【開催見解】第19回高知競馬(3/18~28 重賞:黒船賞[JpnIII]、土佐春花賞)
高知競馬は第19回開催がスタートする。今開催は18日(日)、20日(火)、21日(水)、25日(日)、27日(火)、28日(水)の6日間開催。20日(火)には第20回黒船賞が行われる。年に一度の交流重賞。熱いレースを期待したいが、その前に…。
11日に行われた第6回御厨人窟賞を振り返りたい。なかなかの好メンバーの中、勝ったのはセトノプロミス。折り合いを欠いた前走のだるま夕日賞の反省を活かし、今回は中団待機策。勝負どころからジワジワと進出し、直線手前で先頭に立っていたギンパリを力強く競り落とした。セトノプロミスは重賞3勝目だが、鞍上の林謙佑騎手は嬉しい重賞初勝利。先日、通算100勝を達成したばかりのデビュー3年目の若手だが、先述した通り、だるま夕日賞ではうまく御せず、不完全燃焼に終わっていた。続けてチャンスを与えた陣営も賞賛に値するが、キッチリと修正して結果を出した林騎手も見事だった。残念だったのがイッツガナハプン。距離不足には違いなかったが、6着敗退は予想の範疇を大きく超えていた。敗因が釈然としないが、次走での巻き返しに注目したいと思う。
さてさて。今年の黒船賞は11頭立て。JRA勢4頭、地方他地区3頭、地元高知4頭となっている。JRA勢は本来5枠あるが、今年は4頭。他地区、高知勢から最低でも1頭、入着できるチャンスがある。どのような決着になるだろうか。
それでは注目のレースを紹介していこうと思う。今回の注目レースはやはりその第20回黒船賞だ。
・キングズガード…昨年の2着馬が、今年は優勝を目指して再度の参戦となった。脚質的には本来、高知向きではないかもしれないが、決め手では断然の存在。今年、乗りに乗っている藤岡佑騎手の手腕にも期待したい。
・グレイスフルリープ…昨年の3着馬。前走では兵庫ゴールドトロフィーを勝っており、韓国のコリアスプリントを勝った国際派でもある。鞍上はレジェンド、武豊騎手。高知のコースも知り尽くしており、斤量58キロでも楽しみはあろう。
・人気は上記の2頭が集めそうだが、浦和のブルドッグボス、園田のエイシンヴァラー、スパルタンの2頭も侮れない。特にブルドッグボスの鞍上である岩田康誠騎手は黒船賞4勝ジョッキー。リミットレスビットで1勝、セイクリムズンでは3連覇を達成している。黒船賞は第2回以降、全てJRA勢が勝っているが、久々の地方馬の勝利があるかもしれない。地元高知勢は今年も厳しそう。昨年同様、選考競走で切符を得た3頭が全て参戦せず、小粒なメンバー構成になっている。何とか、意地は見せて欲しいが。