【開催見解】第23回名古屋競馬(1/27~1/31)
第23回名古屋けいばは【ねこやなぎシリーズ】と銘打って、1月27~31日の5日間で開催されます。ここでは各日のメインレースの展望をお伝えします。
初日のメインはB-1組の【水瓶座特別】1800m
次開催と連続となる今回は賞金順での編成。したがって通常の勝ち組とは異なり、前走勝ちはハヌルソンムルだけ。同馬は意外にも地元のこの鞍は初めてになりますが、目下の好調さをもってすれば十分に勝ち負けに持ち込めそうです。ただ、同じレースで小差だったニロティカス、サンデンマックスはより前で戦えるぶん有利で、展開次第で逆転が可能でしょう。他ではこの鞍での実績があるナムラガンリュウ、ブルーアンブロシアあたりも上位に食い込む余地があります。
2日目のメインはA-3b組の【スノーフレーク特別】1600m
この時季に調子を上げるケントリュウコウが軸には最適と思えます。前走は位置取りが悪くなったぶん詰め切れなかった印象で、スムーズに好位が取れれば大きく変わりそう。ただ、2、3着も多いので、単のみの狙いは避けた方が無難です。逆転候補は結構いますが、あえて絞るならエーシンハッブル、アイビスティがお勧め。前者はツボにハマれば一網打尽の決め手があります。後者は逆に逃げに持ち込んでの二枚腰が身上。マイル戦での2番枠は絶好と言っていいでしょう。
3日目のメインはA-3a組の【サイネリア特別】1400m
落ち着いた頭数になりそうで、差しタイプのラヴァリーオステルを追いかけたい気持ちはあります。でも、キクノラフィカが前走で見せたパフォーマンスはそれをあきらめさせるに十分なものでした。スタートの際に尻尾を取りにいったのが奏功。好発からハナを奪うと、上りを50秒6-38秒1でまとめて、2着のミサキティンバーに8馬身差をつけました。あれを再現されると他馬は太刀打ちできないと思います。ここは素直に前走を信頼して強気に狙う手でしょう。前走を見る限り、あんな展開になると先行馬は苦しくなりそうで、前述のラヴァリーオステル、ネオエピックを本線にするのが得策です。
4日目はシリーズメインであるA-2組の【ねこやなぎ特別】1800m
今開催の最上級となる鞍で、既存勢力ではスウィングダンス、ノゾミカイソク、ミヤジチョビ、キクノフェーデ、ミサキティンバーとなかなかの役者が顔をそろえました。距離実績からスウィングダンス、ミサキティンバーが有利とみますが、力量が拮抗しており、展開次第でどんな決着もありえそうです。そして転入新馬のイセノスバルも注目の一頭。1600万級で頭打ちでの移籍ですが、直前の追い切りでは軽快な動きを見せており、距離さえこなせれば、いきなり結果を出せても不思議ないように思えます。
5日目のメインはC-1組の【水仙特別】1600m
初日のB-1組と同様に賞金順での編成。前走を圧勝したエガオデコタエテには有利な組み合わせと言えます。本質的に距離延長が苦になるタイプではなく、機動力を備えた今なら好位につけての抜け出しも十分に可能でしょう。他では転入緒戦を2着にまとめたウルフ、安定感のあるスリーダッシュも圏内です。妙に気になるのがカテリーナ。バランスのとれた馬体に素質の高さを感じます。このあたりでも勝ち負けできる力を秘めているはずで、ひと息後のぶん人気を下げるようなら絶好の狙い目かもしれません。
(文:競馬東海 寺澤 正勝)