【開催見解】高知競馬(2020/1/1~15)
高知競馬は第13回開催がスタートする。今開催は1日(水)、少し間が開いて12日(日)、13日 (月) 、14日 (火)、15日 (水)の5日間開催。重賞は組まれていないが、1日(水)には初夢特別、12日(日)にはベラトリックス特別と二つの準重賞が行われる。いよいよ2020年のスタート、変わらず高知競馬を応援して頂ければと思う。
前開催は重要な2歳重賞、「第41回金の鞍賞」が行われた。勝ったのは1番人気に推されたレインズパワー。ホッカイドウ競馬で3勝している素質馬であり、レース後に鞍上の倉兼騎手がコメントした通り「勝って当然くらいの馬」だが、転入初戦2着の後はソエで一息入った点が心配の種だった。それでもレースへ行けば強い!の一語。好位から楽々と抜ける横綱競馬で、1馬身という着差以上の完勝劇を飾った。3歳重賞戦線でも活躍が期待できるだろう。2着だったリワードアヴァロンも立派な走りだった。間隔を開け、何とか馬体を減らさずに出走。レインズパワーには敗れたが、この馬も3着以下には決定的な差をつけていた。高知競馬に馴染みの深いグランシュヴァリエ産駒。どこかで大きな仕事を成し遂げてくれるかもしれない。こちらも今後の活躍が楽しみだ。
大晦日の高知県知事賞は、やはり好メンバーでの一戦となった。現時点では当然、結果は分からないが、おそらく勝ち馬はスペルマロン、モルトベーネ、ツクバクロオーから出るのではないかと個人的には思っている。チャオの悲願達成でもドラマチックだが、いずれにしても2019年を締めくくるに相応しいレースを期待したい。
さて、それでは注目のレースを紹介していこうと思う。今回の注目レースは、1日(水)の「初夢特別」(サラ系B級以下 1400メートル)だ。様々な路線からバラエティに富んだメンバーが集結している。
・セイウンアワード‥前走は序盤からスムーズさを欠き2着。連勝が5で止まってしまったが、大敗しても驚けない展開の中で連対を守った点はさすがと言えた。力通りの競馬ができれば主力の一頭だろう。
・アースグロウ‥現在11連続連対中。好調期間が長く、レースに行って注文がつかない安定感がある。今回の結果次第では、年初のベラトリックス特別でも注目度が増すだろう。
・バシレウスライオン‥転入初戦であり実戦も久々だが、陣営の表情は明るく期待度が伝わってくる。もちろん、実績は十分。それなりの人気だろうが、楽しみな初戦だ。
・その他ではペガッソ、コンドルヒデオ、そしてサクラシャイニーあたり。サクラシャイニーはこのレースが引退レースとの話もチラホラ聞こえるが、出走してくればやはり注目せざるを得ない。簡単ではなかろうが、一時代を築いた名馬の走りを目に焼き付けたい。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。