【開催見解】第18回高知競馬(3/10~21 重賞:土佐春花賞、黒船賞[JpnIII])
高知競馬は第18回開催がスタートする。今開催は10日(日)、11日(月)、12日 (火)、17 (日)、20日 (水)、21日 (木)の6日間開催。17 (日)には3歳重賞、第7回土佐春花賞、21日 (木)には第21回黒船賞が行われる。黒船賞に関しては、既にJRA、地方他地区からの登録馬が発表済み。3年連続となるキングズガード、昨年の覇者エイシンヴァラーは回避したが、黒潮スプリンターズカップでも2着と善戦したエイシンバランサーの名前もある。どのようなドラマが生まれるのか、今から楽しみでならない。
前開催はその黒船賞の選考競走第3弾、第6回だるま夕日賞が行われた。昨年の高知年度代表馬であるティアップリバティが人気を集め、直線半ばまでは楽勝ムードに映ったが、インからミサイルマンが強襲。大井のハイセイコー記念以来の重賞制覇を飾った。ゴール後、鞍上の倉兼騎手はド派手なガッツポーズ。日韓で2000以上の勝ち星を誇るベテランを熱くさせる会心の一戦となった。
といことで、今年、出走権を手にしたのは、先述のミサイルマン、そして大高坂賞、黒潮スプリンターズカップを連勝したサクラレグナムという結果に。近年は選考競走の勝ち馬が本番へ向かわない傾向があるが、サクラレグナムは早くから出走の意思を示している。ここまでの戦績、地の利を考えると入着狙いならそれほど難しくはなさそうに思うが、是非とも強気の競馬を見せて欲しいと思っている。
施行時期が前後するが、17 (日)の第7回土佐春花賞は3歳重賞戦線のスタートを告げる一戦。過去6回は全で異なる厩舎、騎手がそれぞれ制している。昨年は胡本厩舎所属のスターアイリスと木村直輝騎手が見事な差し切りを披露。1300mで争われるためか、同馬を含め、勝ち馬に距離が延びる3冠戦線で大活躍する馬がいない点に物足りなさを感じるが、明け3歳馬によるフレッシュな争いは毎年、楽しみである。新興勢力になりそうな馬もボチボチ出現中。こちらも見逃せない一戦と言えるだろう。
さて、それでは注目のレースを紹介していこうと思う。今回の注目レースは、10日(日)の第10レース「啓蟄特別」(サラ系C2-1選抜 1400メートル)だ。
・セイソ‥「カイ喰いがあまり良くない」と陣営がコメントしていた通り、転入初戦となった前走はマイナス14キロでの出走。半信半疑な面があったが、実戦では正攻法の競馬で快勝を飾っている。「カイ喰いはまし」とのことだけに、選抜戦でも魅力はある。
・セトアロー‥相変わらずスタートが下手だが、そこから挽回しているように好調さがヒシヒシと伝わる。もう少しスムーズな競馬ができれば、さらにいい走りができるだろう。
・その他ではロイヤルジュビリー、ビービーロンギング、アブソルーターあたり。充実度ではビービーロンギングがリードしている印象があるが、ロイヤルジュビリー、アブソルーターにも買い材料はある。割って入る余地は十分にあるだろう。