【開催見解】第10回高知競馬 (11/3~18 重賞:黒潮マイルチャンピオンシップ、黒潮ジュニアチャンピオンシップ)
高知競馬は第10回開催がスタートする。今開催は3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)の6日間開催。4日(日)には第14回黒潮マイルチャンピオンシップ、18日(日)には第3回黒潮ジュニアチャンピオンシップが行われる。秋競馬の真っただ中、ビッグレースが目白押しである。
前開催は黒潮菊花賞、アンライバルド賞、ミラク特別が行われた。黒潮菊花賞を勝ったのはアウトスタンディン。元々、距離が延びてこそのタイプではあるが、ゴール前4頭の争いを制し、見事な重賞制覇となった。管理する中西調教師と、コンビを組んだ嬉騎手は同期の間柄。絆で勝ち取ったタイトルと言えるかもしれない。アンライバルド賞はエイシンファイヤーの差し切り勝ちだった。当日はインコースしか伸びない特殊な馬場。最内を突いた西川騎手の好判断が光った。ミラク特別はヤマニンミネルバの勝利。近走は勝ち運に見放されていたが、ディアマルコ、ティアップリバティのいないメンバー構成だけに、何とか意地を見せたい一戦だったはず。ゴール前の差し返しは見事だった。
前開催に引き続き今開催も見どころは多いが、4日、京都競馬場で行われるJBCも見逃せない。18回目にして初のJRAでの開催。高知からはグランダムジャパンの女王としてディアマルコがレディスクラシックに参戦する。昨年も出走していたが、JRA開催となると、やはり特別感がある。当然、相手は強力だが、精一杯の走りを期待したいと思う。
もうひとつ。4日第11レースのA-2戦で、遂にフリビオンが復帰戦を迎える。結果が求められる馬ではあるが、まずは無事に走り終えることが一番。静かに見守りたい。
それでは注目のレースをご紹介。今回の注目レースは、4日(日)のメイン第7レース「第14回黒潮マイルチャンピオンシップ」(サラ系3歳以上 1600メートル)だ。各馬、一長一短、なかなかの混戦メンバーだ。
・サクラインザスカイ…休養明けだが、能力はトレノ賞等で証明済み。出走してくれば当然、有力な一頭と言える。ただ、距離が延びてのマイル戦。課題がないわけではない。
・エイシンファイヤー…準重賞だが、前走のアンライバルド賞で初タイトルを奪取。それ以前の内容からも、重賞制覇は時間の問題だろう。マイナス材料の少なさでは屈指かも。
・コスタアレグレ…高知ではまだ底を見せていないスピード馬。最内枠スタートなら戦法はひとつか。経験の少ない距離だが、前半のカギを握る存在だろう。
・その他にも注目馬が多数、出走。経験豊富なミッキーヘネシー、ノド鳴りだが、地力上位のモンドクラッセ、手堅いチャオやキープインタッチ、セトノプロミス等も名を連ねている。今年の黒潮マイルは、どの馬からでも狙えそうな組み合わせとなった印象だ。