【開催見解】第12回高知競馬(12/2~12/13)
高知競馬は第12回開催がスタートする。今開催は2日(土)、3日(日)、10日 (日)、12日 (火)、13日(水)の5日間開催。今開催は重賞レースこそないが、年末の2歳重賞、金の鞍賞、そして大晦日の高知県知事賞に向けて、見逃せないレースが控えている。
まずは金の鞍賞だが、その前哨戦とも言える黒潮ジュニアチャンピオンシップではヴァリヤンツリが勝利し、2着がネオプリンセス。3着以下には圧倒的な着差をつけており、2頭の争いが濃厚だが、生え抜き馬限定の黒潮ジュニアチャンピオンシップとは異なり、金の鞍賞では全2歳馬が対象となる。新たな有力馬が誕生するのか注目が集まるところである。一方の高知県知事賞は、今年の3歳2冠馬であり、西日本ダービー優勝、ダービーグランプリでも2着と健闘したフリビオンが出走の意思を示している。息の長い末脚が武器のフリビオンに、古馬が意地を見せるのかどうか。3日には昨年の2着馬イッツガナハプンが出走するが、復調をアピールすることができればフリビオンの強敵になるのではないか。2歳戦もオープンも、年末が楽しみになるような競馬を見せて欲しいと思う。
2歳戦、オープンはこれからが楽しみだが、3歳重賞戦線は先週の土佐秋月賞で終了。今年の3歳馬は優駿揃いであり、春はフリビオンが圧倒的な強さを見せ、同馬が不在だった秋は、黒潮菊花賞でモズオトコマエが優勝し、土佐秋月賞ではカレンラヴニールがハナ差の大接戦を制している。モズオトコマエは脚元の不安で休養に入ったのが残念だが、古馬となる現3歳勢の来年以降の活躍が非常に楽しみである。
さて、それでは注目のレースを紹介していこうと思う。今回の注目レースは2日(土)のメイン第11レース「国見山特別」(サラ系B-1選抜 1600メートル)。クラス以上のハイレベルなレースが期待できる。
・ギンパリ・・・高知転入後は9戦して7勝。夏の重賞、建依別賞こそ5着に敗れたが、それ以外はほぼパーフェクトな内容を残している。ここも期待感は十分ある。
・ティアップリバティ・・・前走はギンパリに完敗を喫したが、休み明けでさらに馬体増。展開的にも仕方のない面があった。順調に使えるだけに、ギンパリを負かすなら同馬だろう。
・サトノキングリー・・・前開催の勝ち馬。インからスパッと抜け出した切れ味は見事だった。脚の使いどころが難しいが、勝って同条件だけに引き続き注目できるだろう。
・その他ではエイシンペペラッツ、スタートレイルあたり。順調度ではエイシンペペラッツだろうが、スタートレイルは前走でサトノキングリーを差し切っている。少し間隔は開いたが、力通りなら上位に割って入るシーンもあるのではないか。