【開催見解】第3回高知競馬(5/13~28 重賞:黒潮皐月賞)

2017年5月12日

高知競馬は第3回開催がスタートする。今開催は13日(土)、14日(日)、20日 (土)、21日 (日)、27日 (土)、28日 (日)の6日間開催。14日(日)には第21回黒潮皐月賞が行われる。今年は9頭立てだが、将来有望な3歳馬がズラリとスタンバイ。今後の重賞戦線を占う意味でも楽しみな一戦だ。

 

今開催は若馬の争いだが、前開催は古馬の大一番、第8回福永洋一記念が行われた。勝ったのは福山競馬の至宝カイロス。距離に不安のあった二十四万石賞で2着し、その後も順調に使えることからも状態の良さは間違いなかったが、価値ある高知での重賞初制覇となった。残念だったのが圧倒的な人気に支持されながら5着に沈んだサクラシャイニー。ペースや展開など、必ずしも絶好ではなかったが、それでも本来のシャイニーなら難なく抜けてきたはず。使い込んで良さが出るタイプではなく、今回が調子下降の入り口あたりだったのかもしれない。またしっかりと休養を取り、強いシャイニーの走りを見せて欲しい。

 

先述した通り、今開催の目玉は3歳重賞戦線の本格的なスタートを告げる第21回黒潮皐月賞。かなりの有力馬が揃ったが、今年は炭田健二厩舎VS雑賀正光厩舎といった構図になっている。2歳王者フリビオン、土佐春花賞馬パッパカを擁する炭田厩舎に、ワンダフルメモリー、シュタルクと底を見せていない雑賀正厩舎。そこに、常に一線級で活躍を続けている打越厩舎のバーントシェンナを加えた争いが濃厚だろう。去年は100万円だった1着賞金が、今年は160万円にアップ。さらに3歳シーズンでの大きな変化は、6月に行われる高知優駿、黒潮ダービーが1着賞金100万円から500万円となり、全国交流戦に生まれ変わったことが挙げられる。今回の皐月賞上位組はこの後、各地からの遠征組と戦うことになるのだ。優駿が楽しみになるような熱戦を期待したい。

 

 それでは注目のレースを紹介していこうと思う。今回の注目レースはもちろん、14日(日)のメイン第7レース「第21回黒潮皐月賞」(サラ系3歳 1400メートル)だ。

・炭田厩舎の2頭…フリビオンは金の鞍賞を勝った2歳王者。3歳となっての初の重賞、土佐春花賞は休み明けの影響もあり3着と敗れたが、その後は古馬相手に2連勝を飾っている。鞍上は中西達也騎手。過去10年で5勝している相性のいいレース。やはり勝利に最短だろう。一方のパッパカは土佐春花賞で重賞初制覇。揉まれ弱さやスタートの課題はあるが、噛み合った時の強さは目を見張る。中枠スタートだけに、序盤がカギになろう。

 

・雑賀正厩舎の2頭‥ワンダフルメモリーは3歳限定戦のみだが、地元では負けなしの強さを誇っている。おそらく距離が延びていいタイプではなかろうが、秘めたる能力は相当。生産牧場である千代田牧場代表の飯田さんが、そのままオーナーである点からも、この馬に対する期待が伝わってくる。シュタクルは転入初戦の前走で2着以下に3秒差をつける圧勝劇。連闘でこの舞台に挑んでくる。未知の魅力に溢れた存在。戦いぶりに注目したい。

 

 

中島競馬号

 

 

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開催当日のレースに関する情報については、主催者発表のものとご照合ください。

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