する予想士のことだが地方競馬ならでは風物詩。全盛期に比べて数は少なくなったもののパドック周辺等に並ぶブースでの呼び声は聞いているだけでも面白い。
レースはB3二組の1500m戦。
放牧明けを二度叩かれて上昇気配コスモルシオ。気性面の課題はあるが先行力が魅力なダブルミステリー。毎回切れるがわずか届かず2着続きのランニングウインド。前走は直線一気ウインポプリは展開ひとつ。
(競馬ブック 中川明美)